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日付変更線を変更する2011年が364日な国 / Shifting of the International Date Line

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日付変更線を変更する2011年が364日な国 / Shifting of the International Date Line

☆8月29日が2時間程度で終わってしまったので、日付がらみのアップデート!

どうやら、どうやら年末にサモアは日付変更線の西側の国になるらしい。

GMT-11:00の時間帯が、GMT+13:00になるようです。

パスポートにオモシロ日付ができなくなるのは残念だけれど、ニュージーランドを始めとした周辺国と出入りする時の混乱はなくなりそうです。

テレビの告知の情報を見ている限りでは、

12月29日の翌日が、12月31日になるようで、12月30日を捨て、2011年を364日でサモアはやり繰りすることで、日付変更線を飛び越えるようです。

12月30日が誕生日な人、是非今年の年末はサモアで!

一年、年をとらずに済みますよ!

因みにアメリカンサモアは、この日付変更線の変更にのっからないらしい。

ということで、12月31日以降、飛行機で30分程のアメリカンサモアに出かけると、

月曜の朝にサモア発 → 日曜の朝にアメリカンサモア着。
月曜の昼にアメリカンサモア発 → 火曜の朝にサモア着。

になります。これを日付変更後のタイミングで行うと、

12月31日の朝にサモア発 → 12月30日の朝にアメリカンサモア着。
12月30日の昼にアメリカンサモア発 → 12月31日の昼にサモア着。

になります。12月30日を取り返す旅(笑)

日付変更線マニアの方や、2011年を誰よりも早く迎えたい方は、是非サモアへ!

細かい所はちょっと調べきれませんでしたが、是非どうぞ!


アピア / Apia

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アピア / Apia

最終日は、サバイイから直接空港に向かい、さらばサモア!と思っていたのだけれど、件のネット環境がいっこうに良くならず、日曜日でもぬけの殻となったアピアに昼過ぎに戻る。ようやくそこそこ安定したネット環境にあやかって、

「お前どうかしてるw」

な旅の日程の航空券やらを発券。サモアは日曜の昼下がりでも、スカイプでつながった母国NIPPONは、月曜朝の9時だったりする。

心が弱いネット依存な旅人の自分は、思うように行かないサモアの状況に発狂しそうになったけれど、空港方面行きのバスを自分の代わりに大声で止めてくれる女性がいたり、荷物をバスに載せてくれる人がいたりで、

終わりよければ全て良し。となった。


サバイイ島 / Savaii Island

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サバイイ島で撮った画像はこれのみ。

サバイイ島 / Savaii Island

アピアである程度固めておいた、

「お前どうかしてるw」

な旅の日程を確定するべく、ホテルで元気にモリモリで引き蘢ってやろうと思っていたのだけれど、サバイイのネット環境が酷く、久しぶりの

「零歩進んで零歩下がる状態」

メソメソした野郎が大嫌いなチーター(推測)だって同情してしまいそうな、完全停止不能状態な一日だった。

まず、やる気満々でアピアで購入した、日本円で5,000円以上した20時間分のWifiアクセス(Aアクセスとする)が、1時間使ったくらいで突然ログインできなくなる。したかなく、Aアクセスが回復するまでのつもりで宿の有料Wifiに料金を払い繋いでみるが、Gmailのトップを表示するのに10分近くかかったりする猛烈に遅い駄Wifi。

状況がいつかよくなる事を信じて、宿から少し離れたAアクセスをキャッチできる文房具店前に何度も詣でてチェックするけれど、一向に状況が良くならないまま夕方。宿のWifiも終日使い物にならず、夜には停電まで起きてしまい万事休す。

うーん。。

ということで、目の前に海なバンガロー系安宿だったのに、日向ぼっこすらせずにパソコンを持って、あっちをウロウロこっちでオロオロで一日が終了。腰が落ち着かなかったので、ブログの送稿程度の文章もまともに書けなかった。

