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HKG Airport 香港機場 - 蓮花山 莲花山港码头 Lianhuashan Port

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HKG Airport 香港機場 - 蓮花山  莲花山港码头 Lianhuashan Port

空港の保税、いや、香港のトランジット/未ランディングエリアのフェリー切符売り場に向かうと、どうやら香港の中心部に近いのは、蓮花山 莲花山 Lianhuashanという港の様子。確かにざっくりなルートマップの中でも、この蓮花山港は広州市街に直接ズドン!まではいかないが深圳やドンガンはすっ飛ばしてくれそうだ。

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乗船料300HKDは、「お、結構するんだね」という感じがしたけれど、HKGの(スタンプ押さない)入出国審査をボーダーでウニウニ並んで中国に入国する体力は残っていない、解凍寸前のゾンビ状態な心身状態のため、ATMで降ろして素直に支払いを済ませる。

カウンターにはたくさんの乗客がおり、他の航路の乗客はチケットをそのまま手にして乗り場行きの接続トレインに向かうけど、我らが蓮花山港行きの出港は1時間後。-マカオのターボジェットのような便数ではない航路のようなので、雲呑麺を注入してから向かった。

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劇的な経済成長を遂げた中国とはいえ、まだマイナー航路の船まで新陳代謝は行き届いていない様子で、船は廈門-金門でも乗ったような、一昔前な感じ。ま、日本の国内航路の船はふた昔前の船も走っているんだから良いか。そんな船に乗り込んだ乗客は20人程度と、乗船率は1割以下だったと思う。

肝心の船旅は揺れないけれど、高速船のために外が出れない上、窓が汚れており、珠江クルージングを楽しむような感じは一切なし。国境バカなので、「番禺」と記載された新しい中国の入国ポイントが加わったことが地味に嬉しかった。

白タクの誘いをいなしたあとも、ATMも開いている両替所が見当たらないので、HKDを売店で両替するなんていう、旅人っぽいことをしてから空港の外に出ると、今度は公共交通機関がない。

「あ、でもバスがあるな。」

と思って尋ねると、どうやらホテルの送迎バスの様子。

「近くの地下鉄駅まで乗せてくんない?」

と拙い中国語でお願いすると、「おう!」なんて言って乗せてくれ、15分ほど走った駅で、

「ここだよ!」

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と降ろしてくれ、代金もチップも受け取らず、じゃあな!なんて言って、一人の泊まり客を乗せて、バスはビューっとホテルに向かっていった。

降ろしていただいた石碁駅から、広州駅までは、1回乗り換えだけど、所要1〜2時間は見ておいたほうが良いと思います!
(フェリーターミナルから石碁駅まで、タクシーなら30元くらいかな?)


ざっす!
 

廈門(五通)碼頭 → 金門碼頭

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廈門(五通)碼頭 → 金門碼頭

http://www.fjta.com.tw/go_index2a-2.aspx

船旅の良いところは、出航ギリギリまで乗船券が買えることができる気楽さかもしれない。

旅人力も旅人脳も衰えきっている身には、久しぶりの簡体字が溢れる大陸は、新鮮だけれど暑さも加わって(39度)、油断したらミスりそうな気持ちになる。

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自分自身のバイヤー仕事人生がひと段落したタイミングで、中国の爆買いが話題になって、なんだか立場が逆になったように感じちゃう昨今のご時世。なんだか卑屈になって、僕のような輩は貧相に映るんだろうなぁ、お金持ちになった人民達は僕のことなんて相手しにしてくれないんだろうなぁ。。なんて思っていたが、もちろん杞憂。

空港の案内所のお姉さんは簡潔だけれど、紙切れにささっと、五通碼頭站と書き、タクシーのおおよその値段も教えてくれた。メーターを倒したくない様子の運ちゃんは、五通碼頭站までの料金をお姉さんが案内してくれた値段に少し乗っけた程度で、きっちり寄り道せずに送ってくれ、五通碼頭站のカウンターでも、下手くそな僕の中国語をきっちり聞き取って、出発間際の便に押し込んでくれた。

ギリギリの搭乗時間だったけれど、荷物検査も出国審査も船旅ならではの大雑把さで、あっという間。乗り場の脇の食堂の方も愛想よかったなぁ。飛行機を降りてから船に乗るまで1時間もかかっていない。台湾籍の船だからか、船内に入るとテレビ放送は繁体字な上、金門島の観光イメージビデオが流れていた。タラップをつけたりする乗船作業は、フィリピンかインドネシアの作業員の方々がキリッとこなしている。あっという間の大陸滞在だった。出航!

