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RS 756 TOY-ICN

 

RS 756 TOY-ICN

 

予兆はあった。

 

高山駅に入ってきた特急ひだが、途中で鹿とぶつかって出発が遅れ、富山駅への到着が遅れた。

 

鉄道はそのまま目的地に運んでくれ、居眠りもでき快適なののだけど、高山から富山空港のルートに限って言えば最短距離には程遠く、41号ルートからはかなりの迂回になる宮川沿いを走り、富山平野に出ても八尾の方をゆわーんとカーブして回り道するルート。遅延もあってひどく遠く感じられた。

 

20分遅れたため、通常のスケジュールであればサクッと乗り込めたはずのバスはすでに出発済みで次のバスは1時間後で空港到着は、仁川便出発の30分前。

 

ぬぅ。タクシー!空港までほぼ4000円だった。

 

鹿が可哀想なので怒るに怒れない。鹿たがない。

 

国際線カウンター付近が長蛇の列だったので、ギリギリでいいやとターミナル内をウロウロしてから、戻るが、チェックインの列が短くなっていない。おかしいな?こんなんで間に合うの?と思って前の方をを見ると、手書きの遅延告知。

 

「出発時間1時間遅れ」

 

これなら1時間後のバスでよかったじゃないか。。と萎える。

 

引きずる荷物が重くなるような、キリキリとした倦怠感に苛まれる。なんだか、どうも富山空港とは相性が悪い。旅にこういったものはつきものなのだけれど、チェックインの客捌きの感じからすると、遅延は1時間どころじゃ済まないだろうといった様子。ようやく辿り着いたチェックインカウンターで、行き先を聞かれ、

 

「ICN経由のSFOです」

 

と伝えると、

 

「乗り継ぎがもう不可能ですので、ICNで空港スタッフが対応いたします。」

 

の一点張り。

 

HND行きの最終にねじ込んで、HNDから深夜便で西海岸のどこかに飛ばす方がセイフティーだと思うんだが、私を含めた遅延の対応に加え、いつも以上の搭乗率なのか、完全にあたふたしている状態(私目線で)。自分自身も睡眠時間が少なかったことやら、高山線の遅延エトセトラの疲労感でハードなネゴは出来なかった。

 

後から考えると、しびれを切らしている私より後ろの乗客の存在を無視し、カウンターでフルパワーでネゴった方がよかったかとも思う。が、後の祭り。

 

出国審査を済ませた段階で、飛行機が到着すらしていない状態だったので、ICNで何とか乗り継がせようとする様子も無さそうだと思い、SFOに到着後お会いする予定だった友人に連絡し、事情を説明する。飛行機が遅れたおかげで、高岡商の勝利までゲート前にいれた富山のお客さんはよかったかもしれないが、全ての乗客の搭乗後も書類やらの理由でドアクローズもかなり遅れ、

 

これは!!!

 

到着後、名前を書いた紙切れで到着のボーディングブリッジ近くでお出迎え、杓子定規な対応され、空港ホテルでなく、空港から遥か離れた仁川市街のションボリとしたホテルに行くパターン!!!

 

だろうなぁ。と、巡航高度を目指しながら傾く飛行機の覚悟する。ま、その通りのその後の展開だった。

 

ICNでは、

 

「あなたのチケットは片道2セグメントしか認められておらず、既に1セグメント飛んでいるので、ICNからSFOへ直行便で飛ぶしかない、私たちは直行便の中で一番早いフライト(明日の夕方)をあなたに提供する、ベストなオファーを出している。」

の一点張り。

 

「じゃあ、なんで富山でもっと乗客を目的地に向かうプランを提示しないんだよ、明日の朝のフライトで成田経由にすれば、少しでも早くSFOにつけるだろ」

 

と電話口のマネージャーに話すが、引き続き一点張り。

 

世の中、縦割りと一点張りな人ばかりだね。言葉の自動機械みたいで悲しい。

 

遅延便のゲートでブリブリしたお客を待ち受け、融通のきかない通知をし、ホテルに向かうリムジンを呼んで乗せる仕事なんて楽しくないだろうに。

 

「両替は必要ですか、食事は大丈夫?」くらい声かければポイントあがるのになぁ。

 

ペッパー君で事足りちゃうようなこんな対応で、ガチガチな職責しか与えられていないなら、顧客対応も何もないよな。。。マジでそのうちペッパー君に仕事奪われちゃうだろうに。そもそも、こんな杓子定規な対応で結論が決まってるなら、機械的にペッパー的にササッと富山で通告してくれたほうが、まだ色々リスケやら関係各所に連絡やらができたのに。。

 

まあいいや、書いているうちに溜飲下がった。だいぶ色々書いてすいません!

 

そうそう、そんな対応をしてくれたエアソウルのお姉さんとは到着ゲートから話をし、一旦入国審査場前で別れ、税関検査後に待ち合わせることにし、

 

「Entrance Eで待っています」

 

と言われたのだけれど、どこを探しても「Entrance E」なんてものがなかった。

 

「Exit E」なら荷物をピックアップした場所から見て遥か彼方にあるんだけど、「Entrance E」なるものはなく、同じSFO行きの英国籍の女性とどうなってるんだろう?「Entrance E」どこどこ?と荷物を引きずってうろうろする。まさかあっちじゃ。。と思いつつ向かった「Exit E」でエアソウルのお姉さんは待っていた。

 

「Entrance E」なんて無いよ。と言おうとしたが、飲み込んだ。

 

ゲイな友人の鉄板トーク

 

////色々あってお尻に問題が生じ、お医者さんにかかり///

 

友人『お尻の入り口をちょっと入ったあの辺の、この辺が変な感じなんです先生。。。』

 

医者『ん?お尻の出口のどのあたりが変な感じなんですか?』

 

を思い出した。

 

仁川は雨だった。

 

 

 

 

 

 


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