Pafos パフォス
Pafos
さて、空港のインフォメーションカウンターで
市内まで向かいたい旨を伝えると、バスが1時間くらいで
来るという。。。二つあるバス会社のうちの一つが
運行を停止した。。というのはネットで確認していたのだけど、
まあ良かった。。。と思っていたらこれが大間違い。
全然バスが来ない。
時刻表のスケジュールの45分も前にバス停で待っていたのに。。。
来ない。。。
途中から現れたルーマニア人が、盛んに英語で喚き、
どうしたんだ?と帰り道の空港職員や航空会社の社員に
声をかけてくれるが、なしのつぶて。。。結局いろいろな
ところに連絡したものの、
「最近お客が乗らない上、到着の便が送れ、
バスの運転手が頭にきて今夜の便はヤメた」
とのこと。。。オイオイオイ。タクシーも全部いなくなったぞ?
引き続きルーマニア人と一緒になっていろんな人に町へ向かう
手段を聞いて回っていると、ターミナルからもう一人、
マンチェスターに帰りたいのだけど、空港で航空券を買おうにも
便が無く、諦めて帰る英国人がバス停に現れる。
「仕事があるからって、大枚はたいて家も買ってこの国に来たのに、
金融危機以降、観光客が75%減。ここでの生活は退屈だし、
国に帰ろうとしたのにこの有様よ。。」
とのこと。。
オイオイオイ。これからオレとルーマニア人は観光するんだぞ!
そこですかさずルーマニア人が、
「ヨーロッパ先進国から20年も遅れた国から来ましたが、
空港からのバスの運転手が頭に来ていなくなる!ということは
ありません。。このような国に長くいるのは考えた方が
よいかと。。。」
みたいな事言い出して大笑い。
海外旅行が好きらしくて、なまった英語でいろんな話をしてくれる。
去年は神保町(ジンバコと発音)のホテルに泊まって、都営三田線や
新宿線を使って東京を一週間満喫したとか、なかなか面白い奴。
「今回は、オールインクルーシブ、部屋ホテル三食で288EUR!
普通の人間では見つける事が難しい価格です。。」
と自慢してくる。。
「いくら安くてもホテルに出迎えをつけなくちゃ、駄目だろう!」
とつっこむと、今度は
「ヨーロッパ先進国から20年も遅れた国から来ましたが、
頭に来たりする時は次の日に病院に行くべきで、仕事を放棄するのは
許されない事です。。それを私は予想できるでしょうか?」
とのこと。。どうやら、
「ヨーロッパ先進国から20年も遅れた国から来ました」
というのは、得意の自虐ネタらしい。
空港の警備員のおじさんが、あまりにも悲惨な我々を見かね、
ホテルにしょぼくれ三人組を送ってくれると言ってくださる。。
馬鹿話をしながらホテルまで送っていただき、ようやく荷を下ろす。
長い1日を振り返りながら飯でも。。。と思うが、ホテルのレストランは
イギリス人の爺婆観光客のカラオケ大会。まともな飯屋がホテルの近くに
なく。。。ようやく見つけた店のギョロもイマイチな上、高い。
もうどうしようもないので、ホテルでシャワーを浴びてふて寝。
。。。
。。。
朝起きたら。。。。。ダニにやられてました。。。
今回の旅で一番高いホテルでダニに食われるとは。。。
ったく、この先の二三日間のかゆみとの格闘を考えると、
なんだか憂鬱になるなぁ。。。その上、昨日の夜の待ちぼうけの
疲れやらダニの毒が回ったのかカラダもだるい。。
あー、そういえばホテルのBuffetの朝食を取っているとき、
イギリス人のばあさんが、
「あらー、なんてこのマフィンはアグリーなの。。」
と、たしかにポンコツ焼き上がりで、失敗した揚げ焼売の
ような物体と化したパフィンをつまみ上げ。。誘い笑い。
自分自身が、丸めた新聞紙をつなぎ合わせたような人間で、
酷い顔。
こんな顔した歌のうまいババぁが、少し前にイギリスで
有名になったなぁ。。。ポンコツマフィンを心配する前に、
自分の人となりを心配しろよ。。と思ったり。。。
まあ、自分には合わない町ですね。。
ということで、午前中にチャチャっと海沿いを歩いて、
小さなお城を見物。季節もあるかもしれませんが、
ヨーロッパの爺さん婆さんが80%な上、物価も高く、
ツーリスティクで町に味がなく。。。ということで
早々にこの町は退散。ニコシアで気分を
入れ替える事にしました。。
- 2009.11.13 Friday
- ┣ キプロス / Cyprus
- 23:55
- comments(2)
- trackbacks(0)
- -
- by 運び屋
そのルーマニア人、ぼくも会いたいね!