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夕闇が迫る海の向こうに浮かぶ小金門を眺めながら。。。

ふぅ、大陸からこんなに緊張感なく金門に渡れるなんて感慨深い。。。

なーんて気持ちに浸って、意識高い系旅人のフリでもしようと思ったけれど、後ろのおばちゃんが大声でケータイで会話してくれるおかげで現実に引き戻される。

船旅は1時間ほど。

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入国審査は問題なかったけれど、夕方になってしまったこともあってか、両替所は閉まってるし、ATMは僕の爆替えを敬遠してか壊れてるし、TWDの持ち合わせが無く慌てる。最終的に到着ターミナルの向かいにある薬局のおじさんが、手持ちの人民元をTWDに交換してくれて事無きを得るが、あたふたしているうちに金城へのバスが出てしまったりで、旅下手になってることを痛感する。

そんなこともあったけれど、しばらくするとバスが到着。無事に金城市内にたどり着き、爆替え。

緊張しなくて良いところで緊張したり、思い通りになかなかいかないこともあったので、宿まではタクシーを使った。

セントヘレナ島 - ケープタウン航路 6日目 / Voyage from St. Helena to Cape Town Day-6

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セントヘレナ島 - ケープタウン航路 6日目 / Voyage from St. Helena to Cape Town Day-6

食事を済ませ、呆けていると大陸がみえたとのアナウンス。群青色の海は緑色を帯びている。360度見渡す限りの水平線は、ぐるりと見渡した彼方、時計に直して午後9時から11時くらいまで、陸地が浮かんでいる。

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昼食をとって、甲板に上がるとケープタウンの町並みがみえてくる。町への向かい方の関係で、テーブルマウンテンが平たくみえない。波長の大きなうねりが入っている様子で、停泊しているコンテナ船が大きく揺れている。陸地だ。ただ、ケープタウンの町並みは郊外にきっついスラムをまだまだ抱えていると知っていても美しい。けれど、初めてでもないし、ゆっくりできないとなれば、別に大きな感慨もない。ま、あの子綺麗ね。それで?といったところかな。

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ケープタウンでの入管は、船にオフィサーが入ってきて、パスポートチェックがなされ、スタンプをポン。と捺されるモノ。

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少々メールアドレスのやり取りをした以外は、空港に一緒に向かう英国人男性がなんだか飛行機に間に合わせようと急いでいたため、どたばたしてしまった。船を下りると、岸壁脇の屋根付き倉庫のような箇所に荷物が並べられておりそこで荷物を引き取ってタクシー乗り場へ。

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大西洋をちょっとマイナーなルートで越えられたことは、少し嬉しいかな。さて、日本へ!

セントヘレナ島 - ケープタウン航路 5日目 / Voyage from St. Helena to Cape Town Day-5

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セントヘレナ島 - ケープタウン航路 5日目 / Voyage from St. Helena to Cape Town Day-5

5日目。今日でまるまる海な航海は最後。

どっさり本を持ち込んでいるので、退屈はしないけれど、午前中にギャレーツアーが催されるようなので参加する。参加者はジジババばかり。小学校や中学校で社会科見学やら遠足やらと言うと、けっこうときめくモノが多かったけどなぁ。ときめかないぜ。

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現在のセントヘレナは、南アフリカからのこのRMSセントヘレナ号による物資のサプライで命脈を保っているけれど、このRMS自体も英国船籍だけれど、積んでいる食糧は南アフリカのモノが多い。

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最後の晩餐の後は、ちょっとしたゲーム大会。蛙の板を紐で上手に引っ張り、たぐり寄せるモノ。自分も日本代表で出場したけれど結果は散々。おまけに、ちょっとしたチャリティーをかねた賭も全て外し、スッカラカンに。まあいい。

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明日はケープタウンだ。

セントヘレナ島 - ケープタウン航路 4日目 / Voyage from St. Helena to Cape Town Day-4

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セントヘレナ島 - ケープタウン航路 4日目 / Voyage from St. Helena to Cape Town Day-4

