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モントセラト/Montserrat



モントセラト

朝の7時前には入国審査も終え、モントセラト入り。
おおよその地形と立ち入り禁止エリアだけは
分かっていたのだけど、レンタカーを借りる事にする。

が、空港のどこを見渡してもレンタカー会社のブースも
何も無い。あちゃー、と思ったが近くの人に尋ねると、
あのおじさんがレンタカー屋さんだよなどという。

空港で親戚でも待つかのように佇んでいた黒人のおじさんは、
確かにレンタカー屋さんのようで、物腰は柔らか。
話してみると1日35USDで、その他にテンポラリーの
ライセンスが50EC。50ECはだいたい20ドルくらいなので、
総額で55USDくらいだね、とのこと。

それじゃ、お願いというと、あそこでテンポラリーの
ライセンスを取ってきてと言われ、さされた場所は
出国管理のブース


入国スタンプは、アイルランドと強いつながりがあるため、
クローバーで緑色

このテンポラリーのライセンス取得方法が面白く、
セントキッツのように、レンタカー会社がそのライセンスを
政府や警察に代わって発行するのでなくて、出入国審査の
係官が、そのまま手続きを担当してしまうようです。

出国時にはパスポートやボーディングパスをチェックされる
であろうブースで、テンポラリーの免許を発行してもらう
とは面白い。なかなか面白い国だ。

発行作業を終え、おじさんのNOAHの中古車に乗り、
レンタカー会社に向かう事にする。レンタカー会社とはいえ、
小さな会社のようで、少し離れたところに車が置いてあるという。

まあ、そんなものだろう。オヤジの乗っている車も中古の
NOAHで、日本語表記がまだまだたくさん残っているし、
すれ違う車もほとんどが日本車の中古。中古自動車やさんが、
サイドビジネスとしてレンタカーでもやってるのでは、
と思ったりする。


レドンド島が見える。レドンド島は無人島でアンティグア領とのこと。
漁師が避難する小屋くらいはあるそうです。

モントセラトになんで来たの?とか、知りたい事はあるか?
と聞いてきたり、2002のワールドカップの時には日本に
来たこともあるというので、流れでサッカーモントセラト代表の
話を尋ねると、選手のほとんどがイギリスに行ってしまい、
残った若者で新しいナショナルチームをビルドアップしているという。
サッカーの話題に関しては詳しそうなので、もしかしたら、
ナショナルチームに関わっている方かもしれない。。

他に、アンティグアとの船便はどうなっているのか?と聞くと、
人口も減ってしまった上、空港ができてからは、アンティグアに
毎日フライトがあるので、廃止となったとのこと。どうやら、
飛行機で来て正解だったようだ。。


午後に訪問した官庁街。


英国なのでROYAL MAIL。配送車も赤。

おじさんは、これがモントセラトの官庁街兼メインストリート、
とか説明してくれるのだけど、そこを通り過ぎてもそろそろだよ
とも言わず、車がとまったかと思うとそこはパン屋だったりで、
「ちょっと失礼」なんて言って途中下車し、バゲットを買い
込んだりし、なかなかレンタカー屋さんに辿り着かない。



物腰は柔らかく丁寧なものの、30分近くのドライブ。さすがに
不安になってきた頃、ようやくレンタカー屋というか、おじさんの
家の庭に到着。赤いナンバーにRの記載がある車はレンタカー専用の
ナンバープレートなのでしょう。何はともあれ到着して良かった。

中古の小さな四駆の契約はあっさり終了。小さな傷程度は
あんまり気にしなくてよさそうな車。値段も相応だしよしとします。

まあ、そんなんでモントセラトのドライブ開始。まずはおじさんが
教えてくれた分岐で曲がり、土砂流で埋まった川を見に行く。



道の脇にZone Aという看板が建てられているけど、おそらく
立ち入り制限の区別表記。そこから更に進むと、大量の土砂で
埋まった川が現れる。



たどってきて道がそのまま河床というか河原に続き、車の轍で
なんとなく道ができているので、それをたどって川を越える。
小さな島でこれだけの量の土砂が運ばれるのは不思議に感じたが、
後から説明を聞いた所によると、溜まりに溜まった火山灰が
大雨で一気に海まで流れ、川沿いを不毛の景色にしたらしい。





