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サンクトペテルブルク → ナルヴァ → タリン 



さらばロシア。

地下鉄でバルティック駅に向かい、ユーロラインのバスでエストニア。
サンクトペテルブルクを出てしばらくは、高速道路。これがまたソ連の
臭いなんて一切しないなかなかのもの。ロシア侮れん。



しばらくすると太めの一般道になり、真っ白な銀世界を西へ西へ。

2時間ほどでロシアの国境の町イワンゴロド。

ロシアの東の外れのザバイガルスクで4日に入国し、10日ほどこの国に
お世話になったけど、列車移動や週末が重なって、レギストラーツィア、
外国人登録などは一切行っていない。。少し心配だ。。。

さて、バスを降りて出国審査。バスは3割ほどの入りだったので、
あっという間に済みそうだけど、自分以外はロシア人。
税関申告書などをさくさく仕上げて、ブースにのぞむ。

ブースには女性審査官。あー、ジュリエットルイスを少しぽっちゃり
させたような、生意気そうな赤毛のロシア美人だ!ビンゴ!

あー、これならレギストラーツィア絡みで、怒られたり、
運び屋おなじみの別室送りもどんと来い!だ・・・・。

と思ったら、ロシア人乗客よりは時間がかかったものの。。
出国スタンプ。あらら、無事にロシアを出国できちゃったよ。。。

ということで、

☆ ネット経由で10分で招待状を発行。
☆ その招待状の訪問地予定地はモスクワのみの記載
☆ それを元に発行したビザ
☆ 陸路入国
☆ モスクワ3泊、サンクトペテルブルク2泊。
☆ レギストラーツィア一切せず。
☆ 陸路出国。

が、なんの問題もなく終了。

更に言えば、出国時の税関検査は行われなかった。。検査をスルーした!
と言うより、検査場にそもそも税関職員がいなかった。


ロシア側の免税店。

ロシアではなんにもお土産らしいものを買わなかったけど、
パスポートに挟まった、入国時に記載した税関申告書がお土産に。。。

なんだ? ロシア。


対岸のナルヴァの旧市街が見える。

ロシアやソ連に抱く思いやイメージというのは、人それぞれだと
思いますが、ロシアの出入国というのはズボンがずり落ちるくらい
簡単だったし、ロシアにはしかめっ面した連中もいるけれど、
それと同じくらい旅行者に優しいロシア人もいた。

こんなに楽に旅行ができたのは、自分を監視しているKGBの
工作員が、アメリカで散々な思いをしている姿をどこかで見かけ、
恩を売り、あわよくばロシア側の工作員に仕立て上げようと
しているのかもしれないけれど。。。

まあ、一つも苦労しなかった。なんだよ中央アジアより楽じゃないか。

なんというか、ロシアのビザなどの面倒さがバリアになっている人も、
ロシアを生理的に好きになれない人も、主要な場所の旅行は想像以上に
簡単なので、是非遊びに行ってみればよいのに。。。と思う。

ということで、近いうちにまた来ます。


ナルヴァ川。バスのガラスが汚い。。。

ナルヴァ川を渡ってエストニア。

エストニアは、シュンゲン協定国ということもあるからか、バスに
乗り込んできた入国管理官は、入国そのものはさせてくれそうだけど、
今後の日程などはきっちり質問してくる。。


エストニア領、ナルヴァ城。

バスのチケットはこのナルヴァまで。駅前のバス停で降ろされ、
親切な観光案内所に立ち寄って荷物を預かっていただき、
町とお城を見物。


ナルヴァはソ連、ロシア、エストニア、西側、東側。。。。
いろんなものが混ざり合ってて不思議な町だった。




観光案内所が閉まる前に観光を終え、再びバス停へ。

5時前にナルヴァを出発したバスは8時半頃タリンに到着。
天気は粉雪。気温は氷点下5度くらいかな?



