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YAZD



砂の海が遥かのかなたで空に溶ける。



乾ききった砂漠の町の背後にひっそりと聳える
ゾロアスター教の遺跡は、50年ほど前まで実際に
鳥葬をおこなわれていた場所。

「沈黙の塔」とよばれるだけあって、YAZDから
そうはなれていないのに、その場所に立つと
風がサワサワと震えるだけで非常に静かなところでした。

砂の海に島のように浮かぶ岩山に、
ひっそりとたたずむ遺跡や町というのは、
旅情を掻き立てます。。。

岩山の上で果てしない景色を眺め、沈黙に包まれると
体の奥から空気がすーっと流れ出てゆくような
独特な感覚に包まれます。

遺跡は二つの岩山の頂上部にひとつづつあり、
いくらか一方より高い所に築かれた遺跡をじっくり散策し、
二つ目に向かいます。向かう途中で、中国製バイクに乗った
YAZDの少年4人組(バイクは2台)が現れ、砂山のスロープで
中国製のバイクでモトクロスごっこ?を始めます。



腰が引けた仲間の一人をからかったりしつつ、
乗り方を教えたりの、のんびりとした微笑ましい光景。

嗚呼、仲間っていのはいいものだねぇと思ってたら
いつのまにやら砂山の向こうに少年たちが消え、
拝火教の遺跡は再び沈黙に包まれます。



と思ったら、恋人同士がちょこんと逢引していました。。。



さて、ヤズドの町に戻ります。

40度越えのの砂漠の町ヤズドの見どころは、
イスファハンを訪れた後ですと、物足りないかもしれません。



ただ、この町には人の生活の匂いがする旧市街が
きっちり残っていて、

真昼の太陽の強烈な日差しが焦がす町の
暗い街路から黒いチャドルの女が現れ、
ベージュの街壁のどこかに消えゆく。。。



そんななオアシスの幻のような光景にも出会え、
なかなか味のある町でした。

宿泊は旧市街のKOHAN HOTEL(Single * 200,000IR/約2500円)
中庭と、地下のガナートが見学できて
オアシスの町に触れることができますよ。



灼熱の太陽に照らされた町では、さすがに地元民もぐったり。
そんなヤズドで人が集まって動きがある場所となると、
たいていナン屋さん。



自宅で焼くものでなく、そのつど買いに来るのか、
どこも短いながらも行列ができており、焼き方から
出来上がりの見栄えまで、それぞれの店が、独特のナンを作っています。



ホテルで食べようと思っていても、ついつい歩いているうちに
食べきってしまう。焼きたてはやっぱり良いですね。。





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