元首府のPlymathが、火砕流や火山灰で埋まり廃墟に
なってしまった光景は、どこかで観た覚えがあるけど、
日本の川が、台風の時期に表情を変えるのを嫌という程知っている
自分としては、こんなものか?とも思う。



そんな気持ちで河床を渡りきろうとすると、2階部分だけを砂の中から
出した家を見かける。モントセラトの大災害では、イギリス政府が
男気を発揮、迅速な対応をしたため、ほとんど死者を出さなかった。
とはいえ、無惨な姿の家を、人気の無いところで目の当たりにすると、
ぞっとする。。



河床を渡りきり、別荘のような建物が続く細道を進んでゆくと、
どの道も途中で尽きてしまう。左右の別荘のドアや窓は板が打ち付けられ、
Zone Bに入っている為か居住も制限されているようで、人気がない。




何日か前、中米をバスで移動していた時に、ウィルスミス主演の
「レジェンド」とかいう映画を見たけど、あんな感覚だ。


道は尽きてしまい未舗装路になってしまう。

庭師が時々入るようで、庭の芝は奇麗に刈り込まれているんだけど、
10年メンテナンスされない道というのは、どうもでこぼこしたり、
ひび割れから草が生えたりし、辛気臭い。

見晴らしの良いところで写真を撮り、来た道を取って返す。。。
灰色の河床を再度渡り、空港から続いた島のメインの道路に戻り、
今度はその道伝いに島の南を目指すが。。。河床に出たところで、
万事休す。轍のようなものはおろか、対岸をながめる限り、
道が途絶えてしまっている。。。。うーん。。



少し写真を撮って、また来た道を引き返し、少し走ったところの
火山観測所に見学に行く。。。有料ですが毎時15分に30分弱の
噴火のドキュメンタリーをみることができます。



で、島の観るべきところはほぼ終わってしまう。。。

噴火の影響で、山手線に直せば、日暮里から高田馬場辺りまでしか、
移動できないこの島で、空港はだいたい田端かあたり。
レンタカーを借りたおじさんの家は、どう考えても池袋か
目白ぐらいじゃないか???




三つ程ある島のスーパー。物価はアメリカや他の島と同程度。
通過はEC(イーストカリビアンドル)とUSDが通用します。
ちなみに一番南のスーパーはインド人経営だった。


小さな商店

うーん、空港からおじさんの家までのドライブで、島の8割は通り
過ぎてしまったな。まあガイドもしていただいて良かったのだけど。。。


Old Towneという立ち入り禁止エリアに近い集落のクリケット場。
イギリス人は、クリケット場を作るのが大好き。

その後は、起伏のキツい島の道をプラプら走り、
島の一番南の集落をフラフラ、臨時主都のBradesを
ウロウロして終了。



もともとカリブ海の島国や海外領土でも一番小さな
島だったのに、島の6割程が火山の噴火で壊滅的な打撃を受け、
その受けた箇所が島の中心部。被害の少なかった
島の北部は起伏の激しい地形なうえ、海岸線のほとんどがが崖。
産業を興すにも呼び寄せるのもまあ厳しいだろうな。。

人口がどんどん減っているのも頷ける。仕方ないよこれは。。

と感じました。慎ましやかにカリブ本来の姿を残している、
と言えば聞こえが良いのかもしれませんが、この島を訪れてまで!
という観光資源は皆無と言ってよく、敢えて観る場所と言えば、
火山とその灰に埋もれた旧首府の見学(催行スケジュール不定期)
といった、好き嫌いのわかれる見所しかありません。



島の雑貨屋で、「研究者の方?」と言われたり、おじさんとの
30分のドライブでほとんど島を見終えてしまったり。。その
あたりが、この島の現状を表しているようにも思います。

運び屋はスタンプ馬鹿の為、これはこれで楽しい滞在でしたが、

「アンティグアから200ドル、セントマーティンから250ドル出して、
 来るべきところか???」

と聞かれたら、

「まあ無理はせず、この国以外の独立系島嶼国家を攻めれば?」

と答えると思います。





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