サンクトペテルブルクからナルヴァが714ルーブル。
ナルヴァからタリンまでは135クローナだった。

=====================

こんな所から無責任だけれど、ハイチの状況が気にかかる。
ニュースを見たり聞いたりするところでは、ポルトーフランスや
ペンチョンビルといった、ハイチの心臓部も酷い状況のようだ。
ホテルの方やお世話になったドライバーさんは大丈夫だろうか。。

武装勢力の監視や国情の安定の為に配された国連軍、
近隣のアメリカやドミニカ、キューバがしっかり支援しないと。。

南北アメリカの不幸を、あの小さい国が一手に引き受けているようで、
悲しい。



サンクトペテルブルク/St. Petersburg



サンクトペテルブルク/St. Petersburg

さて、サンクトペテルブルク。

2泊しかできない上に、すぐに暗くなってしまう冬の
サンクトペテルブルク。こういう時は観光はほどほどにし、
狙った獲物だけをじっくり堪能することにします。

この町の獲物の名は、中国/東トルキスタンのトルファン近郊、
ベゼクリク千仏洞にあった仏教壁画。

日本でも大谷探検隊がかっぱらってきた壁画の一部が、上野の
国立博物館に展示されていますが、大きさは長めの俎板くらい。

でも、「新シルクロード」の第2集「トルファン 灼熱の大画廊」
を観た方はご存じかと思いますが、残された壁画のうち、一番
大きなものが現存しているのは、このサンクトペテルブルクの
エルミタージュ美術館。



西域の仏教壁画というのは、シルクロードにおける文化や民族の
「たゆたい」やらをぐっと感じさせるそのものであると同時に、
各国の西域の遺跡や文物の発見合戦や、前人未踏の地を地図に
残すという探検家達のグレートゲームの戦利品、彼らのロマンが
形になったものなのです。

持ち去られた、かっぱらわれた、いや、文化大革命やムスリムの
破壊でどうせゴミくずにされた。。。なーんていことはさておき、

西域の仏教壁画。。というのはとにかく、とにかくたまらないのです。

「新シルクロード」の第2集「トルファン 灼熱の大画廊」は
番組としての仕上がりもこれ以上にないものだと思う。好きな人は
泣いちゃうくらいだ。。。

まあ能書きはこれくらいにして、サンクトペテルブルク滞在の
アップデート!モッサリ画像中心とさせていただきます。


到着日までの大雪で、大通りから外れた歩道はこんなかんじ。



大雪だね


このあたりはさーっと流し、


早送りでエルミタージュ美術館/冬宮に到着。


ロシアの子供




エジプトのミイラからギリシャの彫像。吐いてる人の絵までもりだくさん。


美術品に見とれるのも良いけど、ふと気がつくとエルミタージュの
宮殿としての姿も感じられる。


できればパックツアーから外れて旅行した方がよいかと思う。


繰り返しになるけれど、エルミタージュでは

美術品からロシア帝国の背伸び気味の文化まで、堪能できます。
ヴァラエティに富んでいるので、何か心を打つものがあるはずです。。


で、3Fの中央アジアブース。

この壁画はクチャのもの。鳩摩羅什で有名。パミールやアフガニスタン
への重要な交易ルートだったため、ラピスラズリで有名だ!このブルーも
そのラピスのブルー。。だと思う。


こちらがベゼクリクからの仏教壁画。見覚えのある方もいるでしょう。。



この壁画があったベゼクリクは、崩落に破壊、持ち去り。。。
その上、見学が制限されていたりしてここまで近づけない。。






獅子を曳く武人。

かなり修復もされているだろうけど、キリスト教の宗教画とは違った
躍動感を感ずることができますよ。


満足だ。。



また来よう。

しばしのさらばじゃ。サンクトペテルブルク!


モスクワ/MOSCOW Day-2



モスクワ Day-2

日本に覆い被さる敵国!というイメージや、社会主義時代の
重苦しい空気が漂っていそうで何となく敬遠したロシアですが、
あっさり入国し、すったもんだがあったものの無事モスクワ。



さっそく帝国の中枢、クレムリンに出かけてみる。天安門広場を
この旅の始まりに歩いたこともあって、赤の広場が小さく感じ
られる。そんな広場には季節限定の遊園地風のスケートリンクが
設置されており、広々感が激減。着ぐるみの人形が歩いてたり、
本当にここがあの赤の広場?と、家族連れに質問したくなる。。。





おどろおどろしくICBMを搭載したトラックや、銃剣をつきだし、
足を高く上げたソ連兵が走り行進したあの広場にはとても思えない。
兵どもが夢のあと?跡形もないが。。。っていうことかい?



