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四万十川下り Day-2 川登-赤鉄橋 朝出発昼前到着

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四万十川下り Day-2 川登-赤鉄橋 朝出発昼前到着

 

テントはそのままにして、朝の6時半起き。市役所の駐車場に車を停めて、江川崎行きの初便を待つっていると、時間通りにバスが現れる。川登大橋に一番近いところで降ろしていただいて500円。大橋を渡って船を再び川に浮かべる。出航。

 

鏡のような水面に目を凝らすと、時折、稚鮎の塊がさーっと通り過ぎて上流を目指していたり、ハゼやエビが水中の石に張り付いたり乗っかったりして、「はい、来た!小宇宙!」が自分の周りで展開しされます。

 

川登大橋から下流を水量が少ない時期にファルトカヌーで下るときは、荒々しい瀬などより、浅すぎてしまった瀬で船が底を擦ってしまうことくらい。おそらく15キロくらいの川旅は、夏の海風が吹き始めない午前中ならば、漕いだらその分船は前に進むし、漕ぐことをやめても押し戻されることもなし。

 

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07:40 川登大橋たもと出発
(中村→江川崎バス初便、川登下車経由)
08:40 三里沈下橋通過
09:20 佐田沈下橋通過
10:40 赤鉄橋通過 旅終了

 

三里沈下橋までは、これまでの山が迫りゆったりとした景色が展開して、佐田沈下橋のあたりから旅が終わってしまう寂しさが漂い始め、少し漕ぐと幾重にも重なってきた四国の山並みが途切れ、中村場がある山が見えてくる。。。

 

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というコースです。初めての川下りはどうしても時間が読めないので、少し漕ぐのが早かったか?休憩入れればよかったかも。

 

とも思いましたが、充実感でも達成感でもない気持ち良さ。光に包まれ光になるような気分になれる類稀なる場所。世界のいろんなところを旅してきましたが、四万十川の川下りは別格です。

 

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東京から最もアクセスの厳しいエリアの旅とはいえ、2泊3日、LCCや格安レンタカーで上手に旅ができる場所でもあります。皆様も是非、よかったらコメント蘭で質問をどうぞ!


四万十川下り Day-1 江川崎-口屋内-川登

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四万十川下り Day-1 江川崎-口屋内-川登

 

釧路川で沈没して死にかけて以来、カヌーといえば多摩川での短い川下りや、木曽のダムでふらっとするくらいだったが、川やら自然に身を委ねるようなタイミングのような気がして、久しぶりにPCとにらめっこして、3週間ほどの旅程を組み、一つ目の目的地を、四万十川にした。

 

前回は、駆け足の1泊2日川下りだったけれど、今回は、前日入り。

 

「ファルトカヌーで四万十川を下るなら、ここから!」でおなじみの江川崎スタート。

 

前回は、岩間沈下橋の少し上流から午後のスタートだったけれど、今回は、カヌー館にキャンプ泊して、朝一撤収!船組み上げ!からのスタート。

 

浅瀬や厳しい落ち込みなどが想定され、ポーテージを余儀なくされそうなので、軽量化(自分が痩せろ?)して出航したほうが良さそうだと判断し、荷物の大半は江川崎に置き去り。ただし、荷物を車ごと置き去りにするため、下った川を1日3本の路線バスを利用して戻ってピックアップこなくてはならず、路線バスが四万十川の近くを運行している何処かの箇所で、川下りをいったん中断しなければならない。

 

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そんなことに気兼ねせず、荷物は全て船に積み込んでお気に入りの河原で2泊くらいなペースが四万十川には似合っているのだろうけれど、まあ仕方がない。

 

「最後の清流」なんて呼ばれているけれど、長野や岐阜の山奥の川に比べたら、四万十川はかなり濁っていて、清流には程遠いと誰しもが感じるだろうし、「俺らからすると、長野の川の方が澄んでいて羨ましい。」なんて地元の方に言われたりもした。

 

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何年、いや何十年かに一度の大水の記憶を受け継ぐ流域の方々は、川岸からはるか彼方の高台に道を通し、畑を開いて家を建て、自然に逆らわずに川の流れに手を加えなかったこと、そもそも都市圏から遠く離れていた遠隔地だったことなどがあって、本当にこの川の川沿いに人工物がない。加えて、下流域になっても、両岸の山が雄大で川面との比高があり、川の流れと見上げるような山の景色のコントラストが、この川を類稀なるものにしている。

