ハルゲイサ / Hargeisa
ハルゲイサ / Hargeisa
場所 Google Map
Google Mapでソマリランドの首府ハルゲイサ辺りを眺めていると、それだけで喉が渇いてきそう。緑溢れる大雨期のエチオピアからたどり着いたこともあって、乗り合いタクシーが町に入り、左右を見渡した印象と言えば、乾かされた町。
中心部はさすがにそれなりの舗装道路だったけれど、同乗者を下ろしおろしながら分け入って行く路地は、埃っぽくボコボコだ。
さて、肝心のハルゲイサ観光だけれど、安宿が集中するMigモニュメント西のホテルは軒並み満室。はじめの宿探しで躓いてしまうが、10軒ほど探したあとにたどり着いたORIENTAL HOTELというホテルで部屋が見つかる。ハルゲイサにしては、中級かそれ以上と思われる宿だけれど、価格は15USD。広々とした部屋に加え、全館にWifiが飛んでいて快適だった。
さて、午睡が終わり、少し涼しくなった町に出てみる。
指を指す方角には
ヘルシーポーク。中古車をイスラム圏に輸出する際は少し気遣ってあげなよ。
まず目につくのは両替商。煉瓦のように積んだ札束を並べ札束を数えている。この国が発行する最大の紙幣は500ソマリランドポンド。見た目はまあそれなりなのだけど、日本円にして8円に満たない。だから、両替商で1ドル札を差し出すと120枚ちょっとの最大紙幣が束で渡される。
君も私も世界経済の担い手。
他に目につくのは、救世軍やらの義援機関から流れてきたと思われる古着を販売する屋台。着の身着のままだったので、そこでTシャツ(1ドルちょっと)やらデニム(3ドルくらい)を買い入れる。
1,中国でTシャツが作られ、
2,アメリカや欧米に輸出され、
3,そこでマラソン大会やらのプリントが加えられ、
4,一度か二度着られ古着となり、
5,救世軍やらのリサイクルショップに流れ、
6,其処でも売られず、
7,救援物資となりコンテナに詰められアフリカに運ばれ、
8,救援物資と言うより販売品となって市場に並び、
9,エチオピアで着の身着のままとなった日本人が買う。
0,おそらくそれをまた世界のどこかで着捨てるか
バッグごとかっぱらわれる。
まさに、グローバルロジスティクスとウスノロハコビヤのコラボ。
お、やっぱりアメリカが近づかない国はDHLが強いね。
内戦に明け暮れるソマリア南東部や、一部のアフリカの国々に比べればむしろ安定し、独立国として運営されているにも関わらず、国際的には全く放置プレイにあるこの国だけれど、いろんなモノが動き、止まり、そしてまた動いてゆくということですね。
他に目立つ店と言えば、イエメンやエチオピアでも嗜好品としてカート屋あたり。砂漠系フルーツの西瓜やメロンなどもよく売られていた。
そんな町歩きがてら謎に包まれていたDaallo Airlinesのオフィスに出向き航空券を手配。この航空会社のホームページにアクセスしようとすると、
「このウェブサイトにアクセスすると、コンピュータに損害が生じる可能性があります。」
とGoogle社やらに忠告されますが、オフィスに入った途端にウンコを漏らすとか、頭痛になるとかそんなことはありませんでした。ご心配なく。
この会社は、モガディシュやドバイに飛ばしてるそうな。
チャイナ、ジャッキーチェン!とやたら声をかけられるけれども、悪気のない声かけがほとんどで、カメラを向けても笑顔を返してくれる。噂通りの気持ちの良い人々ばかりの町。
こうした人の良さと、ホテルや食の快適さもありもっと長居したいのだけれど、1日とちょっとの非常に短い滞在。。。残念。
- 2010.08.09 Monday
- ┣ ソマリランド(ソマリア) / Somaliland(Somalia)
- 12:42
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- by 運び屋