パラマリボ / Paramaribo スリナムあれこれ
パラマリボ / Paramaribo
ネットが通じないホテルなので、どうもWikiやネットの
検索でパラマリボやスリナムという国を把握できない。。
ま、何もないよりは。。とパソコンに標準装備されている
辞書でパラマリボを調べてみた。。
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パラマリボ〖Paramaribo〗
南アメリカ北部のスリナム共和国の首都。
同国北東部、スリナム川下流にある。
多くの人種•宗教が混在する。
人口、行政区11万、都市圏18万(1964)。
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統計をとったのが、44年近く前!なので、人口の項は
あまり信用できないけれど、それ以外の項目はその通り。
マジョリティーはアフリカ系なのだけれど、インド系、
華人系、インドネシア系が自然に溶け合っている。。。
そしてスリナム人として登録はしていないだろうけど、
オランダ人も真っ茶色に日焼けし、こちらの生活に溶け
込み、買い物してたりする。
孫文!
華人は店を構えて手広く商売を進め、両替や貴金属などは
インド人と華人が商売を分け合っている印象。市場に
足を伸ばし、野菜やらの売り場をひやかしてみると、今度は
インドネシア系とインド系、アフリカ系が入り乱れている。
お、ガンジーだ
ジャワニーズ(インドネシア系)がオランダ料理のソーセージを売る。
警察や公共機関の公務員はインド系を筆頭に、アフリカ系や
インドネシア系が続き、ほとんど華人系を見かけない。。
農業などに従事している比率が高いのか、特にインドネシア系の
人々は、都市部よりも郊外で多く見かけた。うろ覚えなのだけど、
この辺りの気候とインドネシアのジャワ地方の気候が似ており、
プランテーションの労働者として、入植して来た。。。。なんて
いう文章を読んだこともあったような気がする。。
うーん、
カリブ諸国も南に下がるにつれて、インド系が多くなったり、
おっそろしいほどの中華料理屋をトリニダードでみかけたけど、
ここは独特だなぁ、特にインドネシア人(ジャワニーズ)を国外で
まとめてみかける場所って少ないもんなぁ。。人種構成に
アフリカ系が含まれていなかったら、赤道近くの気候も相まって、
シンガポールかマレーシアにいる錯覚にとらわれそうになる
くらいだなぁ。。
インド系衣料品店。この国のインド系女性のサリー着用率は低い。
そんな人種がせめぎ合うスリナムは、ギアナ三国の真ん中に
位置し、人口50万人ながら、ガイアナはすでになんだか
従えてしまっている雰囲気。(ガイアナからの出稼ぎ労働者を
沢山見かけました。)
そんなプライドもあるからか、この国は非スペイン系のカリブの
島々と同じような歴史をたどったといえ、アマゾンをブラジルや
他の南米諸国と共有することなどから、現代スリナムには、自国が
南米の一部だある意識をもっている様子。特にアフリカ系に
その傾向が強いように自分は感じた。
うーん、前回の一瞬のガイアナ滞在で巡り会ったガイアナ人は、
自分達を南米より、カリブ海諸国の一員と見ている向きがあったし、
入国カードもほとんど旧英領カリブ諸国と同じものだったことと
比べるとずいぶん様子が違う。
アフリカ系の人々の回帰主義も無視できないムーブメント。
ピースフルなラスタな方々がたくさんいる。
まあ、同じカリコム&南米諸国連合、ともに加盟国している
両国とはいえ、ガイアナとスリナムはやっぱりどこか違う。。
まあそんな感じで、独特なスリナム。
華僑や印僑のしぶとさに、インドネシア人のノンビリとしたリズム、
自分達の国スリナムと、故郷アフリカが大好きで堪らないアフリカ系
の人々が元気に暮らしてる。。うーん面白い国だなぁ。。。
そして、このスリナムの素晴らしさに更に味を利かせているのが、
各国の料理人が、故郷の味のために手を抜かずに腕をふるい、
食べ物が美味しいこと。
シンガポールや東京から、一直線に飛んできたら、さほど感動
しなかったかもしれないけれど、単調になりがちな食文化の国から
飛んできたこともあり、食べる食事、食べる食事が立て続けに旨く、
久しぶりに次の食事は何を食おうか。。。とワクワクする国!