 

いやぁ、いい川だ。

 

08:30 江川崎出航
08:40 橘大橋下の瀬ポーテージ
09:20 津大橋通過
10:10 岩間沈下橋通過/休憩
10:50 岩間沈下橋出発
11:20 かよう大橋通過
12:15 口屋内到着/休憩
13:00 口屋内出発
13:00 口屋内出発
14:15 勝間沈下橋通過
15:20 高瀬沈下橋通過
15:40 川登大橋到着

 

今回は水量が少なく、ゆったり流れる箇所と瀬がはっきりしており、ポーテージよりそこを擦らないように、もしくは川底についてしまって船を降りる箇所ような場所があっただけ。まだまだ初心者な自分と、私同様、操船が怪しい妻でも問題なく1日目を楽しむことができ、「沈」はゼロ。バチャバチャと音を立てる瀬もうまく通過して、少し水が船に入ってきた程度でした。

 

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川登大橋から土佐中村と江川崎を結ぶ最終バス(日祝運休)は、16:49に川登のバス停を通過するので、無問題。川漁師さんにご迷惑のかからないように艇を放置プレイし、江川崎(800円)まで、無事運んでいただき、車にたどり着く。日が長い時間なので、土佐中村まで車で戻って、赤鉄橋近くでテントを張り直してもまだほのかに明るいくらい。

 

 

 


多摩川(二子玉川駅〜多摩川駅)






多摩川(二子玉川駅〜多摩川駅)


超訳すると

「お前、カヌー持ってるって言ってたよな?そうそう、神戸であった俺だよ。この軟弱だらけの国にヴァイキングの末裔ことこの俺様が、スカンジナビアの作法を教えてやるよ。お前ら日本人は海に囲われている割に、漕ぎ出そうって奴が本当いなんだよな。ったくだらしねえ。お前の足の間には何がぶら下がってんだよ?KIRITANPOか?んぁ?

今週末あたりどうだ?ん?川下りか。まあいい、だがな、俺がカヌーに乗り込んだら俺自身がどうなっちまうか分からねェ、分かってるのは俺の血だけだ。その日だけは、東京中の女子供は家から出るなって言っとけ、この引きこもりの40オヤジ!じゃあな!」

というメールが来たので、二子玉川からファルトカヌーで短い川下りをした。

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休憩を挟んでのんびり調布取水場までの川下り。もう少し天気が良ければ最高だったのだけど、午前中に天気が荒れたこともあって、釣り人もまばらだったし、少々緊張する箇所もうまくやりとりできたので合格点。

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ゲストもくるぶし辺りまで水に触れたくらいで楽しめた様子で、東京の違った側面を感じてくれたかもしれない。後ろを気にしたオールさばきも立派立派!さすが末裔(笑)。

「お前は多摩川を川下りした初めてのスウェーデン人かもしれない!」

といったら笑ってくれた。

30分かけてカヌーを組み立て、実質1時間半くらいの川下り。また15分くらいかけて船をバラす。

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船を担いで家に放り込んで、中野基地隊長も加わって、夕方からは大井町のセンベロ。本当は、新緑の九品仏にも案内したかったけど、それはまたの機会に。楽しい一日だった。

多摩川(是政橋〜二子玉川)

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多摩川(是政橋〜二子玉川)

大井競馬場あたりから漕いで漕いで、目黒川を遡上しながら花見。のつもりだったが、寒の戻りで開花の気配すらなく、結局馴染んだ川で進んだことのない箇所を選び、今年最初の川下りを始めた。

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ファルトやフローティングボートで下る方のホームページを見る感じでは、是政橋から二子玉川までは、5時間くらいかかっている様子。集合時間なんかも遅れたので、ギブアップ覚悟で出発進行!