船に乗って3泊もすれば、島影の1つや2つが現れても良いものだけど、この航海は甘くない、本日は360度海。それどころか明日も丸一日海の上だ。

昨日一昨日と難解な本を読んでいたのだけど、コンタクトの調子の悪さも相まって読んでも中身がサッパリ頭に入らず、集中もできず、ついに本物の馬鹿になってしまったか。と思ったけれど、コンタクトを取って目を休め、一先ず早寝すると、目の調子もいくぶんか回復し、いったん切り替えた小説の内容は、スルルと頭に入っていった。

ふぅ。難解な方をもう一度手にとって読み切れなかったらそれまでなんだけど。

船の上であと2泊して、ケープタウンで1泊し、機内2泊をすれば日本。海外への出国を完全停止する訳ではないけれど、今回の旅を最後に、日本にいる時間と海外に出ている時間は逆転するはず。長く日本を離れる回数は、今後極端に減ることになる。

そういう状況に久しぶりに戻る前に、何も考えずに馬鹿をしている今のうちに、同じ南大西洋に浮かぶトリスタンダクーニャの訪問を取りこぼしてしまったのが少し心残りだ。その島に一番近づいているのが、今日あたり。トリスタンダクーニャは、おそらく進行方向の真右?約90度に位置している。

ま、距離は2,000キロ位あって、船が面舵いっぱーい!と進行方向を変えたとしても、5泊程度は覚悟しなければいけないのだけど。。

本日は、昼にはテーブルテニスの大会、クイズ大会なんかが例によってあったのだけど、甲板や船室で本を読んだり荷物をまとめたり、洗濯をしているうちに晩ご飯の時間。

英国人3人に、セントヘレナ人、その旦那さんのチュニジア人に自分のテーブル。英国人でNZ在住のの女の子が元気溌剌で、船の中ではたいてい裸足で歩き回ってる。チュニジア人は誰かが見ているわけではないけれど、やはり酒や豚肉には手を出さない。英国人男性は「あ、今日のアペタイザも朝飯のリサイクルだ、ベーコンに卵にレタスに。。」と英国調。

ほぼ理解できていると思うけど、会話を膨らますような返しまでは至らない。リードするなんてのは以ての外の、差し詰めラリーが続かない卓球といったところ。食事の時だけでなく、他の乗客といくらでも話す機会があるのに、どうもこの航海では、気持ちが前のめりにならなかった。

日本にも来たことのある元気溌剌お姉ちゃんが、バターの包みを折り紙にし、パクパクモンスター?を作ってくれたので、もう少し手を加え、やっこ凧にしてのお返しはできたけど。そっから膨らまない。うーん。

晩ご飯の後はキャバレーパーティーなるものがあるようだけど、部屋で本を読んでパス。

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そうだ、俺には大量に持ってきた本がまだまだ残っていると思い部屋に戻る。本を読みながら寝てしまえばいいや。で、なんとなくアマゾンの中古で買って、久しぶりに再読しようと思ったブコウスキーの小説を読み始めようとすると、表紙の裏から写真のコピーがハラリ。

小説の中身は、生まれてからずーっと、ひどいことばかりな少年ハンクが、自身のガッツで周りを打ちのめしたり、数えるほどしかいないけど親しくなった友人と楽しい時間を過ごしたりしつつ切り拓き、ほんの少しは女性にも相手にされるようになり。。ようやく童貞喪失やらで弾け、小説の幕は下りるのかるか。。。。。と思いきや、真珠湾攻撃を受けたアメリカの熱狂の中に、独り取り残され。その後の無頼な生活に続く。。。という長篇。本格的に無頼で酒と女に溺れる以前の、ブコウスキーのロックな自伝小説だ。短編もいいけど長篇もいいねぇ。

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恐慌に襲われるアメリカ社会の姿なんかも垣間見られ、戦争勃発直後に強制移住、財産没収など、酷い扱いを受けた日系人社会と、同じ枢軸国ながら、ドイツ系のブコウスキーはアメリカ国内を気儘に放浪することさえかのうだった。。とを比較して考えたりするのも。。。という話はさておき。

で、なんだろこの写真のコピー。

剽軽な表情をした男性と二人の女性。背後のFAXやコピー機、女性の髪型からすると、二昔前な匂いがする。男性のニットとシャツ、ネクタイの組み合わせからは学校の先生、もしくは事務系公務員の類型そのままといった感じ。全般的な印象は、自分が社会人になったばかり頃、ちょっと上の先輩、少し前に大人の階段登っちゃった人達が、こんな感じだった気がする。