ここまで観光地化されてしまうと、こけおどしとは言わないけれど、
情報の少なさなども相まって、西側もソ連の威圧に必要以上に恐れ、
ソ連自体も中身がスッカスカになるまで仰け反ったり。。。してた
だけの冷戦だったのかなぁなんて思う。

いや、そもそも社会主義体制の時代が遠い昔のものになってしまい、
現実感がないからそんな無責任なことを考えるのだろう。。



まあ、ソ連とその体制はなくなったものの、おかげで自由主義圏側に
緊張感が失われ、それはそれで頭が痛くなる世の中になってしまった。



なーんて物思いにふけながら赤の広場を歩き、レーニン廟を外から眺め、
クレムリンの城壁をぐるりと歩いて回ったのでした。クレムリンは
中に入るまで大行列のようだったのでパス。


開店20年目のマクドナルド。

歩いている途中、先日のシベリア鉄道で北京から一緒だった、
イギリス人旅行者とバッタリ出会い驚く。安宿だけどなかなか快適だね、
そうそうシャワーが気持ちよかったーなんて話す。

宿に戻ると、なんと同じ部屋に日本の方。話しをするとなんとシベリア
鉄道で最低気温を記録した町、クラスノヤルスク在住の日本人。


工事中かと思いきや、雪下ろし

宿はウクライナ人学生や、アメリカ人なんかはいるんだけど、シベリア
経由できた旅行者などがおらず、せっかくのシベリア鉄道の話しやらを
記憶が薄れないうちに話せずつまらなかったのですが、シベリア鉄道
どころか、氷点下35度の世界の「あるある」をじっくり、それも日本語で
話すことができるとは。。。



近くのロシア料理屋で、楽しい晩ご飯でした。シーズンオフの旅行は
こういうとんでもない人に、ひょこっとお会いできたりするから
おもしろい。やめられない。

モスクワ/MOSCOW


腹ぺこで到着したモスクワで、まずはケバブ。
二人の笑顔とアツアツのケバブで、モスクワ滞在に弾みがついた!

モスクワ

ロシアの首都!というよりソビエトの首都のイメージなモスクワ。
情報量の少なさなんかもあって、どうもびびってしまう。地下鉄の
乗り継ぎは大丈夫だろうか?その地下鉄ではスキンヘッドに半殺しに
されるのではないか?それらをやり過ごしても、ケチャップをビチャ!
っとやってくるケチャップ強盗やら、ボルシチ強盗、ピロシキ強盗。。。。

なんて思いつつ、モスクワのヤロスラヴリ駅をウロウロする。

ガイドブックも地図もなく、プリントアウトしたホステルの予約票
だけが頼りで心配だったのですが。。。。



気温

まずはモスクワが暖かい!雪が降ると暖かいというのが
ロシアでは定説のようですが、この日の夜の気温は氷点下3度。
シベリアに比べれば、花でも咲くような気温。これくらいの
温度になると、手袋なしで行動でき、荷物を引きずりながら立ち止まり、
写真を撮ったりするにも不自由しない。駅周辺でも、デニムに
ちょっとしたジャンパー、そして帽子。なんていう格好の人もいる。



治安

アジア系をスキンヘッドが地下街で。。なんていういやな印象が
あったのですが、冬は悪い連中の集まりも悪いのか、いっさい
そういった輩を見かけないし、駅には警察が配されており、最低限
注意していれば、何かトラブルに巻き込まれる!なんてことはなさそう。
モスクワでは、安い労働力としてウズベク人をはじめとした
中央アジアの人々が様々な仕事に従事しており、アジア人だから
目立つという感じがはしなかった。。ただ地下鉄は混雑するので、
スリひったくりの類は、気をつけた方がよさそう。。



交通

さすが帝国の首都。モスクワに来るまでは、鉄道駅や近郊列車、
地下鉄がごっちゃになってるような見知らぬ町で、本当に
宿までたどり着けるのか心配だったのだけど、地下鉄、鉄道駅、
近郊列車の各駅は迷わない程度に接続されており問題なし。

ということで、まったく問題なく安宿までたどり着けました。

なんだか、治安情報のような書き込みになってしまったけど、
ロシアやモスクワという町までたどり着く苦労が報われたような、
報われなかったような、なんとも旅行し易い町であることに驚く。

ついでながら、安宿は1泊1,500円のドミトリーで、無線ランが
バッキバキニ飛び、ウクライナからの若い留学生がいたり、何より
クラスノヤルスクで日本語を教えているKさんとお会いできたりと、
楽しい滞在になった。モスクワいい感じだ。。





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