カンカン - バマコ / Kankan - Bamako
カンカン - バマコ / Kankan - Bamako
カンカンで乗り合いタクシーを降りるとさすがにクラクラする。ふぅ、疲れたぜい。アタタタタ。体の節々に加え、頭痛が始まりそうな予感がする。
荷下ろししていると、ガラージュのバイクタクシーのお兄さんが近郊の町やらに乗せようと集まってくる。マリのバマコに向かうと言うと、バマコ行きのチケット売り場を指さして教えてくれる。お、良い奴らじゃない。
チケット売り場に向かうと、バマコ行きの乗り合いタクシーは出払ってしまったようで、直通は午後4時発のバスのみとのこと。午後4時発にアフリカンルールを加えると、到着は夜中だなぁ。バマコはピースフルな町だと聞いているけれど、この体調のままバス移動で夜中着は萎えるんだよなぁ。やっぱカンカンで一泊するか。。。としばし逡巡する。
ガラージュ近辺には携帯の充電屋が沢山あるので、そこでMacBookAirを充電してもらいがてら料金を弾み荷物を預け、食事をする事にする。
キャッサバの葉の塩っ気のきいたぶっかけ飯を食い、頭痛薬を投入すると、力も湧き、頭痛も治まりそうなので、しばらく屋台で時間を潰してからチケット売り場に戻る。バマコまで90,000GNF。荷物代は少々ぼったくられたか20,000GNF。
さて、身軽になったので市場に出向いてみる。
市場の建物に「VILLE DE KANKAN」と大きく書かれているのでその周囲で写真を撮っていると、市場近辺での交通整理をするような身なり、半官半民風ななりの2人組の男が現れ、
「ここは写真を撮っちゃいけねーんだよ」
みたいな事を言い始め、カメラを取り上げる。片方が少し英語を話すようで、パスポートを見せろやらと凄んでくる。
「阿呆タレ、真っ二つにされて、市場の肉屋に並びたくなかったら、早くそのカメラを返せ、この糞外道が!」
と言い返したいところだが、
「市場の写真を撮っていけないのは、残念なことですが、そんなこととは知りませんでした。申し訳ない。画像は消去するのでカメラを返して下さい。」
と穏便にお願いする。
が、カメラを取り上げた片割れが、自分の首に俺のGRをぶら下げてふんぞり返り、もう片方が
「返してほしかったら何か彼にあげなさい」
なんて言ってくる。ほう、始まった。ようやく始まったか西アフリカ!だなぁ。
彼らは同じような服装をしているのだけれど、おそろいの帽子はかすれた文字で「FOSSIL」と書かれている。悪い冗談ってのはまさにこのことだなぁと思う。ついでに言うと、英語を話す方がギニアの国旗のプレートのようなものを胸につけているが、そいつが逆さまだ。
が、ここで「FUCK」や「STUPID」なんて言葉を使うと相手の思うツボなので、
「分かりました、まず、あなた方には何かをあげるつもりはありません。返してくれないなら警察に事情を説明し、日本大使館に連絡を取りますので、今から警察署に行きましょう」
と、先ほど通り過ぎた警察署の方角を指さして返答する。正直、この方法がベストな選択だとは思えないけれど、2人のオヤジは頭のてっぺんからつま先まで、糞野郎な雰囲気で満ち満ちており、こういう輩とは白黒つけないとどうしても気が済まない。
一瞬ひるんだ表情を見せたので、市場周辺の人だかりを指さし、彼らが見ていたというゼスチュアをし、再度
「警察に行こうぜ」
というと、黙ってカメラを返される。
アホタレが、ったく恥を知れ。素敵な人間達と戯れて気持ちよかったギニア滞在が最後で台無しになるところだったじゃないか。
「お前らのような輩が、この国を訪れる外国人のギニアに対する印象を毀損し、信用を損ない、どれだけ協力や援助、投資といった機会を逸しているのか分かってるのかアホタレ。難癖つける交通整理をするくらいだったら。川端でしゃがんで膝でも舐めてろ、この野郎。」
と言いたいところだが、ここでもエア抗議。グッと堪えてその場を去る。
とっつかまった後ろには、
「MARCHE DE POISSONS DON DU JAPON」
日本の寄付によって建てられた魚市場?
の記載。日本の善意が助けてくれたのかもしれない。
バスで通り過ぎるときに撮影
そんなことがあったので、出発までの残りの数時間はバスの近くで時間を潰す。
俺が食っているところを撮れ!とオヤジ。
バスは2時間ほど遅れて出発。荷物を満載し、補助席もびっちり乗客で埋まっているけれど、乗り合いタクシーに比べれば何ともない。ただ、エアコンが効かない上に窓がほとんど開かないため、車が停車すると猛烈に暑い。オマケに大音響のマリ演歌が流れ続ける。うーん、こりゃ耳栓必携だな。
ギニア出国の際、西アフリカの外から来た自分だけな為、少々他の乗客と異なる出国手続きとなるものの、荷物検査などでかなり時間がかかる事もあり問題なし。
日没前に一時停車し、乗客の7割くらいがお祈りしてた。
マリに入ったチェックポイント前で牛のグリルをパックンチョ。
全ての出入国プロセスを終えたのは真夜中。マリに入ってからは疲れもあってか、バスの中では大音響のマリ演歌が流れているのにも関わらず寝てしまう。バマコのバスガラージュに到着したのは朝の3時過ぎ。所要時間は9時間くらいだった。
到着!
バスの荷卸しが一段落付くまでお茶を飲んで過ごし、日が昇るまでバスの中で過ごす。
- 2011.05.29 Sunday
- ┣ ギニア / Guinea
- 23:50
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- by 運び屋