大学時代、インドシナのことを少し勉強していました。
ま、それはよいとして・・・。
超大国のイデオロギーや、ベトナムとタイという地域大国に
挟まれたカンボジアは、ご存知のとおりの苦難の道を歩み、
ベトナムが撤退し、内戦が終結し、PKOなどの国際的支援が
始まってしばらくした1995年頃に初めてこの国を訪れたのですが、
まだまだヘトヘトな状態だな。。。という正直でした。
当然、国だけでなく、アンコール遺跡群も不安定な状態で、
プノンペン-シエムリアップ間の移動は、ボートでの移動のみ、
シエムリアップのいたるところにカラシニコフを抱えた国軍の兵士がいて、
遺跡の高所高所には、迫撃砲や無反動砲がごろごろしていました。
今回久しぶりに訪れて、遺跡が壊れるんじゃないか?
と心配になるくらいの観光客がおとずれていて、町も発展し、
何よりも明るくなった人々の顔が印象的でした。
最後の晩は、昔は見ることすらできなかったアプサラ(天女)の舞を
食事の席で観賞。ただし。。。アプサラの舞以外の民族舞踊は、
正直、素人目に見てもまだまだな出来映え。
が、そのぎこちなさや、邪気のなさに何故かジンときてしまい、
ホロリ(ポロリではない)してしまいました。
クメールルージュが現れた原因の一つでもある、貧富の差の広がりなど
まだまだ問題はあると思いますが、自分たちが誇りにしている
先祖の遺産を観に世界中から人々が訪れ、感動することによって
カンボジアの人々が潤うということは、すばらしいことだなあと思います。
遺跡群のように、直すところは直し、昔の良いところはそのままに。。。
な感じで、カンボジアとその国の人々が幸せに暮らすことを祈ります。。
嗚呼。やっぱりオセンチな感じになってしまった。。。
アンコールの遺跡に関しては後日まとめてアップ予定です。