目の前に、咄好きの小僧さんが現れ、

「ねえ、和尚様。この島のネットの具合がよろしくないのは、どうもサーバーの調子がよろしくないからのようですね。」

なんて始まり、

「これでは、サバイイ島でなく、サバワルイ。。。。」

と続けたら、サバワ。。。あたりで首絞めてたと思います。声が市原悦子さんでも、容赦しません。



これなら、ネットも何もありませんよ!な無人島にでも渡って、海でも眺めてれば良かった。。。嗚呼。




ウポル島からサバイイ島へ / Upolu Island to Savaii Island

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ウポル島からサバイイ島へ / Upolu Island to Savaii Island

船の上では全くアップデートやら、今後の旅の日程を決めることができなかったので、昼までアピアのマクドナルドやカフェをはしごしながら、計画を立てる。

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船の時間に合わせ、サバイイに渡る港に向かうものの、午後2時の渡し船は収容人員に制限があり、あと数人の所で、「次の船に!」なーんて言われてしまう。

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午後4時の船に乗るまでは、せっかくだから錆び付いたルアーのフックをアピアで買い入れたものと交換したりして過ごす。

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船はほぼ定刻通り出港するものの、潮待ちかなにかで少し海の上をただようようなぼんやりとした時間があり、1時間程度な所要時間が1時間半くらいかかってサバイイに到着。

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船の中でも、アピアでもニューカレドニアで開かれている、パシフィックゲーム(http://jeux.nc2011.nc/)の映像が流れており、ツバルVSアメリカンサモア、グアムVSソロモン諸島なんていう、なかなか目にする事のないチームの試合をぼんやり観戦しました。

アピア 5日目 / Apia Day-5

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アピア 5日目 / Apia Day-5

ようやく待ちに待ったトケラウへの出航日。

午後6時の出航のため、朝は軽くジョギングに洗濯、そしてパッキング。

トケラウには、頭を空っぽにして出かけたい事もあり、昨晩いろいろ考えた末、間延び気味な日程を新たに変更する事は止め、性に合わないかもしれないけれど、日程を詰めずに10月中旬までNZを中心にオセアニアにとどまる事に決定。せっかくだから滞在が長くなるNZでは、ラグビー観戦を楽しみつつ、走ったり、自炊を楽しんだりしてみます。

その後
                          満月

蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹人蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹人蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹人蟹

な島を経由して、アジア。

仕事の事もあるので、一時帰国も考えておりますが、それがなければ日本帰国は11月初旬になりそうです。

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民族衣装ラバラバと日本代表のジャージーで決めたのだけど。。。日陰だ。。

そんな計画をまず立て、もう決めた決めた!とテンションを上げ、一気に昼過ぎにアジア(クアラルンプール)までのルートを発券完了。

軽めにパッキングを済ませて、中心部で一杯やり、これから最後のパッキングを済ませてます。

トケラウ!

アピア 4日目 / Apia Day-4

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アピア 4日目 / Apia Day-4

早起きして、宿で朝食をとって二度寝。目覚めてメールをチェックすると。

「Hello Hakobiya – well done. I’m pleased that you were able to get a seat on the plane. Thanks also for sending through your documents. Yes, it is ok that you land in Mangareva at 1330 – you will then catch the ferry to the main island and be met by the Claymore Crew who will transfer you to the ship…….」

ピトケアンのTourism Coordinator氏から、メール。

うっしゃぁあああ!


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ホテルをチェックアウトし、トケラウオフィスに向かう。オフィスには明日出発する自分のボートの日程が張り出されており、担当の女性が

「どの環礁にも、朝着いて夜出発するスケジュールね!」

なーんて言ってくれる。トケラウに滞在する事が出来ないのは残念だけれど、行き37時間、帰り30時間、5泊6日食事付きで514ST(約18,000円)は有り難い。無事に滞在許可のスタンプをパスポートに押され、

「それでは明日、埠頭で!」

うっしゃぁあああ! 


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多分これでトケラウは問題ない。中心部に歩いて戻り、Wifiが飛んでいるところからAir Tahitiの航空券代の支払いを済ませる。

ピトケアンまでの船の運賃も、指定された振込先の銀行/WestPacの支店がアピアあり、お金を用意する前にと、確認に向かうと、カードで簡単に支払う事が出来るそうだ。すぐにトランスファーの手配。あっという間。

あらら、何やら事がスムーズに運びすぎてませんか?

