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NicosiaからLarnaka空港まで



NicosiaからLarnaka空港まで

(副題 キプロスの交通機関への愚痴パート2)

NicosiaからLarnaka空港まで、平日であれば
かなりの本数のバスがあるようなのだけど。。
土曜日のバス本数というのは酷いもので、今回も
阿呆なサイプロス乗り合いサービスを利用。(11.5EUR)

ホテルの女主人に頼むと、タクシーが4時半にホテルに
来るからそれまでに必ず帰ってこい!とのこと。。

で、4時過ぎからのんびり宿に出入りするカメラマンを
しているというキプロスの男と話す。自国のEURを
発行しているくらいの国なのに、インドやパキスタン人の
ような、自分の給料の安さやらを嘆くトークが続く。

32歳の男の平均月給が、1200EURくらいかなぁとのことで、
どうやら手取りでそんなものらしい。短い滞在ながら、
ヨーロッパの先進国と変わらない物価に自分は感じたし、
公共交通機関や公共サービスは、あまりぱっとしなさそうだった。

給料が安くても、社会保障なんかがしっかりしていれば
問題なのだろうけど、彼にすると、二年前くらいから
物価ばかりあがって給料が上がらない。。。とのこと。

ニコシア市内ではあまり感じなかったけど、リゾート度の高い
Pafosは、バブルがはじけましたYO度が高そうだったなぁ。
この国もしばらくキツいのかもしれない。。。

なーんてことをじっくり考えられるくらい乗り合いタクシーが
遅れる。結局ホテルを出たのは5時10分前くらいだったんじゃ
無かったかなぁ?

まあいいや、Hotel to Airportのドアドアサービスだし。。
と思い、フライトは8時過ぎだし問題ないでしょう。。という
ことで、ゆったり助手席に腰掛ける。

が、今度はニコシア周辺のピックアップに猛烈に時間がかかる。

町の西にある競馬場のあたり、とっぷり日が暮れた住宅街を
あっちへフラフラ、こっちへフラフラ。。。と徘徊するバン。
まったく怪しすぎる。。。国によっては怪しいバンが家の
回りを。。。って通報されるぞ。。



無線で連絡を取り合い、住所の確認を何度もしているのに
まったくお客さんが見つからない。。その間に時間は刻々と
過ぎて。。。5時半。。。。ようやく、まったく見当違いな
場所をはしっていると、乗車するらしい女の子を見つける。
オスマしサンだけど、この女の子が阿呆なのか、会社が
だめなのか、運転手のオヤジが方向音痴なのかは分からない。。
ったく。。

ロシア語と英語を操る怪しいお姉ちゃんが、町のはずれで
乗り込み、ようやく出発。時刻は6時。

オヤジは、遅れを取り戻すべく高速を140Km/hですっ飛ばし、
7時くらいにラルナカ空港に到着。距離にして50キロ程度なのに、
2時間もかかる。。。それで11.5EURか。。。

到着してみれば何の事は無い移動でしたが、ここ数日、
交通機関でヒヤヒヤしたり、がっかりする事が多い。。。

キプロスの情報がほとんどないまま、いきなり来てしまった
こともあるけど、ガイドブックを持っててもなかなかキツいかな。
と思いながらターミナルに向かう。。。

短い滞在でキプロスを後にしますが、地中海の島で
キプロスや他の島を考えている人がいれば、蹴飛ばしてでも、
クレタやマルタに放り込んだ方がよいな。。。と思ったのでした。






Nicosia ニコシア



Nicosia ニコシア

思った通りの旅程でピタっ!と行かず、少し体力の減りが早い。

ホテルの部屋から暮れなずむニコシアの町を眺めるていると、
車の中からも見えた北キプロス国旗(Google Map)がくっきり見え、
アザーンが流れてくる。なんだかもうごちそうさま。。。
といった気分になり、横になるとすぐに寝てしまう。。。。

2時間くらい気を失っていたようで、時計を見ると9時過ぎ。

とっぷり日が暮れたニコシアの町の向うには、電飾でキラキラ光る
北キプロス国旗。夜になると光るんだねぇ。ということで
南キプロスは四六時中、北キプロスのアピールにさらされています。