文庫版のこの本は初版で、出版が99年11月。

2000年問題で、使っているパソコンがそのまま動くかな?大丈夫かな?な頃。業務内容や会社によるだろうけど、パソコンがオフィスで一人一台になるのもう少し前の時代だと思う。

男性だけがちょっと離れた年上で、その次に真ん中の女性、左の女性が少ししたといったところかな。20年前の25,27,32歳位だろうか。その前提が正しいとすると、今は45,47,42歳位だろうか。

まあ、年齢はいい。

気になるのは、ちょっと照れた感じでカメラに目線を向けていない女性の結婚指輪と、男性の距離。それと、この写真のコピーがおられた状態で落ちてきて、そこで折ると3人の集合写真が、二人の写真になってしまうこと。で、その状態でこの本に挟まれていたこと。

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右手の男性が既婚者の真ん中の女性に恋心を抱いており、それを知っている左の女性が、気を利かせ、

「三人で写真写真んー!」

なーんて言って、集合写真にしたのかなぁ。で、この男性が後日できあがった写真を大事にし、ブコウスキーのこの本を買った後、そのコピーをしおり代わりにしたのかな?

で、それだけでこの写真の話は終わりでなくて、左手の女性は女性で、男性に恋心を抱いていており、その女性は女性で別に写真をコピーし、今度は指輪を嵌めた女性のところを二つ折りにして。。。

なーんていう船の4日目。

セントヘレナ島 - ケープタウン航路 3日目 / Voyage from St. Helena to Cape Town Day-3

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セントヘレナ島 - ケープタウン航路 3日目 / Voyage from St. Helena to Cape Town Day-3

毎朝部屋に届けられる船の新聞「Ocean Mail」のスケジュール、タイムテーブルによると、今日はBridge Tourがあるらしい。朝食後にその見学への参加リストに名前を書きこむ。昨日は船上クリケットにも参加しなかったし、今日はデッキで行われるカーリングみたいなゲームにも参加しない。

自動化が進む過渡期に建造されたRMS St.Helenaは、車輪のような舵がないけれど、計器の全てがディスプレーにパパパと表示されるようなコンソール化も進んでいないようなレイアウトをしている。

ブリッジには、案内してくれるサードオフィサー以外に船員さんはおらず、そのことも含め、すっきり広々といった印象だ。GPSやレーダーとリンクした航行が可能になったことによって、コンソール化せずとも、主な使用機器が限られているようだ。

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加えて、この航海のほとんどは島影一つ無い大海原を突っ切るモノ。性能の良いレーダーで見張りを効かせていれば。。

パウーンパウーン!

と、そこで警報が鳴る。12分ごとにブリッジにいる人が寝てしまわないようにする警報機が設置されているそうだ。

沢山の乗客乗員と貨物を載せ、最新機器によって制御され進む船。けれど集約された計器を見張るのは、やっぱり生身の人間で、その人間でも時々勝てなかったり油断してしまうのが睡魔ということか。そんなら、いっそのこと睡魔に船を操縦させ。。。って、できないか。睡魔はスイマーみたいで泳ぎは上手そうだけどなぁ。

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一緒にツアーに参加した南アフリカ人夫妻が、今年初めに座礁した大型クルーズ船「コスタ・コンコルディア号」の事について突っ込んだ質問をしており、サードオフィサー氏は、あまり他の人のことのことをどうこう言うつもりはないのだけど、「船長の取った行動はあまりにも情けない。おそらくパニックになっていたのだろうけど、コーストガードが船に戻るように言ったのにそれを無視して、タクシーで。。。」と、首を振っていた。

セントヘレナ航路で、一番気を遣うのは入港出港時の操船、船橋などを使って乗客を乗せ、降ろす時。船が多くない海域なため、基本的にスムーズ。通常の航海中は、操業中の漁船が多くなる海台付近で、注意を払い航行するとのことだった。

セントヘレナ島 - ケープタウン航路 2日目 / Voyage from St. Helena to Cape Town Day-2

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セントヘレナ島 - ケープタウン航路 2日目 / Voyage from St. Helena to Cape Town Day-2

今回の航海は、5泊6日。2,3,4,5のまるまる四日間、一切陸地を拝むことのない船旅。

飛行機でビュンビュン飛ぶのが当たり前になった21世紀に、5泊6日、どこにも立ち寄らない定期航路ってのはそう無いのじゃないかな?

