ホニアラ / Honiara
ホニアラ / Honiara
タクシーでたどり着いた宿は、Pacific Casino Hotel。ピックアップは忘れるは、予約の確認が取れないと言われるは(電話でちゃんと話せていなかったかな?)大変だったのだけど、優しいフロントお姉さんが、旅行代理店ディスカウントをオファーしてくれる。600ソロモンドルが420ソロモンドル。
空港での両替は交通費程度だったので、タクシーで横切ったANZ銀行に向かう。ソロモンの銀行は4時で締まるところが多いそうだ。20分ほどかけてたどり着いた割に、レートは空港とあまり変わらない。釈然としないけれど既に4時寸前。まあ仕方がないか。
ホテルに戻りプールに出てみると、ホテルは海岸沿いに建設されている。サンダル履きで手軽に魚釣りができそう。部屋に戻って釣りの支度をし、急いで戻って数投目に「青い戦慄」こと、GTがサーッと追いかけてくる。
けれど、それまで。すぐに日没となりゲームセット。
夜は、部屋に籠もって今後の旅の計画を練る。
ア フリカの検索ばかりしているからか、「今後の旅」とタイプしてもここ最近は「コンゴの旅」になったりする。ソロモン諸島で太平洋の国連加盟国で未訪問の国 はパラオのみとなった。あと一踏ん張りだけど、ここから先が本当の難関国続き。これからの旅は、一瀉千里に国巡り!という訳にはいかない。
ビザをとるだけで10日は覚悟しなくては行けない国や、パスポートの記載内容をアラビア語で併記しなければならない国、そもそも入国できなさそうな紛争国や、ツアーで5泊6日40万円〜なんて国ばかりだからなぁ。
そんなことをしながら夜更かしするも、明け方にパッと目が覚め、再度宿の前の海に出てルアーを投げてみる。
昨日と同じく数投目で「青い戦慄」がズサーッと追いかけてくるけれど、食いつくまで至らない。岸からたくさんの熱帯魚がフワフラと泳いでいるのが見えるけれど、そんなボンヤリとした海の中でルアーを追う「青い戦慄」のスピード感と重量感は絶対的だ。海を切り裂くといっても過言ではない。あ?過言かな?
海岸沿いの魚屋さん。一番手前がGT
岸から20メートルくらいの場所で小魚が追われている様子なので、そこにルアーを投げてみると、水面をザーッと何かが走り、フッキング!なかなかの引きで、 「やや!青い戦慄か?」と思うが、すぐに力が弱まって水面に現れる。かかったのは鮮やかな銀色をしたダツ。キラキラしてるので、新鮮な太ったサンマ!と いった感じがする。が、釣り上げてカメラの準備をしている間に逃げられてしまう。ほとんど間を置かずもう一匹はヒットするけど、今度は数秒でバラす。
ただ、良い感じになってきた!今度こそ釣り上げるぜぃ!
というところでバチンとリーダーとの結び目で糸が切れる。電車結びが甘かった。同時に集中も途切れ納竿。
ホテルの部屋から30秒だし、また夕方頑張ろう。
さて、少し休んだあとはホニアラの市内へ。
海岸に近い一本の幹線が走っており、その左右に市街が広がっている。幹線道を乗り合いバスが頻繁に走っており、便利。価格も2か3ソロモンドルと安い。町の市場がなかなか大きく賑わっており、島国ながら、自前で野菜などはキッチリ作っている様子だった。
ごった返す市場に、頻繁に走る乗り合い。なかなか活気があるのだけれど、残念ながらホニアラには観光名所といったものがあまりない。市場の他にはナショナルミュージアムと戦跡巡りくらいかな。
各 ホテルからピックアップのある、第二次大戦の戦跡ツアーなるものが空港のツアーデスクで紹介されていたけれど、残念ながらアメリカ・オーストラリア目線の モノ。ツアーが催行されたかどうかは分からないけれど、参加する気になれない。両陣営からの参加者がいるからこそ良いのかも知れないけれど。
北野建設のリゾートで刺身定食を頂き、戦没者慰霊碑のある島の西に向かう。15分も走ればホニアラの町は途切れてしまい、ジャングルの中に建物が点在する景 色になる。バスで降ろされたのが古い慰霊塔近く。草の原に埋もれてしまっており、戦争の勝敗を決し、多くの方が亡くなられた慰霊塔がこれはあまりにも酷く ないかと憤る。そして辺りを見回す。
気分の良さそうなソロモン女性の歌の他には風の音だけ。こんな所で我々の祖先が戦って死んだんだなぁ。ただただ安らかにお休みくださいと手を合わせる。
自分が子供の頃は、広場で遊んでいると戦争の話しをするぞ!なんていって遊びの邪魔をする爺さんがいたのをふと思い出す。今の小学生なんてそんな話しを聞く 機会すらないだろう。小学生の頃は鬱陶しかったけれど、こういった異国の地で戦い、目の前で死んでいった戦友のことを何とか後世に伝えなければならないと 爺さんは爺さんなりに感じていたのかもしれないなぁなんて思う。
そんな寂しい慰霊碑をあとにして町に向かって歩いていると、どうやら新しい慰霊碑があるようす。小さな集落の奧に案内されるがまま向かう。茂みにのびた細道を歩くと、慰霊碑が数基並んでいる。もう一度安らかにお休みくださいと合掌し、集落を去る。
中央郵便局で軽くネット(6ソロモンドル/15分)と、絵はがきなんかの買い物をして宿に戻る。
風が弱まった夕刻、またまた宿の前でルアーを投げる。一度、午前中のダツにルアーをひっぱたかれるがそれまで。嗚呼、これで終わりかと思い始めた矢先、小さなメッキがかかる。ごくうっすらと縦縞の模様がある。ホテルのコックさんが喜んで貰ってくれる。あとで気がついたけど、料理して貰えば良かった。
本日のヒットはそれまで。しばらく頑張ったけど、ルアーロストと日没のために敢えなく終了。
さて最終日の朝。
今日は趣向を変えて、岸際をジグで探ってみる。3投目くらいにハタの小さなのがかかる。ただ、例によって本日もこの後が続かない。リーフ周辺を探っているうちにハタを釣り上げたジグなどを失う。一匹釣り上げて一個ルアーをロストするようでは話にならないなぁ。
ホテルの出発が午後1時だったので、チェックアウト後は郵便局に出かけて葉書を出し、少々ネットをやる。最後の食事も北野ホテルの「白梅」で頂きたかったけれど、ネットをゴニョゴニョやっているうちにタイムアウト。
これにてホニアラの旅は終了。今回も首都がある島のみの訪問だったけれど、太平洋の国連加盟国の残りは「パラオ」のみとなりました。
さて、オーストラリア経由でNZに戻ることにします。
- 2010.10.20 Wednesday
- ┣ ソロモン諸島 / Solomon Islands
- 09:36
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- by 運び屋