小腹も減ったので近くで何か食おうかと歩いていると、目抜き通り。
Pafosもバブルマネーの流入で、欧州の有名店のブティックが、
何気なく並んでいたりしましたが。。。あらら、スターバックスまで
あるぞ?Euro圏とはいえ、交通機関のショウもなさとのギャップに驚く。

大通りに、ヨーロッパではおなじみの中華雑貨商店はないものの、
田舎臭い中国人が、電飾のおもちゃや人形を地べたに並べて売っている。
広東系の匂いのする彼らの他に、フィリピン、ベトナム、南インドから
この島にやってきた人たちが。フラフラと歩いている。

キプロス国旗のステッカーなどを買いながら、更に進むと
イベント会場?のようなブースがあり近づいてみると。。。

あ?国境のチェックポイントだ。

南キプロス側は実行支配が及んでいない、トルコ系住民&トルコに
占領されているという位置づけだろうから、このチェックポイントは、
国境の扱いをせず、パスポートチェックのみ。

20メートル程の国連のバッファーゾーンを越え、北キプロスに
向かうと、完全な入国管理ブースがあり、別紙にスタンプを
押される形式ながら、入国処理が行われる。南と違って、
35年前にキプロスを統べていた不当不法な政府は崩壊し、北側は
トルコ系住民だけで独立する。。という意向だから、
北キプロス側にとって、ここは明確な国境なんだろうね。

それにしても、両国(両国とする)を行き来できるのは、どこか国連が
管理するホテルの敷地内を経由。というのが頭にあったので、
びっくり。かなり国境のパスポートを持って食事に出てきて良かったよ。。








南側と比べると、ガクンと店の間取りや雰囲気が地味になった
北側を少し歩き、カフェでトルコ風ピザを久しぶりに食べ、
もう一度南側に戻って就寝。


ニコシアの何かの機関の意匠。円形城塞都市ってのがよくわかる。
ロータリークラブ、真如○とは関係ありません。

ニコシアは、直径1キロ程の円形の城壁に、にょきにょきと
稜堡がせり出した、立派な都市なのですが、真ん中あたりに
国連がもうけたグリーンゾーン、いわゆる緩衝地帯が設けてあり、
城壁を伝って一周する事ができません。


南側チェックポイント


北側国境チェックポイント

ですが、その緩衝地帯やトルコのEU加盟に向けての譲歩、
そして長い長い時間など。。が対立を小さくしているようで、

現在では大通りの交通が24時間可能になっており、城壁や稜堡を
追いかけ、北に南に何度も国境を越え、バリゲートの周辺を歩いても
南北が銃を突きつけ合うような場所を見かける事は全くありません。


レドラパレスホテル。
町の真ん中で人が行き来できるようになり、閑散としています。


レドラパレスホテル。その2
国連の宿舎になっており、国連軍の兵士が部屋から手を振ってくれたりした。

これを拍子抜けというのは失礼ですが、トルコがEUに加盟する事に
なれば、この壁なんていうのもあっという間に過去の遺物。。。

になるんだよなぁ。。などと思いながら町を歩き。。。。


東端の稜堡上は北キプロス領。トルコ系カップルに
キプロス領の稜堡下から、「マルハバ!」と声をかけると
「写真を撮って!」


EUとトルコとギリシャ、そしてこの島の二つの国がどう次の一手を指し、
未来を描くのか。。。。これからもいろいろと変化するであろう
興味深い町が、ピコーン!と一つ増えたような気がしたのでした。。。

------------

あ、観光地としては、北のニコシア、別名レフコシアを併せても、
物価やポンコツさや、見るべきものは今イチかなぁ。。

と正直思います。。。




PafosからNicosiaへの移動



PafosからNicosiaへの移動

(副題)キプロスの交通機関への愚痴。

さて、ニコシアへ。

ですが、バスが無い。

昨日の空港バスの顛末があったとはいえ、驚きだ。。。
キプロス内では大きな都市間交通ともいえるこの区間に、
公共交通機関が無いなんて。。。

驚いたね。本当にEU加盟国なんだろか?

