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タークス・カイコス諸島 プロビデンシャル島




タークス・カイコス諸島 プロビデンシャル島

すったもんだがありましたが、タークス・カイコス諸島に入国。
空港内のトラフィック担当おじさんがタクシーをん呼んでくれる。

が、陽気なドライバー兄ちゃんが提示した観光の価格は、
65ドル/1時間。

だいたい2時間くらいは必要そうなので。。。130ドルか。。

高い。。。兄ちゃんは、1時間65ドルっていう値段を、
その辺のコーラやハンバーガーの値段でも案内するように
話し、島は車もガソリンも高くて大変なんだよ。。
なんて言うけど。。。

が、

1、レンタカーは、一日70ドルくらいで借りられるのだけど、
  国際免許を日本に忘れてしまった!

2、そもそも考えていた首都の空港に到着せず、
  さすがに土地勘ゼロ。

3、入国拒否寸前の所で無事に入国。心が大きくなってる。  

4、お兄ちゃんは悪いやつじゃなさそう。

といことで、少々迷ったけど島案内をお願いする。

さて、僕とドライバーの運ちゃんこと、マーティンを
乗せた大型バンは滑走路を回り込み、まずは島の南側の
カリブ海側へ。



珊瑚でできた島の土地はほかの珊瑚系カリブの島々同様、
植物を養うに乏しそうで、人の手がかろうじて入っているのは
住宅とその庭。耕作地はほとんどなくて、垣根の向こうは
いきなり荒れ地。。。緩やかながら起伏があり、海の青と
草木の緑が溶け合って美しい場所なんだけど。美しいだけで
生活の臭いはあまりしない。。リゾート地だからそれで
いいんだろうけど、あまり魅力は感じない。。



やっぱり、畑があってそこでモゾモゾと汗水流す人がいたり、
集落に戻れば地場の野菜やらが軒先に並び、その隣は農機具を
扱う鍛冶屋。。。なーんていう景色じゃないとその土地の
味わいだとかをぐっと引き寄せられないんだよなぁ。。

小型コンテナ船が入る小さな港と、空港の南西のChalk Sound
というラグーンを見物する。海やラグーンの美しさは文句の
付けようがないなぁ。島の南は少し高台になっている事も有り、
アラワク族やカリブ族が住んでいた場所だったようだけど、
これと言った何かが残っている場所でもないらしい。


淡水化プラント

お任せ島巡りをしながら、マーティンと話しているとやはり
話題はこの島の歴史や、影響力の強い国との近代史、国の現状や問題。
などに話が移ろう。まあ、どこの国でガイドされてもそうだけど。。。


マーティン家所有。三つの家のうちの一つ、今空き家。

ま、そもそもリゾートで成り立っている珊瑚の島。さらっと海を
見て、豪華なヨットが停泊する小さな波止場なんかを見たら終わって
しまう。マーティンは観光客に「この島を知ってもらうのが俺の
喜びだ!」なんて言っているけど、案内の半分以上は「あのホテルは
どんなスタイルで、誰がオーナーで。。」なんていう話がほとんど。
ご存知の通り、その辺りにはあんまり興味が無い運び屋にとっては、
彼が熱心に説明してくれる、各ホテルが持つ独自のカラーなんてのは
全く興味がく、話してもらうだけ悪い気もする。。。


コンク貝貝殻

でも、そのホテルなどの話を取り除き、少ないこの島の知識などと
掛け合わせているとそれなりにこの国の歩みや、国民性なんかが
浮かび上がって来ます。ま、ざーっとまとめると。

まず、この国は人口や住む事ができる場所の少なさも相まって、
独立した島というより、近隣諸国の一部として歩んできた歴史が長く、
英領のジャマイカやバハマの一部として現代を迎えている。

英国の威光の下の英領ジャマイカや英領バハマの一部なら良いけれど、
かの国に一地方に成り下がり、実質的に支配されるのはマッピラ!
ということで、英国の自治領という立ち位置を選択している。

自治領とはいえ、英国本国から遠く離れており、独立寸前にまで
いったこともあるくらい自治の度合いが高かったのだけど、
近年になって箱モノリゾートをに大きく依存する経済事情もあってか、
自治政府がいつのまにやら腐敗、見かねた英国政府により、
首相がその座を追われ、現在はイギリスの監督官に統治されている。



で、このような歴史や政治的な移ろいとは別に。。。

リゾートや海外資本に大きく依存しながら発展を進める事と、
島の人たちのイージーゴーイングな気性とがいつの間にやら
噛み合なくなって行った上、

ジャマイカやハイチからの人々に建設従事者の職を奪われ、
ホテルなどのサービス業では中国やフィリピンなどの労働者が
この国の最低賃金以下でモリモリ働き、タークス・カイコスの
人々の職が奪われている。。というのがリセッション以降の
経済の停滞と併せこの島の大きな問題になっているようです。。



ドライバーのマーティン自身は奥さんと二人三脚で
うまく商売を回しているようだけど、自分が運送業やら
貿易に関わるお仕事なのよ、と話してみると、

「この国は関税が高いんだけど、ローカルとうまく付き合って
 それらをクリアすれば好い商売ができる。」

という話になってしまう。悪く言えば乗っかりビジネス。
自分たちが海外に出向いて、島のためになる良いものを島に持ち帰ろう。
という何のために貿易するのか。。という気概までは感じられない。
そういうこともあってか、島の流通、小売業はインド資本に
思いっきり牛耳られており、どうにもお手上げの様子。
インド人は関税などが優遇されるパナマなどを拠点にし、
カリブ一帯では商魂逞しくやっているようだけど、この島も
例外ではないらしい。


インド人スーパー。

おっとりした棒切れで魚釣りしている島に、ピカピカの竿と
リールを持ち込んで現われ、一気に魚を釣り上げて。。
といったことをインド人はよくやり、この島もそんな状況だな。。
フィジーみたいにならなければよいけど。。



マーティンの会話の節々から、「なんでインド人から買わなきゃ。。」
という気持ちが伝わって来るけれど、日本人としてそれについて
ああだこうだ言及するのは。。。難しい所だ。。。


小さいつぶつぶが稚貝

ま、そんなことを話しているうちに島の東の端に辿り着き、
コンク貝の養殖場を見物させてもらう。。

静かなラグーンに生け簀を設けたり、海に放せるようになるまで
稚貝を育てる施設をざっと見て回る。




消化しきれないこの国の問題やらを、腹の底にたくさん抱えていそうな、
マーティンでしたが、コンク貝を手に取って漁師であった父親や
それを手伝ったことを話す彼の表情は、なんとも穏やか。



爪の先ほどの興味もない海辺のリゾートを巡りながら、小さな島国が
抱えるいろいろな問題や事情を聞くだけで終わるところだった島巡りは、
最後の最後、コンク貝を手に取るマーティンの穏やかな表情で締めくくり。

話しをきれいにまとめるつもりはさらさらないのだけど、
昔からのモノを大事にしたり、そこから離れない暮らしをするのが、
人の心と体に一番いいのだな。。。



なーんて思った滞在でした。ちゃんちゃん。

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