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ヌアクショットからダカールへ

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ヌアクショットからダカールへ

朝の7時過ぎに宿を出て、ヌアクショットの南に位置するロッソ方面のガラージュから8時前に出発し、セネガル国境の町ロッソに11時頃到着。前方シートは二人乗りな所を2倍の料金で一人乗りにしたので楽勝。

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道中。

Rosso-Mauritaniaのチェックポイントからすぐの場所にタクシーは停まってくれるが、非常にアフリカらしい国境で、荷物かつぎ、両替商、口利きや気取りの兄ちゃんが大量発生して鬱陶しい。日本円にして700円とか800円くらいだろうけど、きっちりボラレてしまった。

まあ、一応渡し船で国境を越えたので、国際フェリーの項に国境越えの件は別途アップデートする事にする。

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セネガル!

セネガルにサクッと入国して、小額ながらユーロをまたまたキツいレートで両替し、馬車でバスガラージュへ向かう。

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モーリタニアでは、ラバが頑張っていたけれど、セネガルでは荷駄として馬が活躍しており、地方都市ではこうして馬車タクシーが現役な様子。空気が乾燥していることもあってむしろ、人間より匂わないかもしれない。

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Rosso-SenegalからDakarまでの直行乗り合いタクシーは8,500CFA。そのうち1,000CFAは荷物代らしいが、現地の方が払ってるかは不明。例によってボラれたかも。

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ボロッボロなシトロエンのバンは、赤ん坊を抱えたお母さん4人、大人の男4人の12人乗り。道中の景色は砂漠からまばらに木立もチラホラなサバンナ?な景色になったけれど、正直退屈。そのうえ、後部座席に押し込められた身動きの取れないギュウギュウ詰めの8時間移動。

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最後の数時間は長距離移動に慣れた体のはずなのに、足が痺れて浮腫み、マッサージし続けてなんとかしのぎきる。西アフリカ旅は始まって間もないが、8時間の長距離ぎゅうぎゅう詰め移動はキツい!一応無傷で辿り着いたけれど、ヘタってしまった。本当にキツいのはこれからなのに、西アフリカ旅のこれからは、大丈夫なのだろうか。。。。。

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おまけに、宿がある地区が停電中。タクシーをダカールの黄色いのに乗り換え。目安の場所に降ろされるけど、荷物を抱えてあっちをフラフラこっちをフラフラ。セネガル人に助けられてようやく宿にたどり着く。

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長距離移動も問題だけど、これから訪れる国の電力事情は更に悪くなる。日没後に到着しないよう計画を立てないといけないなぁ。

ヌアクショット / NOUAKCHOTT

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ヌアクショット / NOUAKCHOTT

ヌアディブは、アフリカ西海岸をツラーッと下がり、モロッコ/西サハラを越えてモーリタニア領に入ってすぐの町。

この町から、西サハラとの国境に沿って真西に伸びる鉄道があるのだけれど、その鉄道は鉄鉱石を輸送する貨車をずらーーーーーっと列ね、その長さなんと2キロ。で世界で最も長い列車と言われている。また、この鉄道はただ長いだけでなく、貨車にタダで乗る事ができ、灼熱に焼かれ、砂塵にまみれながら内陸モーリタニアを目指す事ができる。ただし、過酷さ故に、世界最悪の鉄道旅の1つにも数えられ、西アフリカ旅行者の戦慄のイニシエーションと言われている。

私も、阿呆な旅を長い事続けてきた一人の旅行者として、この列車に。。と言いたい所だけど、華麗にスルー。キツそうなんでパスw

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更にヘタレな事に、ヌアクショット行きの陸路さえ敬遠し、飛行機で。なんて個人的に目論んでいた。西アフリカを自転車で旅している旅行者だっているというのに。。そもそもそれ以前に、カサブランカからダフラに飛んでいる時点で、サハラを陸路横断するっていうミッションも放棄してるか。

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ま、フライトスケジュールが合わなかった上、ぼんやり朝寝坊してもヌアクショット行きのバスはいくらでもあるようなので、結局バスで向かう事にする。

ヌアクショット行きガラージュに向かうタクシーの中で、少年のようなタクシードライバーが首刈りのゼスチュアをして「ビンラディン」と言う。

どうやらついにアメリカが仕留めたらしい。潜伏先はやはりパキスタン。タリバンがアルカイダと袂を分かって、アフガニスタン再生の大きな柱になれるよう祈るのみ。

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アメリカがアフガンから撤退したり、世界に力を及ぼせなくなろうとする状況で、オバマがこれからどういう選択をするのか?が大事なんだけど。。。まあどちらの方向に向かうのだろう。手前味噌な話だけれど、現在のアメリカ入国のキッツイ状況も改善してくれないものかなぁ。

ガラージュに到着するなり、アフリカおなじみの、「俺のバスに乗れ」、「俺のルノーに乗ってけ」の大勧誘大会。どれだけバス会社やら運転手に小遣いをもらえるのか知らないけれど、これくらいの押しの強さがあるのなら、他の仕事に生かせないものかなぁと思う。久しぶりでも鬱陶しいことには変わりないけれど、いよいよアフリカだなぁと感じる。

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案内されたのはTOYOTAのコースター。日本だと、温泉旅館なんかが駅まで団体を迎えにきたりするバスだけど、アフリカやパキスタンではれっきとした長距離バス。300キロ程の行程をお休みも入れて6時間くらいで、料金はUM4,500だった。

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お祈りしたり小便たれたり

道中ほとんど寝ていたけれど、時々眺めた外の景色は、平らな乾燥地帯。少々草やら低木が生えているものの、砂漠地帯と言ってもイイかもしれない。ヌアクショットに近づけば近づく程、サラッサラの砂丘が大地を這う景色が見られ、砂漠化の進行とはこういうことなのかな?と思ったりする。

久しぶりのチェックポイントだなぁ、とパスポートをチェックされ、次はどこだよと思っていると、なんだか町外れな景色になり、コースターが停車。ヌアクショットらしい。どうもこの首都は郊外や集落なんかをあんまり抱えていないみたい。すぐソコまで砂漠が迫っている。というより、砂漠の中にあると言った方がいいのかな?

