クリスマス島 / Christmas Island
何度もしつこいが、一応、蟹蟹なシーズンに入ったはずのクリスマス島。世界的に有名かどうかは知らないけど、クリスマス島っていうと「あ、あの蟹の。。」という人だって少なくないはず。
空港では控えめに考えても「蟹の着ぐるみ」に「蟹の顔出し」の一つや二つは待ち構えていると思ったけど、一切見あたらない。
飛行機の搭乗率は半分くらいだったし、研究者のような身なりの搭乗者はおろか、観光客然とした乗客もあまり見かけなかった。島のツアーオペレーターらしき身なりの人がマイクロバス一台分くらいの旅行者を、空港から連れ去っていったけれど、あれが蟹見物の人だろうか。蟹見物だとしても10人ちょっとだ。なんだこのかに道楽度の低さは。住人はみんな真面目に真っ直ぐ歩き、蟹歩きもゼロだ。
なんだ?ここは本当にクリスマス島なのカニ?
うーん、所謂なんかの有名店に出かけたのに、行列も人だかりもできていなければ店に灯りもともっていない。匂いも漂ってないないない状態だ。
宿について荷ほどきし、一日目は終了。
ホテルは1泊125ドル。
高ぇ!が、無意味にジャグジー付き。ラブホテルかよっ!ったく、一人でジャグジー泡ブクブクかよ、泡ブクブクは蟹でしょ蟹の方でしょ!
ヒガシムラヤマクロブタガニさて、早寝早起きでGoogle Mapやらで調べておき、崖がちなクリスマス島で、ここなら釣りが出来そうだ、あそこで!と目論んでいた島のビーチ、Flyingfish Cove/トビウオ湾に向かう。
リンリンリリン燐燐り燐燐 燐燐り燐きききりん投げる。巻く。投げる。巻く。投げる。巻く。
うーん。
条件は良さそうなのだけど魚の気配がしない。あ!そういえば引き続き蟹もいない。どうなってんガニ!
ここで一匹帰り道に見つけたリン鉱石積み出し基地脇で、カラフルなブダイの仲間が釣れたモノのそれにて終了!ダイバーには天国かもしれないけれど、靴を無くした旅行者にギザギザリーフの崖系海岸線ってのはキツイ。プレゼントゼロのクリスマス島だ。まずい、またもや釣れない君じゃないか。
ぬぅ。
9時過ぎにひらく島のスーパーで買い物をして、宿に戻り、クリスマスカレーを作って一休み。月の満ち欠け、クリスマス島の観光局のホームページをチェックしても、一応シーズンはじめで明日は満月のはずみたいだけど。
黒板形式の広告あ、ホテルまでリフトしてくれたジェイソンさんの話が気になる。そういえば「雨が降ると満月関係なしに蟹が見られるよ」なんて言ってた。うーん、到着日の昨日は曇っていたけど、島はハッキリ言って乾燥してる。空港脇で見かけたリン鉱石の採石場跡も湿り気は無かった。。見た感じカラッカラなんだよね。ソレが原因かに?うーん、暑いし眠い!
はあ、はあ、一休みしよう。。。。
。。。。
と思うが、やっぱり場所が悪いのかもしれないしと、観光案内所に赴き、レッドクラブはどうなってるんでしょと尋ねると。。
「残念、あなたの行いが悪いのじゃないのかしら、乞食のまねごとして空港に泊まったり、ラウンジでただ酒飲んで調子に乗ってるらしいじゃない。お国の方では招待された結婚式で、まともにスピーチできたこもないんだって?それどころか家もないんだって?何歳だったかしらあなた?そんなんだから女がよってこないのよ、そんなクソ虫には蟹だってよってこないのよ!アホタレ!」
傷ついた。猛烈に傷ついた。
。。。。。
は!夢か!寝ちゃってた!
ほっぺをカニばさみして現実世界である事を確認し、観光局。
「残念ですが、まだ産卵が始まっていないのです。雨が降った後の満月の前後が産卵になるのだけど、(窓の外を見るようなゼスチュアをし、)いい天気ね。」
そうか、なら仕方ない。それなら魚釣りをもう少し頑張って見るか!とホテルの側の釣り道具屋さんでショアから釣りが出来る場所を伺うと。。。丁寧に二つくらいポイントを教えてくれるが、歯切れが悪い。オカッパリなんかせずにウチのボートをチャーターしてよ!という気持ちより、ホントにショアから釣れる場所が無いのを残念がっている感じだ。
クリスマス島は考えていた以上に大きく、シンガポールと同じくらいのサイズがあるらしいのに、魚釣り(オカッパリでね)が出来る場所がほんの数カ所という状況。朝出かけたトビウオ湾も、満潮のまだ日が昇らないような朝イチの時間帯でないと釣れないらしい。ぬぅう。。
宿に戻りながら、クリスマス島で出来る事と、ココス諸島で出来る事を考える。ココスだな。ココスで、蟹クリーミーコロッケも食いたいけど、まずはココス諸島だ。ホテルのレセプションで、明日の便でココスに向かう旨を伝え、リファンドを受け入れてもらい、フライト変更の追加料金もなし。よしココスだ。
ドタバタした上、時差を読み間違え、前半の前半は見逃してしまったけれど、オーストラリアが要所をしめる展開でウェールズを退け、ラグビーワールドカップのブロンズメダル。実力が拮抗し、点差とポゼッションと残り時間を睨みながらヒリヒリする感じがたまらない。ラグビーは陣取りゲームなんだねぇ。
受付の方が伝えてくれたのか、試合終了から少しすると明日、空港までタクシーをシェアしない?と、ホテルの別の部屋の方が声かけてくれる。
よし、クリスマス島では「何も出来なかった」なセイラさん状態だけど、ココスで雪辱するぞ!
*次の大行進のチャンスは、
島のホームページによると11月20か12月20日。大行進&産卵の一ヶ月後くらいが、子蟹が海から戻ってくる所謂、レッドカーペットクラブ/Red Carpet Crab状態を楽しめるので、早めの冬休みがとれる方は是非どうぞ!