まあ、油断せずトケラウもピトケアンも、北朝鮮やブータン同様、きっちり旅を終えてから、思い立ってから出発までのプロセスや、必要事項なんかをアップして行きますね。

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今日はこれから、ホールドしていたマイル航空券の発券や、日程変更のための諸作業なんかを行います。一応、3日間続けてるジョギングも!

アピア 3日目 / Apia Day-3



アピア 3日目 / Apia Day-3

トケラウ行きの船を待つ間、この先の旅のルートなどを組みたて中。

ピトケアンという、人口約50人の国(英国海外領土)に向かうため、いろいろやり取りしています。行く行く詐欺みたいな事をしたくないので、仏領ポリネシア行きの航空券をマイルで確保し、ネットに乗っかっているボートのスケジュール(年10〜12本)に併せていろいろ準備した上で、ピトケアンのニュージーランドオフィスにメールを入れる。

が、返ってきたメールの内容が、ネットに記載されているものと違う。メールのやり取りも消して遅くなく、トケラウやセントヘレナ、フォークランドのオフィスに比べれば早い位なので有り難いのだけど、これじゃあまったく話を始められないんだよな。

メールでやり取りするものの話がかみ合わない。まどろっこしいのでスカイプするとスカイプすると今度は不在。まあ、繋がったところで、ホテルのネットが安定せず、コミュニケートできないかもしれないけれど。。。

ということで、トケラウの船を待ちながら、ピトケアン行きの日程を探り、代案として、インド洋方面へのルートを探索中です。あっさり事が運ばないのでフラストレーションがたまりますが。。そうそう、本日中に、ブータンと北朝鮮の個人旅行の方法なんかをアップデート予定!



アピア 2日目 / Apia Day-2

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アピア 2日目 / Apia Day-2

昨日は午後に釣りに出かけ、前回以上にいろんな場所でブンブンやってみたものの、反応無し。小さな漁港の堤防際で、ちょんちょんアイスジグを試し、なんとか小魚2匹を釣り上げたのみ。

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2匹ともフエダイの仲間かな?ウォリスにもいた魚です。

アピア周辺では一番条件の良さそうな、大型船も入れる波止場は立ち入り禁止。うーん、島の周遊道は海岸線を走ってるので、海岸へのアクセスは問題ないのだけど、サモアのラグーンはメリハリに欠けていたりとなかなかお目当ての魚が入ってきそうなポイントがない。

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ということで、本日は昨日に引き続き、宿の地区を2回に分けジョギングしてみたり北朝鮮旅行や丹東ー平壌間の鉄道旅のアップデートを済ませたりして過ごしました。

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夜、宿の近くの河口で投網を打っているのを見かけ、話してみるが、かかってるのはちいさな鯔とこれまたちいさな鯵の仲間。鯔がいる所って、大型魚がグイグイ入ってくるっていう印象がない。

汽水域+外洋のうねりが程よく届くゆったりめの湾。。という、いい条件なはずなのだけれど、中型大型のフィッシュイーターが何故かアピア周辺に現れない。何故だ?

アピア / Apia



アピア / Apia

空港のベンチで夜明かしし、空港から市内へ。市内へ向かうタクシーを二人のサモアンとシェアしたのだけど、料金を払わせてくれない。。。

有り難うございます。。

ホテルもすぐに見つかり調子が良すぎる。これはグッドラック分割払い、バッドラック一括払いパターンだとビクビクしながら、アピア中心部チョイ外れのトケラウオフィスに向かう。。。

「レディーナオミが欠航になって困っております。そのプランで航空券も買っておりまして。。ビザのアプリケーションは、メールでやり取りさせて頂いたあと、オフィスに送っているのですが。」

と、受付の女性に伝えると、

「フォームはキッチリ届いているけれど、まだトケラウから許可が下りていない。」

とのこと、梨の礫かと思っていたメールも意外とチェックしてくれているんだね。

オフィスへアポ無し、事前準備無しな行き当たりばったりな申請でなかったのが、少しは良かったのかな?