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要領を得ないタクシーのオヤジと、微妙な自分のフランス語で、宿にたどり着くまで苦労するものの、程々のお値段の宿をみつける。

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さて、ようやくヌアクショット!

なのだけど、噂に違わぬちっぽけで何も無い町だった。ほぼサハラ砂漠な人口300万の国で、首都の人口も13万。中心部には市場や、サウジアラビアの援助に寄って建設された大モスクなんてのもあるけれど、両方見るのに1時間も有れば十分。

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アラブレストランではモロッコの衛生スポーツ?番組を放送中。「サスケ」でパッション屋良が。

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砂漠地帯故に、食事もさほど豊かさは感じられず、ようやく見つけた食堂で出されるのはシュワルマかモロッコ料理。パン屋のバケットはうまかったけれど、力が涌いてくる食いもんじゃないんだよなぁ。

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ヌアクショットなので泣くショット

そういう訳で、一切テンションは上がらず、見所の呼び声高いビーチにすらでかけずマリビザを取得して、さっさとセネガルに向かう事にしました。さいなら砂漠の国。







ヌアディブ / NOUÂDHIBOU

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ヌアディブ / NOUÂDHIBOU

砂漠と国境を越え、夕闇迫るダフラに到着。8時間の行程だったけれど、ガソリンスタンドとホテルだけの、活気のない集落が二つくらいあったかな?といったところで、あとはサバクサバクサバク。

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宿の名前を告げ、残りのオバさん客を降ろして最後に自分も安宿で降ろされる。ここで運転手が、ヌアグディヴのバスガラージュ(乗り場)からここまでの料金を払えという。

そもそも、そのバスガラージュで停車すらしなかったのだから、無視して宿のチェックインに向かう。すると、厳つい表情で荷物を掴み、「金払え、払わなきゃポリスだ」とのたまう。こちらも頭に来たので、「おっしゃ、ポリスに行こうじゃないかこのやろう。」とそいつの車に再度荷物を放り込み、警察署に向かう。

自分のフランス語がからっきしであろうと、運転手が詰め所のポリスにタバコを渡し、そのポリスが上長に申し送ろうとも、警察の上の人間はまったく取り合わない。警察を馬鹿な事するんじゃないよ、めんどくセーよという態度だ。ったく。。。。当たり前だよ。ということで、30分程で解放。運転手のオッサンもいつの間にか消えていた。荷物を抱えて警察署から宿まで歩かなかればならないし、いい旅夢気分に水を差された格好だ。

が、自分が旅をして感じた「国民評価」には「ダメな運転手」は含まれない為に、今回の短い旅で上昇したモロッコ人の評価は下がらない。

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ったく、そんなおっさんの事はどうでも良い。ヌアディブといったら「香港楼」じゃないか。

宿の前で拾ったタクシーに中華レストラン、ホンコン!と告げると、バルサファンの彼は、一旦違うの中華料理店をご案内してくれたりしたものの、無事に香港楼にご案内。

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なるほど!一応はレストランの体をなしているけれど、レストランの脇に、マッサージやらのサービスリストが出ている。中に入って更に納得。

小さな中華料理屋というと、寝間着だか普段着だか分からない格好のおばさんが、菜譜をポーンとよこしてオーダーを取り、無口なオッサンが面倒そうに料理を作り始め、子供だか孫だか分からない子供が隅っこで飯をもりもり食べてる。。。なんて光景がおなじみだけど、

サハラが海に迫る町の中華料理は、

サービスの濃淡は殿くらいの門なのか分からないけれど、ムフフン系もOKな、風俗床屋と中華料理の夢のハイブリッド。店に入ると、まだまだ20世紀な雰囲気の中国お姐さん達が、ヌラッとしたフェロモンを放出してきます。ただ、フェロモンもお姉さんの姿形同様、20世紀な場末感。本人達は、あっけらかんとしてるんだけど、どうももったりとして重い。

部屋の中からは、小姐の下手な中華カラオケとオヤジのどら声、それに合わせた嬌声。。。

こちらはすました顔して、店内には入らずに、テラス席でお食事する事にする。ざっくりと水餃子、酸辣湯、海老炒飯をオーダー。日本人旅行者でもいれば、ワーッと馬鹿騒ぎ、じゃんけんで負けた人が。。。。なことをしてもよかったのだけど、今回は食事のみ。

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そういえば、ヌアグディブがある半島は、保健体育の教科書に出て来る生殖器の断面図みたいな形をしているなぁ。。。と馬鹿な事を考える。まああの断面図同様、テンションは上がらない。足マッサージくらいならお願いしたいのだけど、お姉さんの身なりからすると、足マッサージの最中に、

「足マッサージ。。。。。。からのぉー?*」

とマッサージ箇所が上に上に上がって来る展開は、想像に難くない。そこまで踏み込んでしまうと、誘いに乗っても乗らなくてもトホホな気分になりそうな為、ためチュニスの赤線街に続き、頃合いを見計らって退却。こんな場所にこんなものが!的には面白いんだけどなぁ。

外に出ると辺りは真っ暗。

暗い町の輪郭の上にオリオン座がパッチリ。アフリカで見るとアフリカの太鼓みたいに見えるな。

*人力舎仕込み、大流行中のピンク系お誘い攻撃。

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