台南でイングレス / Ingress in Tainan
去年、歩き旅を終えた頃から始めた「イングレス/Ingress」というゲームにハマってしまい、旅先では観光もそこそこに、ケータイとWifiのルーター片手にピコピコやっています。
ライフスタイルや性格が色濃く反映するゲームなので。。。。。。。
注) 今回のアップデートは、イングレスをご存知の方限定です。ここから先はご存じない方は投稿の内容がよくわからないかと思います。ごめんなさい。
まず、僕のイングレスの楽しみ方ですが、時間に余裕があるときに千葉周辺のLV8ファームに出かけて、武器をため、旅先(都内を含む)でぶっ放す。ファームで充填して、旅先でぶっ放す。ということを一人で繰り返す孤独なエージェントタイプ。コミュに参加しないし、千葉にも不在がちので、連携もあまりできていません。よって、今回も、訪台数日前からせっせと武器を一人で貯めこみ、LV7のBusterを300個、LV8のBusterを600個ほど抱え、飛行機に乗って(笑)台南入りしました。
台南では、野良犬のうんちと台湾名物スクーター注意を払いながら、到着早々ズンドコやり始め、台南市街地を歩きまわりって、主要エリアでのローラー作戦を二日目の夕方にほぼ完了。最後に残しておいた台南随一のポータル密集エリアは、休息がてら蒸餃子と酢辣湯を充填しつつ日が落ちるのを待ってからお邪魔し、台南を締めくくるべく、ピコピコやり始めたのは午後6時半頃。
前々回、訪台したときの訪問記
台湾名物変圧ボックスポータル
成功大学内のガジュマル。すごく素敵な大学。
戦い始めると、ポータルが密になっている強みや、学生のエージェントさんがいるからか、落として青色に変えたポータルが数分でひっくり返され、緑に変わってゆく激しいエリアな様子。台南を観光がてらピコピコほっつき歩いている時に、他のプレーヤーの存在をあんまり感じなかったけれど、ここは別格。まさに台南の主戦場だなぁ。
が、そんな反撃には目もくれずにピコピコ続け、iPhoneを覗きながら歩いている。。
。。。と、キキキーと目の前に青色のチャリに乗った男の子が立ちはだかり、
「あの!運び屋(Ingressネームでです)さんですか?」
と、声をかけられる。
ぬぉ!
始めは何が何だかわからなかったけれど、彼のチャリが青色で染められ「Resistance」と白抜かれているので合点が行く(おお、台湾でイングレスやっている人だ!)日本語で始めは話してくれたけれど、Ingress用語とちゃんぽんになると分からなくなってしまうので、英語に切り替えていただき、話しを進めると、台湾入りしてからPCの方にコメントを入れてくれていたエージェントさんで、台南チームのリーダ的役割の方だった。
「今日も8時から台南の藍軍がここに集まるから、一緒にやりませんか?まだ、歩き終わってないよねなら、8時迄にUPC、UPVを稼いでおいてね!」
なんて言ってくれ、集合時間に戻ることを伝えて別れる。
今日の台南は日本の初夏の陽気。夜は涼しくなり、歩いているだけで気持ちが良い。
スマホの画面ばかり覗き込んでしまってるけれど、そもそも成功大学のキャンパスが素晴らしい。
陽はとっぷり暮れてしまったのにもかかわらず、校舎には灯りがついているクラスがあり、まだまだ勉強に励んでいる学生や先生がいる。グラウンドの周辺には部活に励むグループがいる。講堂からは、ピャラヒラヒーと、ブラバンだか吹奏楽部の演奏が流れてくる。台湾の学生の勉強熱心は定評があるし、大人びたところもあるのだけれど、日本の大学ではあんまり醸し出されない「青春」の匂いがプンプン、いや強烈にする。二度と帰ってこないそんな匂いを吸い込みながらピコピコ。
ちなみに、台湾でも「青春」は「青春」だ。
成功大学博物館前が集合場所。