実際に顔を合わせれば話も早い。トケラウからのアプルーバルは出ていないようだけど、金曜日までに何とかし、土曜日の貨物船の最後の1席のコンファームを頂く。

やった。トケラウに行ける! wiki → トケラウ 

近くのニュージーランド航空のオフィスに出向き、船のスケジュールにあわせ、航空券を急いで変更。チケット変更やらに日本円で3万円近くかかったけれど、気にしない。

もう一度、サモアに来て不確定な船待ちぼうけをすると思えば安い安い。

本当は、トケラウをじっくり観光したいけど、今回は貨物船で環礁を文字通りアイランドホッピングする旅になりそうです。

いずれにせよ、たらい回しや無下な扱いを覚悟していたのだけれど、トケラウオフィスの気さくな受付の女性がパチパチ手続きしてくれて、午前中で全ての作業が終わってしまった。

嬉しいねぇ。。うーん、まずいなぁ、グッドラック使いすぎてるぞ。。

大きなミスをやらかさないように気をつけないと。。。




Samoa / サモア 安宿の奇妙な人々編

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Samoa / サモア 安宿の奇妙な人々編

サモアではろくに観光もしないうちに、近所の魚釣りをしている内に熱中症となり体調を崩し、調子が戻ってもマクドナルドで本を読んだりといった体たらく。そんな自分を見かねた旅の神様は、安宿のドミトリーに濃いアメリカ人二人を差し向けてくれた。

黙って仕事を片付ける的な、一徹系もいるだろうけれど、おしゃべり好きの世話焼きというのがアメリカ人の類型といったところ。そこに話題と時間がある限り!いつまでもとばかりに、とことん喋ってくれるけれど、神様が差し向けられた二人のアメリカ人はまさにそのど真ん中な上に、話す内容が濃い二人だった。

そのうちの一人は、少し前まで軍属だったフィリピン人とアメリカ人のハーフでオバマ嫌い。もう一人はマサチューセッツ在住、ハム無線を昔からやっているリタイア世代の地理オタク。今回のサモアは、トケラウに行くために来て、日本の昭和基地の人と交信したことがある。なんていう。

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彼らと話したことは、録音しておきたいくらい興味深かったけれど、元軍属の彼の発言からは、世界最強の自負とアメリカにたてつく連中への容赦無さがにじみ出る。世界で一番強い国のルールは世界中で通用するべき、武力を使って相手をねじ伏せることの何が悪いというネオコン論調。

話しのテンションが上がってくると、

「ったくオバマの糞野郎、パキスタンの山には戦術核をぶち込んでさっさと戦争を終わらせろ」

などと宣い、我らが日本と結ばれた軍事同盟である、安保条約なんてものはアメリカの為にある条約であるという認識で、

「アメリカが日本のために戦争するわけないだろ!」

とハッキリ言う。

二つの大戦でも、繋がりの強い国が占領されたり危機に瀕しても、アメリカって戦争しなかったしね。自分が戦争したいタイミングで世論を盛り上げ、ワーッとやるんだよな。彼の話は突拍子もない言動もあれば、日本人であれば耳を塞ぎたくなるような言葉も少なくないのだけど、的を射ている発言が少なくない。「〜して欲しい」「〜だと思う」といった曖昧な言葉遊びが無く、「〜だから、〜なんだよ。」と論点がぼけない。