ホテルの従業員のお兄ちゃんも、交通手段に関してはよく
分からないと言い出すし、本当にどうなってんだよ。。と
発狂しそうになった頃、乗り合いタクシーが町の中心から
出ているよ。。。と町の人が教えてくれる。

が、これがアジアや中近東ではおなじみの、町の片隅に
方面ごとのタクシースタンドがあり、乗客が集まったら
Go!!タイプの乗り合いタクシーではなく、

ある程度の設定時刻で、出発都市に散らばる乗客を
家やらホテルで一人一人ピックアップし、すべて乗せたら、
都市間のみをズバッと高速で移動し、目的としに到着後、
改めて市内の各所にお客さんを降ろし、ほぼ独占の会社が
運営する。。


郵便やパッケージのネットワークも厳しいからか、
利用したタクシー会社は小包の配送などにも力を入れていた。
その名もTravel&Express。



というスタイル。で、基本的に都市間は10EUR〜11.5EUR。
我等がPafosからNicosiaへの直行は無く、Limassolという
町を経由する模様。そのため、

Pafos-  Limassol 10EUR
Limassol - Nicosia 11.5EUR

の合計21.5EURを払わなければなりません。。うが。。

アルバニアのティラナから、コソボのプリシュティナを経由し、
マケドニアのスコピエまで1泊2日、12時間のバスの旅と
同じ価格だ。ま、乗り合いタクシーだから仕方が無いのかな?

うーん、パッケージツアーで来るような観光客にとっては、
きれいな海と、美しい町並みがあれば十分だろうけど、この国の
いろいろなクオリティーなどに比して、この乗り合いタクシーを
始めとした諸処の価格を考えると。。貧乏旅行者にはきつめだね。
。。と感じる。

そもそも、この国に住んでいる人がどのように都市間を
移動しているのかね?10EURをパシパシ毎回払うのか?

☆ニコシアでいろいろ聞くと。。。
 LimassolとNicosiaとLarnacaの3都市の間には、あまり頼りに
 ならないものの、公共ミニバスが走っているそうです。

さて、Pafosの町の中をウネウネ走り、泣きながらお分かれする
広東人かベトナム人のメイドさんやらを乗せ高速に。

高速では、そのメイドさんが引き続き泣きながら携帯で話したりし、
何が起ったのかとも思ったりしましたが、ちょっと体力が
落ち気味なので一眠り。思いのほか人が住んでいる地中海な
景色だなぁと思うほかは、特に印象には残らなかった。。

お昼に乗り合いタクシーの事務所にでかけ、1時半の出発と言われ、
出発は2時前。でこのLimassolの町に到着したのが結局4時。。。。


Limassolにて乗り換え

またまたLimassolの町でお客さんをプラプラ拾ってNicosiaへ。



高速を走り、しばらくして島の北の山地の斜面に、おそろしく
巨大な北キプロス国旗とトルコ国旗が描かれている。

うわぁ、キプロス(南キプロス)のギリシャアピールも強烈だけど、
北も意地張ってるなぁ。。。。

Nicosiaに到着し、渋滞する市街地でタクシーの運ちゃんが、
紹介してもらった宿にチェックインしたのは午後6時。Pafosの宿から
Nicosiaの宿まで、Door to Doorで6時間。。。。。

ボロバスが縦横無尽に走るマルタが少し懐かしくなった運び屋
なのでした。。。




Pafos パフォス



Pafos


さて、空港のインフォメーションカウンターで
市内まで向かいたい旨を伝えると、バスが1時間くらいで
来るという。。。二つあるバス会社のうちの一つが
運行を停止した。。というのはネットで確認していたのだけど、
まあ良かった。。。と思っていたらこれが大間違い。

全然バスが来ない。

時刻表のスケジュールの45分も前にバス停で待っていたのに。。。
来ない。。。

途中から現れたルーマニア人が、盛んに英語で喚き、
どうしたんだ?と帰り道の空港職員や航空会社の社員に
声をかけてくれるが、なしのつぶて。。。結局いろいろな
ところに連絡したものの、

「最近お客が乗らない上、到着の便が送れ、
 バスの運転手が頭にきて今夜の便はヤメた」

とのこと。。。オイオイオイ。タクシーも全部いなくなったぞ?

