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フリータウン - ケネマ - カイラフン / Freetown - Kenema - Kailahun

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フリータウン - ケネマ - カイラフン / Freetown - Kenema - Kailahun

フリータウンからケネマに向かうバス(25,000レオン荷物代2,000レオン)の出発時間は早い。定刻が6時発。

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前日にバスチケットを買ったときも、チケット売り場のお兄さんに「バスはほぼ定刻に出るから、6時前にはバス停に来なくちゃ駄目だよ」と言われたが、キャンセル待ちのお客さんを乗せたりで多少時間がかかったものの、10分程しか遅れず、まだ日が昇りきっていないフリータウンを乗客満載で出発した。

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フリータウンからケネマまでは300キロほどあるけれど、今までの日アフリカ旅で一番と言っていいくらい完璧な舗装道路。マイルストーンは100メートルごとに置かれているし、小さな集落や村にもきっちり標識がたてられており、走っている場所を掴みやすい。

シェラレオネは、フリータウンを除いてほぼアフリカの熱帯雨林系田舎でできあがっており、道中の景色は簡単なプランテーションの他は、ジャングルと、その一区画を丸ごと焼き払う系農業が進められた黒い大地の二種類。雨期の前の「野焼き」みたいなものなのかもしれないけれど、見た目はちょっと痛々しい。

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一度、軽い食事休憩を挟み、ボー/BOという比較的大きな町を通過し、約6時間でケネマに到着。ボー/BOはケネマまで1時間半くらいの場所なのだけれど、そのあたりから平らかな大地に起伏が目立ち始め、ケネマに入る頃には丘陵地帯と言っても良いような景色になっていた。

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ケネマに到着!

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乗ったバスは、郵袋なんかも一緒に運んでいた。

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ケネマは通り過ぎただけだけれど、「Diamond Dealere」の表記が町の商店の多くにあり、映画ブラッドダイアモンドを出発前に中野基地でみたことを思い出す。ケネマはダイヤモンド採掘の中心。町自体に見所はあんまりないが、採掘場見学のツアーもあるそうだ。

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カイラフンに向かうタクシー乗り場は、フリータウンからのバスが停車する場所から少し離れており、乗り場までの道案内と荷物担ぎをお兄ちゃんにお願いし、5000レオン程お礼に手渡す。

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やべえ、俺、テンションで負けてる!

タクシー乗り場では、運良く8分の入りのカイラフン行きのランクルが見つかり、言い寄ってくる乗り場のマフィアに2,000レオンほど掴ませ、前方のシートをゲットしておき、出発までキャッサバの葉っぱの塩っ気の聞いたぶっかけ飯を喰らい、子供らに相手をしてもらって時間をつぶす。アフリカの子供は、日本では手垢が付いて誰も笑ってくれない顔芸や、リアクション芸に100%の反応をしてくれる。嬉しいねぇ。

出発直前に車にわらわらと集まってきた売り子からバナナやらガムを買って、運転手や近くの乗客に配って仲間にしてもらい出発。

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町外れのチェックポイントから丘陵地帯となって、道も細いダート。ランクルなので安心だけど、普通の車だとキツそうな箇所も多い。集落を過ぎるとアップダウンの激しい密林、そしてまた集落。時々見晴らしの良い場所にも出ると地平の彼方まで濃い緑が波打ちながら広り、どころどころにポコポコと山が点在するといった景色だった。

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山の中で故障や事故を起こす事が命取りになっているのを知っているからか、コワモテのドライバーは、カーブや急坂でクラクションを効果的にならし、対向車に道を譲る。シェラレオネの田舎の都市集落間の移動は、悪路や酷い轍をモノともしないバイクタクシーがなかなか活躍しており、彼らにビュンビュン抜かれるのだけど、それらを蹴散らしたり、邪魔するような事はしない。最後までキッチリペースを守っての運転で好印象。

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午後2時にケネマを出発して、午後7時にカイラフンに到着(30,000レオン荷物代5,000レオン)。

ランクルの近くにワラワラと集まってきたバイクタクシーのドライバーに、明日のリベリアのフォヤ行きの情報なんかを聞き、真面目そうな顔つきの青年ドライバーに明日のリベリア行きをお願いし、彼に適当なゲストハウスまで送ってもらう。

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宿で荷物を降ろし、外を見ると綺麗な夕焼け。

フリータウン / Freetown

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フリータウン / Freetown

凄惨な内戦を繰り広げたシェラレオネの首都フリータウン。旅行者が沢山訪れるような町ではないけれど、少ない旅行者が残したブログやらを拝見する限り、シェラレオネの国ともども評判良し。

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さて、どんなもんかと中心部の宿を根城にして2泊3日してみたが、自分の感想も同じ。賑やかなアフリカンカオスな中心部はごったがえしているもののサイズが程々で、歩いているといつの間にか下町に入ってしまい、そこで生きる人々は穏やか。笑顔に笑顔が返ってくる。

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町のランドマーク、コットンツリー。

これまでの西アフリカの首都は、ダカールやコナクリのようにサイズが大きすぎ、カオス過ぎて疲れてしまうか、ヌアクショットやバンジュールとその近郊、ビサウのようにパンチに欠ける。。。な両極に別れており、町歩きを楽しんだ記憶がない。

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けれどこのフリータウンは、徒歩と縦横無尽に駆け回るバイクタクシーOKADAで気儘に移動ができる上、町は海を望む丘に面しており、暑さはきついけど、山の緑と海と空の青の景色がふとした場所から臨む事ができる。それだけで気持ちよくなるのは、山と海と空の調和にうるさい日本人の性分かもしれないけど、兎に角気持ちよい。いい町だなぁフリータウン。

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前述したけれど、人も穏やか。そして食べ物が旨い。昼間歩く限り(個人的に夜でもいけちゃいそうな気がするくらい)、凶悪犯罪な臭いは全くせず、通常の旅人モードの警戒程度で十分町歩きできる。シェラレオネまでたどり着くのが大変だけれど、皆さん是非ドウゾ!

褒め褒めした割りに、滞在が短かったため、リベリアビザの取得やらで終わってしまったけれど、心身ともにリフレッシュできました。出発の朝も「おっしゃ!行くぜ!」と気持ちよくバッグを担いで宿からバスステーションに歩き出す!

過酷な内戦の時代をくぐり抜け、癒えていない傷だってあるだろうに、旅行者をこれだけ居心地が良くさせるのは、シェラレオネとその国民の潜在能力があるということだと思う。国連やNGOなどの機関と協力して、ルワンダに続く「アフリカの奇蹟」を是非とも実現してほしい。

経済的な側面と同時に、長い戦争で断絶した文化や地域社会の繋がりなんかも回復しますように!

がんばれシェラレオネ。やっぱ平和が一番だな。

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