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アンゴラ Day-1

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アンゴラ Day-1

空港からルアンダ市内のKさんの家に向かう。

大型バスよりも、ハイエース乗り合いタクシーが庶民の足となっている様子。挨拶はそこそこに車に乗りながら、地下資源を巡ってしのぎを削る、アメリカやヨーロッパ諸国、中国などのこの国での動きから諸物価など、いろいろとレクチャーを受ける。

ポルトガルのトホホな統治と、植民地支配へのこだわりから続く内戦、その内戦を悪化させたアフリカ病や南アの暗躍等々で、アンゴラは長い低迷の20世紀を送っていたのだけれど、長いトンネルを抜け出し、この国の前に広がった世界は、資源国や新興国の勢いが増し、先進国の国々がアレレな状況になった段階のグローバル世界。

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アンゴラ料理、悪くない!食べ物は美味しいです。なんと太刀魚が食える!マカオにしろ、ブラジルにしろポルトガル語圏の料理ってのは侮れない。

アンゴラはナイジェリアをしのぐとも言われる埋蔵量を誇る産油国。地下資源を武器に、世界に漕ぎ出そうとしているのだけれど、内戦と社会主義時代に疲弊した社会インフラと資源価格高騰に伴って流入するマネーのバランスがぐちゃぐちゃになっている。その混乱は壮絶な物価高を招き、世界で最も物価の高い都市と言われている。

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Kさんの家からの眺め。夜には1万ドルwの夜景を楽しめます。

今回居候させてもらった、菩薩の心を持つKさんのマンションの月の家賃はなんと1万ドル。ゆったりめな1DKで家具付きとは言え、1万ドル。。

俺の成田のレオパレスも家具付きで100日間で1800ドルくらい。。月換算だと600ドル以下だぞ。1万ドルあれば一年半くらい、家賃を気にせず生活できるんだが。。。

それでも最悪期に比べて2割ほど家賃が下がっているとのことだ。。。まさにどうなってルアンダ!状態。港区のど真ん中で同じ広さのマンションを借りても、25〜30万くらいだと思う。明らかにバブルだなぁ。

そんな恐ろしい家賃のマンションやオフィスビルの建設が続く中心部とは対照的に、巨大なスラムも中心部からそう離れていない場所に存在し、悲しくなるくらいゴミが捨てられ、小川はどす黒く淀んでいる。うーん、狂乱物価だけでなく、社会的な不均衡も少なくなさそうだ。

スラムを抜け、新しく拓かれた新興住宅地の輸入食材のスーパーに連れて行っていただくが、自国の産業が未整備な為、多くのものを輸入に頼っていることもあり、こちらも壮絶なお値段。

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袋入りパン      一袋  1,300円
プリングルス     1缶    700円
ブドウ        二房   2,300円
冷凍ブラックタイガー 3キロ 1.8万円  

同じモノを日本で買えば、おそらく5,000円もしないだろう。輸入食材の店なので、本来のアンゴラの物価と乖離している部分もあると思うけれど、さっきのスラムの住民は一帯どうやって暮らしているんだろ。どうも極端なモノばかりで庶民の生活がイメージできない。

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驚くやらあきれるやらの社会科見学は、アフリカ奴隷がアメリカに送られた船着き場とそこに残った小さな建物を見物して昼の部が終了し、Kさん宅に戻る。

少々休憩し、夜は、アンゴラで展開する数少ない日本企業の代表Nさんとお食事。アジアという名前の中華料理店。

炒飯に酸辣湯、麻婆豆腐といったションボリ海外中華とは大違いの、豪勢な夜。Nさんはポルトガル語はもちろん他の南欧系言語に堪能で、アンゴラの事情について、興味深いお話を頂く。

現在も政権与党の座を守るMPLAの絶対的な力と、政府機関の腐敗や停滞。資本主義制度の導入、資源価格の高騰で引き起こされたバブル、前進しているとはいえアンコントロールな状況のこの国で、ビジネスの概念そのものが浸透しないアンゴラ人にかわり、外資系企業では、中間管理職クラスに多くのブラジル人を配している。。。。事等々。

旅先で現地の駐在員の方や滞在の長い方の話というのはいつも面白い。

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そんな濃いアンゴラ話をKさんと3人でしている流れの中で、「内弁慶大爆発」という言葉を会話にちりばめたところ、Nさんが反応。

「あら、運び屋さん、伊集院のラジオ聴いたりするんですか?」

なんと、地球の裏側、それも日本人が50人しかいないアンゴラで、伊集院のラジオの話。

「伊集院馬鹿だから、買ったばっかの老眼鏡なくしてやんの」

みたいな。。。。今週放送されたばかりの深夜の馬鹿力の話をアンゴラでするとは思わなかった。

やはり、部屋や飛行機に閉じこもってウジウジしているより、ドンドン外に出て人に会い話さないことには人生拓けないなぁと改めて思う。

体調は優れないけれど、旅人生2度目の、深夜ラジオの話題で盛り上がりもあって、アンゴラの夜が気持ちよく更けていったのでした。

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