食事が旨いことに加え、同じ食堂でモサモサと食事をかっこむ
様々な人種!という光景も素晴らしく、辞書にも出ていたような、
「多くの人種•宗教が混在する」
を実感できる。
人々の気分が明るい上に、宗教や文化が多様性に富んでおり、
肌の色の差別はないそうだ。。うーん、スリナムいい国だな。
タクシーの運ちゃんが、ブラジルと同じで自由なトコロだよ、
といったことを思い出す。。
だけれど。。。いいことばかりではない。。そう、
物価が若干高いのだ。。
市場を歩いてみると、スリナムで取れる一次産品は、豊かな自然を
反映してかバンザイしたくなるくらい安い。。
だけれど、観光客が訪れるような国でないこともあり、
ザックを担いだお馬鹿さんを安く泊めてくれるような宿や、
貧乏人をひとまとめにして突っ込んで空港から町まで、
朝早くから運んでくれるような交通システムは。。。ない。
その為、最安値の宿に泊まっても、食事をして、ちょっとタクシーを
使ったりすると、一日の予算がUS100ドルに収まらなくなってしまう。
野菜や果物は安いんだけどなぁ。。
宿にキッチンでもあれば、ヘビーになりがちな外食続きの腹を、
休める食事も作れたのに。。。US35ドルもする宿には、湯沸かし器
すらなかった上に、夜中に宿の水道が壊れ水が止まらなくなったり、
トホホな事態の連続だった。。。
まあ、そんなこんなで、宿代や空港を行き来する際のタクシー代を
払うときなどは、なんでも金かYO!と声を荒げたくなってしまう
くらいのだけど。。。。
それを補って余りあるほど、人間が明るいし食事は旨いし、
想像以上に安全なのでよしとしましょう!スリナム楽しいぜ!
あ、そうだ!
ジーランダー要塞の博物館で、300年前くらいの要塞を再現した
小さなジオラマが展示されていたのですが、そのジオラマは要塞
だけでなく、往事の要塞周辺の町並みや、水壕などもきっちり
再現されよくできたモノ。これはよいぞ!と思い、それをカメラに納め、
その画像をカメラで確認しながら、現在の要塞周辺を歩いて回り、
往事の要塞のディフェンスシステムである要塞の外郭や、水壕の
残滓を探りつつ。。。なんだかあの道路の曲がり方が怪しい!
この倉庫跡?を抜けたところで事件は起こった。。。
なーんてふらふら歩いていると、いつの間にか立ち入り禁止エリアに
入ってしまったようで、いきなり後ろから怒鳴られ!
「動くな、手を挙げろ!」
うへっ!とびびって手を挙げて振り向くと、自動装銃をこちらに
向けた迷彩服のMP!!!!そのまま、跪かされてしまいました。
ま、そんな悲惨な状態からは、すぐに解放させられたのですが、
閻魔大王みたいな表情のインド系のMPは、呆けた顔した
日本人の馬鹿面に怒りが収まらない様子で、
M「このビル(田舎の役場程度だけどを指さし)は、大統領執務室だぞ、
どこから入った!」
運「ええええええ?いや、向こうの廃屋になっている倉庫跡?から、
駐車場に入っただけなんですけど。。」
M「怪しい奴!どうやって入った!立ち入り禁止って
あそこに書いてあるだろ!」
運「だから、いつの間にか入っちゃってたんですよ、
フェンスがあったわけじゃないし、どう見たって、
ただの駐車場。。。。。」
M「言っていることがおかしいんだよ!」
運「ええええ?」
と、埒が明かない状況になり、結局セキュリティーの責任者や、
中心部の政府系エリアを統括する?迷彩服に黒のベレー帽!
の怖いMPの下士官みたいなの方まで出てくる始末。。
何故か、パスポートのチェックやらはされず、カメラの画像を
調べられ、
「この国にはこの国のルールがある、ソレを君は理解しな
ければならない。。。」
と叱られた程度で済み、30分ほどで解放されましたが、
ちょっと肝を冷やしました。
スリナム憲兵隊および大統領執務室のセキュリティーの皆様、
申し訳ございませんでした。。
うーん、同じことを西アフリカでやったら、拘束されるか
失禁するくらいの賄賂をせびられるところだな。。。
この辺で切り替えていかないと。。。宿選びや、交通機関選び、
このあたりの余計なトラブルといい、ちょっと最近だらしない。。
もう少し気を引き締めないと。。
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常緑樹さんのご希望にお応えし、スリナムの出入国スタンプを追加アップデート!
空路での入国スタンプ
ボートで仏領ギアナに出国@ALBINA
ボートで仏領ギアナより入国@ALBINA
出国!
- 2010.04.08 Thursday
- ┣ スリナム / Suriname
- 00:12
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- by 運び屋