5泊6日、16食ベッドつきでお値段は422ポンド(アセンション→セントヘレナは341ポンド)ってのは決して高くはないと思うし、船内生活は退屈で窮屈、一人船旅で、グズグズしてると場合によっては卑屈にもなることもあるかもしれない。。。。

けれど、クルーが色々な面で気遣ってくれるし、彼らに世話にならずとも、天気がよければ甲板でボンヤリしたり、息の合いそうな人と話でもすればよい。全体的に気持ちよい旅になると思う。

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問題は片道6日、現地での滞在を加えるとケープタウンからの帰着だけで20日近くは見ておかないといけない日程の長さと、コミュニケーションが英語に限られる上、年配の方が多く、トキメキに欠けることかな?あ、これは各個人の問題か。

夜は食事前に船長主催のカクテルパーティー。ビールを数杯頂き、空港建設やリサーチなどでセントヘレナに来ていた仕事系英国人や、釣り好きのセントヘレナ人と話をする。

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フォークランド以来の英語続きで、相変わらずバチッとした英語じゃないけど、いつにも増して言葉を繋げることができるようになったような気がする。でも、せっかく旨いモノと酒(ビール1.4ポンドとかで格安,
パーティーの時だけ無料)があるのだから、上品な料理は程々に、焼き鳥でもつまみながら馬鹿な下ネタを連発したいなぁ。。なんて思う。

セントヘレナ島 - ケープタウン航路 1日目 / Voyage from St. Helena to Cape Town Day-1

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セントヘレナ島 - ケープタウン航路 1日目 / Voyage from St. Helena to Cape Town Day-1

ターミナルへの集合は10時だったけれど、島の郵便局でもたもたしているうちに10時過ぎ。集合時間には30分ほど遅れてしまう。乗船手続きはかなり進んでしまっているようだけど、間に合う。

搭乗待ちの乗客と、船から降ろされた郵便物で一杯になっている小さなターミナルで、X線検査と出国審査を済ませていると、乗船手続きを既に済ませた乗客の半分くらいが、フェリー経由でRMS St. Helenaに先に搭乗していった。どうやら、フェリーの定員に制限があるため、乗船を2回にわけるらしい。

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今回のケープタウン行きは、明らかにアセンションからの便より乗客が多い。欧米のリタイア組の夫婦連れが半分以上じゃないかな?

やがて残りの乗客の呼び出しがあり、船に。

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前回のC46からC45に船室が移り、この航海は南アフリカのケープタウンから来た爺さんとの二人連れ。

船に乗り込んでから1時間も経たないうちに、安全ブリーフィングがあり、いつの間にか出港準備も住んだ様子。舟橋が外され、定刻通り12時の出港。

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慌ただしい出航の時間にもかかわらず、12時きっかりに後方のラウンジに昼食が並び、サラダやハムを突っつきながら短い滞在だったセントヘレナに別れを告げる。

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水平線の向こうに島が隠れるまで、甲板に出て時間を過ごし、夕食までは本を読んだりウトウトしたり。航海初日のエンターテイメントはBingo。ホスト役のパーサーが数字を読み上げるたびに、

「セントヘレナでお酒が飲んでよくなる年齢、18、エイティーン」

とか言葉を挟み、

「ナポレオンが無くなったのは?」
「51!」
「そう、51、フィフティーワン」

なんていいながら進める。

自分より少し年下のオージーのお姉ちゃんが弄られ役に指定されたようで、

「そこのお姉さんのナンバー、69!シックスティーナイン。」

なんてやられ、

「そうそう、彼女は。。ダウンアンダーからのお客さんですから。。。ワッハハッハ!」

ぐほ! そんな一日目。

王立郵便船セントヘレナ号からの手紙 / Letters from Royal Mail Ship St. HELENA

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王立郵便船セントヘレナ号からの手紙 / Letters from Royal Mail Ship St. HELENA

南大西洋は、大きな地図で見ると頼りない島が点在しているけど、その多くが、イギリス領かイギリスが実効支配している島。

その島々を結んでいた王立郵便船は、島々を定期的に結んでいるという意味合いの強い「郵便船」の役割はもちろんのこと、船の中から葉書や封書を送ることができます。

ということで、この南太平洋から絵葉書を送ることができるのは、

フォークランド諸島
サウスジョージア&サウスサンドイッチ諸島
英国領南極
アセンション島
セントヘレナ島
トリスタン・ダ・クーニャ島

の6つの切手を発行している島に加え、

王立郵便船

の7箇所になります。 無理矢理過ぎるかな?

