ミンスク
無事に入国できたものの、なんだか暗いアライバルロビー。
両替所は閉まっているし、インフォメーションもない。
英語を話すタクシードライバーの言い値は40ドル。うが、
高いなぁ。。。ターミナルがもう一つあるようなのでそちらに
出向くが、こちらもなんだか暗く、両替所も開いていない。
銀行のキャッシュカードを紛失してしまったので、こういう時に
苦労するなぁ。まあいい。ターミナルまで着いてきたドライバーに
じゃ、お願いと頼み、ドルのちょうど良い紙幣がないので、ユーロ
でタクシー代は払うことにする。25ユーロ。
市内まではなかなか距離があり、所要時間は45分くらい。
25ユーロは決して安くないけれど、まあこれなら仕方がないかな
という距離。
空港が、タシケントにも劣るようながっかりターミナルだったので、
どんな町が現れると思いきや、空港とミンスクを結ぶ道はまっすぐ。
ミンスクのモニュメントが始まったあたりから集合住宅が見え始め、
3重になっているという環状線を越えるたびに、集合住宅が、
どっしりしたソビエト建築になってゆき、意外や意外、町は綺麗に
ライトアップされ、ぱっと見には美しいといってよい。
これはヘンテコ建築じゃなくて、ソビエト建築。大統領官邸だとおもう。
独裁者が時々やらかすヘンテコ建築は、道路脇に七色のネオンに光る
国立図書館くらいだった・・・・。
お世話になるアパートのオーナーに運ちゃんに電話をかけてもらうと、
発信したあとに、「あ、知り合いだぞこの人。。」とのこと。
予約はしなかったけど、ビザサポート会社が日本人の到着を
運ちゃんに裏で伝えてた?なんてことも考えられるけど、
勝手の分からない国や町は、こんな感じで話が早く進む方が多少、
お金がかかったとしてもいいこともある。まあ季節は冬だし、
オーナーがホテルにやってくるまでの間、タクシーの中で市内観光など、
助言をもらえたし、これでよかったのかと思う。言い聞かせる?
ということで、10分足らずで、オーナーが現れ、無事に
タクシードライバーとオーナーへの日本人の引き継ぎ作業が完了。
アパートの説明などを簡単にされて、何かあったら連絡しろよん!
ときっちりサポートを受け別れる。
値段は1泊65ドルくらいだし、部屋も古くさいけど、清潔でしっかり
改装されていて好感触。何より無事にベラルーシに到着できて
万々歳じゃないか。。。
旧KGB本部
さて、ゆっくり目覚めて朝。
ミンスクの地図や観光地を調べるが、郊外においしそうなお城がある
以外は、ぱっとしない。その上、調べているうちにミンスクのことが
じっとり書かれたブログなどをたどっているうちに、なんだかこのまま
部屋で過ごしてしまいそうになるので、慌てて外に出る。
文化宮殿か何か
町のパットしなさは想定内だけれど、危険な香りが全くしないのは想定外。
この人何人だろう?的な視線は送られるものの、旧ソ連名物、
腐り警官や、その写真を撮るな!メモリー全部消去だからね!
などの無慈悲な絡みもなし。
大統領官邸だったかと思う。
言葉の壁はあるけれど、さすがにキリル文字にも慣れてきたので、
地下鉄の駅名やらは頭に入るし、買い物するにもあまり困らない。
そして物価が安い。地下鉄は20円くらいで、生ビールが50円ちょっと。
ビックマックセットも350円くらいだ。
が、それだけなんだよなぁ。。。
ということで、見所と言われる大祖国戦争博物館すら行かず、当然
ミール城にも行かなかった。旅に対してのテンションが下がっている
訳ではないのだけど、ガイドブックなしで、果敢にどこかに出かける
とか、そういうガッツはわいてこない。ということで、
地下鉄で適当な駅で降りたり、近くを歩いてみたりするだけで終了。
旧ソ名物、労働者の味方!ビジネスランチ。
鱈のムニエルとパスタ(ベラルーシではマカロニっていうみたい)で、
200円くらい。
中心部のスーパー入り口にある、ちょいカフェ?のような場所で、
約35円のサラミサンドを頬張りながら、50円のビールを流し込み、
ベラルーシの目抜き通りを走るバスやら、足早に歩くミンスクの人を
眺めて旅は終了。。。
全部で120円くらいだよ。
お客さんが現れては去る、回転の良いカフェだったのだけど、そこで
隣りの空きスペースにやってきた男が、自分とは逆の席でお茶を
している女性に声をかけていた。。
男「どうたんだろう、こんな寒い日に。。。」
女「。。。」
男「花が咲くなんて。。。」
女「。。。」
男「失礼、ひょっとして、あなたは花の精?」
女「。。。」
※ 想像
なーんて、ナンパしてる。男の方が決して軽いタイプには見えない上に、
女性が、すらっとしたモデル系ベラルーシ美人ではなく、チラ見だけで、
ときめいて目がハートになりそうなかわいい系、だけれど大人な女性。
素敵な光景だ。。。と思っていたけれど、男のトークが今日のミンスク
以上に冷え込んでいたのか、単にフィーリングが合わないのか、はたまた
女性の方に大事な人がいるからか。。。カップル成立とはならなかった。
アパートメントに向かって歩いていると、なんだか胸がキュンとなる。
キュンとなったのは、隣のビルが旧KGB本部ビルだからではなく、あの
二人を見てちょっとジェラスィーを感じてしまったんからだな。多分。
あーあ。
再び朝の120円セット。
最終日もそのカフェで朝の9時からビール。ただ、午前だからかなんだか
閑散としていて、ドラマ性にも薄かった。
トルクメニスタンのニヤゾフよりは控えめ。
ドラマの撮影をしてた。
この広場の下の
地下三階のマーケットが一番まともだった。ビジネスランチも
たべられるよ。
帰り道の本屋で、ルカシェンコのポスターなどが売られているのも
見かけたけど、まあ写真に納めるだけにしておく。
ほんなこんなでベラルーシ滞在は終了。