引き続きルーマニア人と一緒になっていろんな人に町へ向かう
手段を聞いて回っていると、ターミナルからもう一人、

マンチェスターに帰りたいのだけど、空港で航空券を買おうにも
便が無く、諦めて帰る英国人がバス停に現れる。

「仕事があるからって、大枚はたいて家も買ってこの国に来たのに、
 金融危機以降、観光客が75%減。ここでの生活は退屈だし、
 国に帰ろうとしたのにこの有様よ。。」

とのこと。。

オイオイオイ。これからオレとルーマニア人は観光するんだぞ!

そこですかさずルーマニア人が、

「ヨーロッパ先進国から20年も遅れた国から来ましたが、
 空港からのバスの運転手が頭に来ていなくなる!ということは
 ありません。。このような国に長くいるのは考えた方が
 よいかと。。。」

みたいな事言い出して大笑い。

海外旅行が好きらしくて、なまった英語でいろんな話をしてくれる。
去年は神保町(ジンバコと発音)のホテルに泊まって、都営三田線や
新宿線を使って東京を一週間満喫したとか、なかなか面白い奴。

「今回は、オールインクルーシブ、部屋ホテル三食で288EUR!
 普通の人間では見つける事が難しい価格です。。」

と自慢してくる。。

「いくら安くてもホテルに出迎えをつけなくちゃ、駄目だろう!」

とつっこむと、今度は

「ヨーロッパ先進国から20年も遅れた国から来ましたが、
 頭に来たりする時は次の日に病院に行くべきで、仕事を放棄するのは
 許されない事です。。それを私は予想できるでしょうか?」

とのこと。。どうやら、

「ヨーロッパ先進国から20年も遅れた国から来ました」

というのは、得意の自虐ネタらしい。



空港の警備員のおじさんが、あまりにも悲惨な我々を見かね、
ホテルにしょぼくれ三人組を送ってくれると言ってくださる。。

馬鹿話をしながらホテルまで送っていただき、ようやく荷を下ろす。
長い1日を振り返りながら飯でも。。。と思うが、ホテルのレストランは
イギリス人の爺婆観光客のカラオケ大会。まともな飯屋がホテルの近くに
なく。。。ようやく見つけた店のギョロもイマイチな上、高い。



もうどうしようもないので、ホテルでシャワーを浴びてふて寝。



。。。


。。。


朝起きたら。。。。。ダニにやられてました。。。


今回の旅で一番高いホテルでダニに食われるとは。。。
ったく、この先の二三日間のかゆみとの格闘を考えると、
なんだか憂鬱になるなぁ。。。その上、昨日の夜の待ちぼうけの
疲れやらダニの毒が回ったのかカラダもだるい。。


あー、そういえばホテルのBuffetの朝食を取っているとき、
イギリス人のばあさんが、

「あらー、なんてこのマフィンはアグリーなの。。」

と、たしかにポンコツ焼き上がりで、失敗した揚げ焼売の
ような物体と化したパフィンをつまみ上げ。。誘い笑い。

自分自身が、丸めた新聞紙をつなぎ合わせたような人間で、
酷い顔。

こんな顔した歌のうまいババぁが、少し前にイギリスで
有名になったなぁ。。。ポンコツマフィンを心配する前に、
自分の人となりを心配しろよ。。と思ったり。。。

まあ、自分には合わない町ですね。。



ということで、午前中にチャチャっと海沿いを歩いて、
小さなお城を見物。季節もあるかもしれませんが、
ヨーロッパの爺さん婆さんが80%な上、物価も高く、
ツーリスティクで町に味がなく。。。ということで

早々にこの町は退散。ニコシアで気分を
入れ替える事にしました。。


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