検証、和解、精算
検証、和解、精算
この二ヶ月、台湾をメインにインドネシア、カンボジア、アメリカを旅したり生活したりしました。
滞在中に「アクト・オブ・キリング」「ルックオブサイレンス」を鑑賞したり、「キリングフィールド」をみかえしたりし、過去の事件の検証、和解、精算が済まないまま経済発展し、権力が私物化される国の不健全さにモヤモヤとしたものを感じました。
ビジネスを成功させたり問題解決の手段に、「キーパーソンに出会う。そいつに何かを包む」なんかが平然と行われる国で、ビジネス研修のファシリテーションをするというのはなかなか因果なものです。
2月28日、台湾は、二・二八事件の記念日を迎えました。
大陸との関係で、政治があっちに振れこっちに振れることもあるし、世代間での不均衡なんかもひどいのだけれど、やはり、白色テロという過去と向かい合い、検証、和解、精算を進めている国には、外国人として生活し、傍観するような立場でも、正義や筋が通っていることを感じさせるものがあるし、優秀な人材が適当なポジションに正当に配される感じがします。
台湾は過ごし良い、人が好いなんてみんな言いますが、その背景には、気候や食事だけでなく、そういった姿勢や歴史があるからだと私は思っています。
そのことを、自分が生まれ育った場所でないところで暮らすことや、今まで自分の身の回りで起きたことに置き換え、いろいろ考える映画と二ヶ月の海外でした。
- 2019.03.01 Friday
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- 18:07
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- by 運び屋