マッチポンプ
マッチポンプ
サンタクララでの運び屋仕事を終え、サンタクルーズでお目当のコーヒーを飲み、今回のミッションが終わる。
空港周辺のホテルの値段が恐ろしいことなっていたので、倉庫が閉まるまで倉庫作業をし、Milbraeの駅前の駐車場に車を停めて、空港泊することにした。
人の親になって何をやってるんだよという惨めさやら、お盆の時期で忙しいのに高山を留守にした罪悪感に加えて家族が恋しくなり、退屈。。。という切ない夜。ここでやり過ごすか。。と決めたベンチは、お巡りさんに怒られても怒られて、大量の荷物から離れて怒られるお兄さんが右、ゴウゴウとスサマジイ鼾のおじさんが左に寝転ぶ場所であったため移動。
魂の抜け殻レベルの表情で、あっちへフラフラ、こっちへよろよろしてようやく見つけた場所で仮眠し、朝になった。
正月のエラーチケットで購入した日程に無理に合わせたこともあるし、こんなことばかりでないのだけれど、高山に住んで45歳にもなると、流石にアメリカが遠くなる。そして、一人旅が楽しめない。運び屋仕事で大して儲からずとも、行ったり来たり、飛行機に乗ったりマイルが貯まって喜んでいた頃が懐かしい。
寝不足な上に体に力が入らず、集中力も途切れ気味な薄着の45歳。この時期はアメリカで一番寒くなるでおなじみの、ベイエリア朝に身震いし、BARTや空港バスが、日曜日スケジュールで動き出すのが8時過ぎ。。。などなど、もういろんなことが重なってヘロヘロ。
ようやく倉庫に戻り、水戸泉みたいに顔を叩いてレンタカーの片付けをし、クラクラな状態でパッキングを済ませる。なんとかレンタカーを返し、Milbraeで人心地つき、夜中のフライトまでは、領収書やらの整理でもし、インボイスとパッキングリストでも作るか。。。と思ったら無い無い無い。。。
領収書がないぞ。。。
うわ、あんだけ気をつけたはずなのに。。。と思いながら倉庫をごそごそやるが、怪しいのはやっぱりレンタカー。。。ということになり、SFOのレンタカーセンターに、公共交通機関を使って戻る。。。
Alamoの駐車場側カウンターのマネージャーが、私が忘れたものや車、予約番号を、メッセンジャーでパカパカとコミュニケーションしながら、一度も現場と電話のやり取りをせずに、脇で待っていると、掃除スタッフ?のような方が、書類や領収書をまとめて持ってきてくれた。
普通ならサクッと捨てられるようなものだし、次のお客さんがどこかに乗っていいってしまってもおかしくないのだけれど、日曜日という事もあり、圧倒的に返却される車が多く、すぐに清掃に回らなかったようだ。
いらないよ。。。というスタッフに20ドル札(見つからなかったことを考えるとゾッとする。)を押し付け、またまたMilbraeに戻る。
お盆の時期、FBなんかを見ると、分刻みなスケジュールで観光地を楽しんだり、ゆったりお墓参りをし、親戚と過ごされているようですが、ご先祖様やお袋があきれるような日曜日になってしまった。
- 2019.08.19 Monday
- ┣ アメリカ合衆国 / U.S.A.
- 12:22
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- by 運び屋