アディスアベバ - ハラール激走 1.5往復 0.5往復目
アディスアベバ - ハラール激走 1.5往復 0.5往復目
ソマリランド国境に近い町ジジカに行くには、手前のハラールまでのバスを使う方法と、一泊二日の日程のミニバスがあるようだけれど、ハラールまでのバスを利用する事にする。
エチオピアのバスの出発は早いことで有名だけれど、このバスも朝の5時集合、6時出発。その為、眠い目をこすりながらエリコさんと宿を出る。
真っ暗なバスターミナルには出発を待つバスが犇めき、迷路のよう。一旦見失ってしまうけれど、アルバミンチ行きのバスの前にいたエリコさんとお別れをする。そういえば、上野山荘で見送って頂いたときもこんな時間だったなぁ。
さて、ようやく見つけたハラール行きのバスに乗り込もうとすると、「大きな荷物は屋根に載せろ」とのこと。やむなくバス後方に回り荷物置き場に向かい、荷 物を屋根に載せるポーターの作業などに目を遣る。。ただどうにもこうにも排気ガスが酷いのと、乗せる荷物がまだまだありそうなので、一旦自分の手荷物を車 内の網棚にチェーンロックに繋いだりしようとバスに戻る。座席の変更やらが行われ、あたふたしつつ、もう一度、バックパックが屋根に乗せられるのを確認し ようと戻るが、ポーター氏曰く、「バックはもう屋根の上だ」とのこと。
釈然としないものが腹の底に残るが、眠いやら辛いやらで耐えられず、早くバスの乗客となってゆっくりとしたく、バスに乗る。
賢明なバックパッカーの方であれば。。。。
「バカ!ちゃんと荷物が載ったかどうか確認しろ!」
とケツを蹴飛ばしたくなる所でしょう。。。。
途中の湖
途中の飯屋
途中の飯
途中のカフェ
途中の集落
途中の集落その2
途中の山景色
で、結果は惨憺たるもの。。
11時間後、暮れなずむハラールのバスターミナルで、荷物が無い無いの大騒ぎ。ソマリランド、ジブチ以降の過密日程を決めたあとにバックパック喪失という大チョンボをしでかしてしまう。らら。。
360度、どの角度から見ても注意力散漫な、言い訳できない出来事に少なからず凹む。バックパックに入っていたお金で解決できないモノといえば、国際免許証、アフリカ各国の小額紙幣、旅の領収証にワールドカップのチケットあたり。
服を買いそろえるまで着た切り雀の状態になるけれど、これから旅を進める上で必要なモノはさほど多くないのが不幸中の幸いか。
ふぅ、がっくり。
心配するドライバーやらに囲まれたままターミナルの事務所に向かい、バックパックの形状などを伝え、アディスアベバのロストバゲージのような場所に集められていれば其処を一旦探してみてくれよ、今日のアディスアベバからの便は僕が乗ったバスだけか?などと英語で伝えるが、アジスアベバのターミナルも締まる 時間帯のようで埒が明かない。
テンションが高く、その時に疲れは感じなかったけれど、
呪いの言葉を並べたところで、最大のミスを犯したのは自分。バスターミナルの事務所はどうにもならない。このエチオピアの外れのバスターミナルで自分や周りの人ができることが限られていることが明らかになるばかり。
荷物は無くなったモノとして置き去りにして、旅をするしかないなぁ。などと切り替え始めていると、
バスターミナルの紳士と自称ハラールのガイド君も、ドライバーと今日来たバスでアジスアベバに戻り、バスターミナルでバッグを一緒に探すのが一番確実だという。
「荷物に触ることができるのは、バスのポーターだけ。」
「ローカルの人間は、ターミナル内を簡単に行き来できない。」
「だから、忘れ物置き場なんかに届けられるはずだよ。」
そんな慰めの声をかけられながら、彼らとバスターミナルを出る。
ハラールのガイド君二人は、明るい顔して意気消沈な自分に、きっちりと安宿に案内してくれた上、チップも受け取らない。その上、
「あなたの荷物が見つかるよう、祈っています。」
という言葉を最後に、自分がホテルのチェックインを終えると、スーッといなくなってしまった。
排ガスまみれの迷路に置き忘れたバッグを探しに戻るなんていうのは、万に一つの可能性に賭けるようなもの。
そもそも、持ち去られてしまった可能性が高い。明日アディスに戻ったところで、見つからないバックパックの代わりに、更なる徒労感を背負うことになりそうな気もする。
が、チップを受け取らず、通訳や宿案内を買って出てくれた彼らの気遣いが心に響き、「オレと一緒にアディスに戻ろう。お代はイラネェから(アムハラ語)」と言ってくれたドライバーのオヤジの優しさも嬉しかった。
ということで、このブログの下書きをした上で、さっさと寝ることに。
明日は連続二日の11時間のバス移動に加え、バッグ探しが待っているのさ
- 2010.08.05 Thursday
- ┣ エチオピア / Ethiopia
- 01:02
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- by 運び屋
その「バックはもう屋根の上だ」と言ったポーターがクサイ。
目が離れたすきに、ヒョィと格下に違いないっス。
地団駄踏んで悔しがる姿が容易に想像できます。
自分で自分に腹を立てている気持ちが、こっちにまで伝わります。
でも、ハラールのガイド君達の言葉には、何かホッとさせられますね。
次回からは、荷物と一緒に屋根に上がっちゃってください。(汗;)