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地理オタク氏と太平洋の島国の事で盛り上がっていても、

「何いってんだよ、パラオもマーシャルもミクロネシアも、全部アメリカの領土だ。」

と高らかに宣言し、

「確かにグアムと比べれば独立国かもしれないが、まもなく入国審査のシステムはアメリカが取り上げる。何しろ、テロリストを防ぐことができないからな。」

という。

「そんなことしてたらアメリカはどんどん孤立する。」

なんて地理オタク氏が反論したり、

「そもそもマーシャルやミクロネシアもアメリカも、ハワイやグアムを経由しなければほとんど入国できないじゃないか」

と、日本人がつたない英語で無意味さを指摘しても意に介さない。

「アメリカ以外に、彼らが頼る国があるのかよ?じゃぁ何?フィリピンが、パラオのサポートをするか?それをパラオが望むか?」

と言う。

アメリカ人の大半がこういった考えでないのは、その場でアメリカ人が反論したり意見するから分かるけれど、少数派ではないのも事実。なんとも萎える。


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地理オタクのじいさんは、僻地を旅することがライフワークになっているらしく、サモアに来たのもここから船で行くしか方法がない人口1,500人のニュージーランドの自治領、トケラウ諸島に向かう為。話しが地理馬鹿ど真ん中なので、ウンウン相づちを打っているとどんどん調子良くなってきて、北極点、もしくはできる限り北に行きたい、スバールバル諸島はちょっと南過ぎる(普通に北緯75度!とかの島で、旅行者が簡単に行ける場所としては最北クラス)だし、観光地過ぎる!なんて言いだす。

ネオコン氏もナカナカだけど、これまたかなり頭がポッポしてるお方。

話しが北極から南極方面になり、ウスワイアの話にもなったのだけど、厳しい気候での植生、森林限界等の話で盛り上がる。ウスワイアから南極にも向かい、フォークランド諸島やサウスジョージア島にも行ったことを話してくれるけれど、もし君が行くならやっぱり極地クルージングになるんだろうけど、しっかりした地理学者/Geographerが乗った船にしないとだめだよ。なんて助言をくれる。

「ああいう極地クルージングのつまらないところは、ペンギンやら鯨やらの観察にあまりにも多く時間を割くところだね。残念だけど、それは覚悟した方が良いよ」

と言う。このオヤジ、我が意を得たり!

「私はもっと、サウスジョージア島で時間を割いてもらい、この島を探検した(というより、南極探検の最中に船を失った後の大漂流?)サー・アーネスト・シャクルトンの辿った道を歩いたり、彼が見た景色を感じたかったんだ。それなのに、サウスジョージア島ではペンギン観察ばっかりだったよ。確かに数は多い位かも知れないけど、動物園にでも行けばいくらでもみれるのに。。」

なんて言い出す。こいつは地理馬鹿だな。

日本に対しての目の付け所もなかなか面白く、

「日本人のハム無線愛好家が、一番綺麗な写真のカードを送ってくれる。世界のいろんな人からカードを送ってもらうけれど、日本人の写真とカードが一番だ。技術はもちろんだけど、丁寧だよな仕事が。」

なんていった内容のことを言う。

おそらく、ハム無線で交信できた人とのカード交換のようなモノなのだろうが、こういう日本人の長所に気がついてくれるのは嬉しい。写真の撮影技術はもちろんだけど、年賀状などで培われたのか、自前や半自前で写真をカードにし、送る!なんてことに長けているのかもしれない。

キッチリ定年まで仕事をした後、彼は自分の夢を叶えるべく世界の僻地をこうして歩いているのだろうけど、こういういい歳になっても僻地を情熱を持って旅し、アジアから来たひげ面小僧に、友達みたいに話しかけてくれるのは、何とも素晴らしいことだね。地理好きじゃない人間なら、はた迷惑なオヤジかも知れないけれど、自分がやっていることを包み隠さず、たいしたきっかけも無しに話し始めるのはアメリカ人の良いところだよな。

そういえば、さっきのネオコン氏も、力を誇示する発言が一息つくと、自分が出かけたアメリカンサモアの法制度と連邦法との関係、公共サービスのアメリカ本土との違いなんかをじっくり教えてくれたりしたなぁ。

万が一平均寿命を天から授かって、ある程度健康でいるのなら、60を過ぎても、食って行くために運び屋仕事かそれに準じた仕事を自分は続けているはず。そしてその仕事の役得である旅を、ああだこうだ言いながら続けていると思う。

旅の濃度はどの程度か分からないけれど、このアメリカ人地理オタク氏のような、近くの人間の旅心を刺激するような爺さんになりたいなぁ、などと思う。

そして、ネオコン氏からは、シンプルで回り道しない思考回路を拝借したいなぁ、などと思う。

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