船を出すことすら諦めたくなるような寒さと曇り空だったのだけど、川の神様だか、カヌーの神様だかが、今回は微笑んでくれ、漕ぎ出した途端に青空が覗く気持ちい川下り。二子玉川から下流にくらべて少し上流になった分、程よい瀬があったりしてなかなか面白く、二つの堰のポーテージも最低限の荷物な上二人がかりの船旅のため楽勝だし、急なカーブは無理せずに舟を降り、高速のちょい下流の浮きテトラも警戒していたので難なくパスできました。

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前回の釧路川の轟沈で、傷ついた心も少し癒えたかも。5時間見ていた川下りも、楽々の3時間ちょい。

鮎が帰ってきたなんていう話題がニュースになるくらいだから、釣り師が倍増する前に、もう一度下ってみたいなぁ。

釧路川 (摩周湖〜弟子屈の町の手前)

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釧路川 (摩周湖〜弟子屈の町の手前)

釧路川、聞きしに勝る素晴らしい川だった。

ただ、事前のスカウティングが甘く、弟子屈に入る前のカーブと急流がこれほどきついとは思わなかった。結果、ひどい沈没を二回もしてしまい、フネを放棄して、弟子屈まで原野と舗装道を経由して歩くことになった。

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東京に戻って、川下りのレジェンドの本を読み返すと、

「ある流れの速いカーブで、かわいっぱいに張り出した木の中に突っ込んで、加納艇が転覆した。幸い浅いところでカメラ機材は無事だったが、ここで走行を中断。原生林の中に艇を引き上げる。火を起こそうとするが気も土もジメジメと湿っていて燃えない。
舟を置いたまま、大事なにだけ持って脱出した。道路の方角で見当をつけて、森の中を歩く。目の前に釧路川や沼が現れ、行くてを遮り、何度も引き返した。翌日、舟を取りに来る時の目印に時々白いロープを切って、木の幹に結び付けて歩く。
沼地を一時間ほどうろつくと不意に硬い道に出た。ヒッチハイクで弟子屈に行き、民宿に泊まる。」

という記載があった。

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奇跡的に、別海のボルダリングをする友人が近く(といっても50キロくらい離れているが)を通っていて、太いロープとハーネスを使って激しい流れの中での作業ができ、沈みかけた舟の引き上げられた上、キャンプ用品やテンカラ竿を失ったものの、パスポートはビショビショになる程度で助かった。

。。。と、ここまで書いたけれど、冷たい川で2度も沈し、人間の力ではどうにもならず、あっという間に船が沈んでしまう恐ろしさ、相棒や自分が水の中に消えて浮かび上がるあの感じは思い出すのも嫌なくらい。

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地獄に仏とはまさにこのこと。。

相棒と僕は声を掛け合い、きついカーブをやり過ごし、ポーテージやスカウティングで難所をうまく乗り越えたのだけれど、増水による影響で、僕らの漕艇力では、どうにもならない川になってしまっていたようだ。

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友人の家に現れた狐。俺らも数時間前はびしょ濡れだった。。

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地獄の仏の友人の牧場でBBQ。尾岱沼の漁師の友人の冗談がしみる。生きててよかった。。

川下りで商売をされている方もいらっしゃるし、どうしても現地のカヌーに関わる人々にいろいろお話を伺いにくいところもあるのだけれど、これからは生きて帰るためにご迷惑にならない範囲で、いろいろ調べて川に臨みます。いつ死んでも悔いはないなんて気持ちではいるけれど、一気に舟が沈んでしまうあの感じ、あの冷たい水な経験はもういやだ。。死と隣り合わせはもう嫌だ。反省してます。

四万十川(口屋内キャンプ場〜川登大橋)

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四万十川(口屋内キャンプ場〜川登大橋)

気持ち良いキャンプ場だなぁ。口屋内は快晴で無風。

スタート地点からしばらくは穏やかな流れで、川面は鏡のよう。iPhoneで撮った写真を逆さまにしたりして楽しむ。嗚呼、いい川だなぁ。トロ場ではゼリーにナイフを入れるようにツーっとフネが進むし、瀬が近くなると素直にルートに招き入れてくれる感じがたまらない。途中、一箇所だけ二股に分かれる厳しめの瀬ではポーテージを余儀なくされたけれど、ポーテージして、ふと辺りを見渡すと。。の景色が絶景なのだから、この川下りの成分は100%気持ちの良いこと。川下りの先人は「昔はもっと良かった」なんて言うけれど、まったく期待を裏切らない素晴らしい川だった。