約束の時間に行くと、携帯片手に徘徊する、いかにも!な感じの若者がちらほらしている。
ギリギリまでキャンパス内で活動していたのか、集合時間を少し過ぎてからぐっと人が集まり、最終的には20人超のエージェントが集まる。リーダーが自分をサクッと紹介してくれ、笑顔で迎え入れてくれる。雑談の後に、ポータルを交換しようなんて声をかけられ、僕がカエルのポータルを集めていると伝えると、チングワ(笑)チングワ(笑)とみんなが声を掛け合い、エージェントの一人が「あ!あった(笑)カエル/青蛙のポータルあるよ、Dropするね」なんて言ってくれる。
チングワ(笑)
そんなイングレスな会話をした後、さっそく作戦開始。
まずは、ポータル(サークル内に5個)が集中しているあるエリアにエージェントが集まり、レベルの高いエージェント数人がLV8のレゾネーターを打ち込んで、LV8ポータルを作成、そこにマルチハックとヒートシンクを放り込んで、瞬く間にLV8ファームを構築する。そこでエージェント達が一気にハック/Hackを始める。
夜のキャンパスで20人以上の人間が、一箇所に集まり、一歩も動かずにせっせと爆薬集め。スマホをピコピコピコってのは、どう考えてもアレな光景だけど、エージェント同士は仲良し。理系で部活は将棋部!みたいな男の子もいるけれど、ジムで一汗流してきたような感じの学生さんや、彼女連れのお兄ちゃんもいる。いろんな奴がワイワイやりながら爆弾集めしてる。
エージェントが武器弾薬を十分に集めたのを確認してから、リーダーがチームを二手に分ける。今夜は二手に分かれて、敵のポータルを破壊しながら強化&リンク張りをしお互いに攻め上がりながら、二手に分かれたポータルを連結させ、大きな陣地を作る作戦らしい。そして作戦開始!
リーダーのいるグループに付いて行くと、敵方のポータルを破壊しつつ、LV8、LV7といった高レベルのレゾネーターを各自がポータルの定位置に刺し、それらのポータルをリンクし、同時に別働チームのポータル群ともリンクさせ、ゆっくり前進しつつ陣地を構築していく作戦。
見た目は、スマホを覗き込み、夜のキャンパスをノロノロ、フラフラしている、完全にアウト!な人たちなのだけれど、iPhoneの画面には、強力な陣地が生き物のように大きくなってゆく。いままで、個人プレーでIngressをやってきていたので、なんだか違うゲームをやっているみたい。
何度も何度も
「面白いねぇ。なるほどぉ。。。」
と唸ってしまう。
しばらく陣地を広げたのち、分かれていたチームと予定のポイントで合流すし、どうだった?まあまあ、なんて健闘を称え合おうと思ったのもつかの間、今まで構築してきた陣地が、一気に四方から攻撃され始める。
「あの教室から打ち込んできてる!」
「校門に敵のエージェントが集結してる!」
「やられたーぁ!」
なんて、周りの校舎をキョロキョロ見上げ、スマホを覗き込む。でも、みんな笑ってる。
ファームでの充填に始まって、チームプレイが一段落したのは、集合してから小一時間経ったころ。一旦みんなで集まって、集合写真をパチリする。
海外でIngressをやっている時に、声をかけられたことは何度かあったけれど、知らない土地でワイワイやるのは想像以上に面白かった。
ここから先は、そのまま帰る人、LV8ファームを作ろうとしている緑チームを邪魔しに行く人、初心者のレベルアップのサポートをするグループなど様々。初心者のレベルアップをリーダーと一緒にサポートしながら、台湾や台南のイングレス事情を話して過ごしてサラッとさよならした。
20歳。原材料、台湾の人のいいところ100%!なナイスガイなリーダーと藍軍のメンバーにまた会いに行きたい。そうだ、次に会うときは日本の海岸線のポータルをたっぷりお土産に持って行こう。