葉書を送ることができるか、船のレセプションで確認したところ、チーフパーサーのジョンさんが、「はい喜んでeahhh」とのこと。

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船からの投函は、出港して入港するまでの間、目的地のスタンプを葉書に貼って。。。という方法がとられるため、自分がまず乗船した

アセンションからセントヘレナまでは、セントヘレナの切手を貼って、
セントヘレナからケープタウンまでは、南アフリカの切手を貼って、

船のスタンプがパコン!と捺される方法。

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船の中には、気を利かせているのか、RMSセントヘレナが建造・進水から20年を記念した切手が売られており、せっかくなので、セントヘレナで投函するために準備していた葉書を船から発送することにしました。

地球の裏側の海から、ふざけた絵葉書が船にゆられたり、飛行機にのったりして日本を目指します。さて、どれくらいかかるかな?

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ちなみに、切手が発行される南大西洋の6つの島や諸島、基地?の人口を併せて、も1万人程度。その中でも異彩を放つセントヘレナ・アセンションおよびトリスタン・ダ・クーニャを構成する南端の島、トリスタン・ダ・クーニャ島への渡航もケープタウンの後に。。と考えたのですが、猛烈にアクセスが厳しく、今回は断念。

アセンション島 - セントヘレナ島航路 3日目 / Voyage from Ascension to St.Helena Day-3

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アセンション島 - セントヘレナ島航路 3日目 / Voyage from Ascension to St.Helena Day-3

午後早々に到着の予定だったセントヘレナへの到着が、午後3時過ぎに遅れるとのアナウンス。向かい風やうねりが思いの外アゲインストなのと、出航の際にもたついて遅れたのが響いているらしい。

結局船のエンジンが止まったのは4時過ぎで、船の中での入国審査やらを済ませ、島に降りたったのは、5時を過ぎていた。

船にはメールの送受信をする設備が整っており、有料で乗客にも開放されているのだけど、レセプションにもある船の端末経由で、パーサーさんが島の旅行会社やガイド、ホテルとも連絡を取ってくれる。

「午後着午前発の1泊だけのセントヘレナ滞在なのだけど、どうしてもナポレオンの墓と、幽閉された屋敷だけは見学したい。。。」

なんていう事前のリクエストには、お手の物といったところ。

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セントヘレナ到着のその日、朝食から部屋に戻ると、ベッドの上に、二つ折りにされた紙切れが置いてあり、明けてみると、島のガイドと船のパーサーがやり取りしたメールをコピーしたモノ。

「アレンジ承りました!運び屋さんを港でお待ちしています。」

の内容。早いうえに、メールコピーを到着前にこういったモノを手にできるのはなんとも心強い。

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船のラウンジに置いてあるセントヘレナの観光案内によると、ナポレオンのお墓は、予約の上、正午から数時間しか公開されていないようなのだけど、この船からのメール一発で、お墓に向かうゲートは開けておいてくれるは、ナポレオンの屋敷も午後6時過ぎなのにもかかわらず、公開してくださった上、丁寧にガイドして頂いた。

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RMSセントヘレナ、セントヘレナの旅行会社、そしてその結びつきの強さ。侮れない。万が一、同じようなルートだったりで、セントヘレナでの時間が余りとれず、観光の準備がままならなかった方、是非、船のレセプションにご相談を!

事情を知っているアシスタントパーサーさんが、船のメインラウンジで行われる入国審査の一番目に誘導してくださった上、船と船着き場を結ぶフェリーにも、自分だけを先に乗せてくれるなど、気を遣って頂いた。

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入国審査は、滞在先の申請と、旅行保険の提示が求められる。自分は、今回の旅だけに保険はかけていないので、クレジットカードに付帯されている保険で行うという旨を伝えると、OKとのことだった。

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2泊3日の船旅なかなか順調じゃないか。。

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