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車を取りに戻らなくちゃいけなかったり、カヌースクールの方々とは距離をおこうとしたりして、漂えば良い場所で漕ぎ下ったり、2週間近く時間を割いた四国旅のメインイベントの正味時間は、すごく短かった。残念ながら。。でもいい。ゆったり漂ったとは言い難いけれど、トラブルもなしなうちにカヌーをたためたので良いとしよう。

素晴らしい川。単純に四万十までたどり着いてカヌーを借りるのもアリだけれど、

ファルトカヌー*格安航空会社*格安レンタカー*郵便局留め

という組み合わせで、自由気ままに川旅ができるので、早いうちに再訪して川旅したい。

四万十川(岩間沈下橋〜口屋内キャンプ場)

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四万十川(岩間沈下橋〜口屋内キャンプ場)

愛媛でほんの三日の山暮らしを経て、四万十を目指した。

大洲からドライブして予土線経由で四万十を目指すと、いつの間にか江川崎の集落。鉄道で四万十入りを考えていた時は、ここにしようか?と思案していた駅だ。事前の段階で江川崎からは結構な瀬があってファルトでは厳しい!という情報の通り、左右の山が迫っているだけでなく川の流れもワイルドさが残っていて、自分のファルトでは少しそうな印象。同じファルト初心者さんがブログでスタート地点にしていた少し下流の網代を目指す。が、トンネルができてスルーしてしまったのか河原に降りる場所が見つからなかった。

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結局、四万十沿いを車で偵察し、口屋内でテントを立て、岩間沈下橋の近くから出発することにした。

フネを組み立てて四万十に浮かび、一漕ぎ二漕ぎすると、すぐに川がゆっくりと流れに乗せてくれる。実にあっさりと四万十川下りが始まった。

岩間沈下橋の向こうには山が立ちはだかり、行き止まりのように見えるが、これこそが、四万十川を四万十川とたらしめる蛇行。沈下橋をくぐってグワンとヘアピンカーブすると、新しい世界が広がる。バラスと呼ばれる大量の小石の河原や人工物の気配がしない河岸にじんわりしながらゆっくりと進む。

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侵入ルートを誤って、ポーテージした箇所もあったけれど、本日のルート上に初心者泣かせの場所は特にかった。

文句無しの素晴らしい川。

1日3本のバスがGWの特別運行で動いているので、口屋内で小休止後、車を取りに戻り、風呂と食材購入のために江口崎に向かった。

仁淀川(横畠橋〜鎌井田橋)

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仁淀川(横畠橋〜鎌井田橋)

まだまだ初心者なのにもかかわらず、贅沢にも仁淀川を下ることにした。車を使っての川下り旅に慣れていないため、4日もかけてたどり着いたのに、川旅したのはほんの2,3時間。

仁淀ブルーには程遠かったし曇りだったけど、東京に帰ったら厳しい生活が待っているなーんてことを、パツーンと忘れられる素敵な景色。山と空と川だけでできた世界をツーっと流れてゆく気分は至福このうえなかった。

距離も短かったし、ポーテージしたりいったんフネを止めてスカウティングしたりする忙しい川下りだったけれど、カヌーイストに愛されるのも納得な素晴らしい川。次回はもう少し上流から下りたい。


スタート。 曇ったり雨が降ったり、晴れたりと不思議な天気。

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少しするとウグイ釣りのおじさん。その先に落ち込み。ここはポーテージ。

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ポーテージの先に川船。

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吉野川(穴吹川合流地点〜安房川島)

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吉野川(穴吹川合流地点〜安房川島)

9時30分の出港。

貞光の河原で「この先で一番気をつけなければいけないよ」とアドバイスを受けていた穴吹川合流地点から少し下った右岸の落ち込みは、遠くから見ても白く泡立っているが、水量豊富なタイミングに助けられ、穏やかな右岸の瀬を進むことであっさり回避できた。今回の川下りは、渇水期のGoogle Mapと比較して、河原がだいぶ後退していたり、中州が水没していたりと、増水期?なのかもしれない。全般的に漕ぎ易いのではないかと思う。

