calendar

S M T W T F S
     12
3456789
10111213141516
17181920212223
24252627282930
31      
<< March 2024 >>

categories

archives

メールとTwitterアカウント

courier_jpn☆hotmail.co.jp

☆を@に変えて!



Twitterアカウントはcourier_JPN

Nicosia ニコシア



Nicosia ニコシア

思った通りの旅程でピタっ!と行かず、少し体力の減りが早い。

ホテルの部屋から暮れなずむニコシアの町を眺めるていると、
車の中からも見えた北キプロス国旗(Google Map)がくっきり見え、
アザーンが流れてくる。なんだかもうごちそうさま。。。
といった気分になり、横になるとすぐに寝てしまう。。。。

2時間くらい気を失っていたようで、時計を見ると9時過ぎ。

とっぷり日が暮れたニコシアの町の向うには、電飾でキラキラ光る
北キプロス国旗。夜になると光るんだねぇ。ということで
南キプロスは四六時中、北キプロスのアピールにさらされています。



小腹も減ったので近くで何か食おうかと歩いていると、目抜き通り。
Pafosもバブルマネーの流入で、欧州の有名店のブティックが、
何気なく並んでいたりしましたが。。。あらら、スターバックスまで
あるぞ?Euro圏とはいえ、交通機関のショウもなさとのギャップに驚く。

大通りに、ヨーロッパではおなじみの中華雑貨商店はないものの、
田舎臭い中国人が、電飾のおもちゃや人形を地べたに並べて売っている。
広東系の匂いのする彼らの他に、フィリピン、ベトナム、南インドから
この島にやってきた人たちが。フラフラと歩いている。

キプロス国旗のステッカーなどを買いながら、更に進むと
イベント会場?のようなブースがあり近づいてみると。。。

あ?国境のチェックポイントだ。

南キプロス側は実行支配が及んでいない、トルコ系住民&トルコに
占領されているという位置づけだろうから、このチェックポイントは、
国境の扱いをせず、パスポートチェックのみ。

20メートル程の国連のバッファーゾーンを越え、北キプロスに
向かうと、完全な入国管理ブースがあり、別紙にスタンプを
押される形式ながら、入国処理が行われる。南と違って、
35年前にキプロスを統べていた不当不法な政府は崩壊し、北側は
トルコ系住民だけで独立する。。という意向だから、
北キプロス側にとって、ここは明確な国境なんだろうね。

それにしても、両国(両国とする)を行き来できるのは、どこか国連が
管理するホテルの敷地内を経由。というのが頭にあったので、
びっくり。かなり国境のパスポートを持って食事に出てきて良かったよ。。








南側と比べると、ガクンと店の間取りや雰囲気が地味になった
北側を少し歩き、カフェでトルコ風ピザを久しぶりに食べ、
もう一度南側に戻って就寝。


ニコシアの何かの機関の意匠。円形城塞都市ってのがよくわかる。
ロータリークラブ、真如○とは関係ありません。

ニコシアは、直径1キロ程の円形の城壁に、にょきにょきと
稜堡がせり出した、立派な都市なのですが、真ん中あたりに
国連がもうけたグリーンゾーン、いわゆる緩衝地帯が設けてあり、
城壁を伝って一周する事ができません。


南側チェックポイント


北側国境チェックポイント

ですが、その緩衝地帯やトルコのEU加盟に向けての譲歩、
そして長い長い時間など。。が対立を小さくしているようで、

現在では大通りの交通が24時間可能になっており、城壁や稜堡を
追いかけ、北に南に何度も国境を越え、バリゲートの周辺を歩いても
南北が銃を突きつけ合うような場所を見かける事は全くありません。


レドラパレスホテル。
町の真ん中で人が行き来できるようになり、閑散としています。


レドラパレスホテル。その2
国連の宿舎になっており、国連軍の兵士が部屋から手を振ってくれたりした。

これを拍子抜けというのは失礼ですが、トルコがEUに加盟する事に
なれば、この壁なんていうのもあっという間に過去の遺物。。。

になるんだよなぁ。。などと思いながら町を歩き。。。。


東端の稜堡上は北キプロス領。トルコ系カップルに
キプロス領の稜堡下から、「マルハバ!」と声をかけると
「写真を撮って!」


EUとトルコとギリシャ、そしてこの島の二つの国がどう次の一手を指し、
未来を描くのか。。。。これからもいろいろと変化するであろう
興味深い町が、ピコーン!と一つ増えたような気がしたのでした。。。

------------

あ、観光地としては、北のニコシア、別名レフコシアを併せても、
物価やポンコツさや、見るべきものは今イチかなぁ。。

と正直思います。。。




コメント
はじめまして。最近よく読ませて頂いてます。ナウル情報は大変興味深かったです。

5年近く前にキプロス外務省からもらった情報をもとにwikipediaで越境情報とホテル訴訟リスクを書いた張本人です。
あわてて今、現状(国境は7か所)に合わせた情報に更新しました。

アンゴラへ行かれるとのことなので、記事を楽しみにお待ちしています。
あと、年末ですしパスポートのスタンプ公開をもしよかったらリクエストさせてください。スリナムのスタンプがどんなものか(オランダ語?)見てみたいです。
  • 常緑樹
  • 2010/12/07 11:16 PM
常緑樹様

初めまして。wikipediaへ書き込みされている方がブログを覗いてくださるなんて、光栄です。有り難うございます。

情報の濃淡などはありますが、大活用しております。

キプロスは、北キプロスをもう少しじっくり歩いてみたかったです。ギリシャのアレレな状況とトルコの勢いがキプロスにどのような影響を及ぼすのか興味があります。

さて、スリナムのスタンプですが、オランダ語でした。せっかくお問い合わせ頂きましたので、パラマリボの記事の一番下に、スタンプの画像をアップデートしました。

本書き込みのリンクをその書き込みにしてありますので、宜しければドウゾ!

これからも何かあれば書き込みください。私ができることであれば、ご協力させて頂きます。
コメントする








   
この記事のトラックバックURL
トラックバック