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瀬があるはずの脇町、穴吹といった奥行きのある町を過ぎたけれど、穴吹川の澄んだ水が合流したこともあってか、吉野川は引き続き清流さを保ち、川底の石がキラキラしていた。

ゆっくり休憩を挟んで、12時半には吉野川市川島町の船着き場に到着。

川の流れにゆだねるだけでスーッとすすんでしまう順調な川下りだったけれど、勢いがつく瀬とカーブの組み合わせが何箇所かあった上、嫌な場所に流木なんかが顔を出していたりして、油断ができなかった。

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舟を乾かしてたたみ、船着き場から川島郵便局から発送して身軽になる。二日間お風呂に入れなかったので、徳島駅前のホテル併設の温泉が心地よい。70過ぎのお遍路さんと雑談する。

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冷たい水に浸かることなく、眉山を眺めてお湯に浸かれることに感謝しなければ。。もう少しセーフティーに気遣った装備を改めつつ、もう少し穏やかな川でレベルアップしなければ。。

吉野川(美濃田の淵〜穴吹川合流地点)

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吉野川(美濃田の淵〜穴吹川合流地点)

ポーテージや、ルートの確認なんかを慎重に行いながらの慎重に進んだ1日の中だったけれど、最も警戒し、準備した箇所で結局、選択ミスや技量不足が重なり、危い思いをしてしまった。

美濃田の淵の出港は10時過ぎ、淵をしばらくこいでいるうちに力強い流れと追い風で、ぐいぐいと舟が進み、最高な気分だったのだけれど、江口の橋をくぐり、流れにがぐっと細くなって、吉野川を二つに分けるように立ちはだかる島の右手に入ったのは11時半過ぎ。

強い流れに乗るように舟をコントロールしながら進めていくものの、しっかりした流れのある右側の本流を選択したのが運の尽きだったようで、気持ち良いツーリングは、恐怖の激流(体感)下りとなってしまった。流れは速さを増している上、暴力的なパワフルさで、舟をまっすぐするのがやっとで、水面からいくつも飛び出した岩をうまく避けることができなかった。

沈没警報のサイレンが体の中で鳴りまくり、アドレナリンなんて言うスリルには程遠い恐怖の時間帯だった。岩への大激突だけは回避し、危うい角度の舟から復帰できたのは、ただのラッキーだった。

心臓に悪い区間を越えるとすぐに舟を岸に付ける。

ふぅ。

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なぜか、サラリーマン時代に、数字が良かったことを上司に褒められるかと思いきや「君はラッキーだったんだよ」と言われ、ブチ切れ大げんか。結局、左遷されたことをなぜか思い出す。左遷されたことやら自分の馬鹿さ加減を呪ったけれど、今日は左側のルートを選択するべきだった。そもそも、こんなヒヨッコにソロの吉野川は早かった。。。

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この公園で夜食を買って河原で野宿したなぁ。

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少し下って貞光で昼食し、恐怖感がようやく遠のく。河原に戻るところで河川管理者と立ち話、怖い思いをしたことを話し、危ない箇所はありますか?と尋ねると、穴吹川の合流地点の下流に落ち込みがあるとのこと。それ以外は大丈夫だろうけど、気をつけて、とお言葉を頂だいく。彼方の剣山には雪が残っていた。

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沈下橋だ!車の中から手を振ってくれてる。

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左手は脇町。遠くに穴吹の町。

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追い風に少々難渋するが、貞光から穴吹までは気持ちのよい川下り。水量十分で、Google Mapでは中州になっているような箇所も航行に全く差し支えない程、水位が上がっている。人生初の沈下橋をくぐりをすると左岸に脇町。日本縦断徒歩旅行で歩いた土手が見えて来る。そうそう、ここには味のある街並みが残っていて、学芸員さんに親切されたり、地元の体育教師に励まされたなぁ。

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まだまだ日が高いうちに穴吹に到着。穴吹川の合流地点で舟を上げ、風をかわせそうな所にテントを張る。生きた心地がしなかったけれど、なんとか生きていることに感謝。スーパーマルナカの半額の甘エビがうまい。

テントの中にも届く穴吹川のせせらぎが心地よい。十分清流なレベルの吉野川が濁って見えてしまうくらいに水は透き通っていた。

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