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ナウル徒歩一周

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ナウル徒歩一周

ホテルの1泊目は余り寝付けず、ほんの2,3時間の睡眠だったと思う。ホテルは85AUDも宿泊代を払っているのに朝食が付かず、お金を支払った上で食べることのできるものも貧弱。ならばビザ発給の用事もあることだし、政庁舎や空港のあるYaren地区に向かう。

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スタート地点

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日本軍のトーチカ

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ナウルの海岸線はこのように、ごつごつとしたカルスト地形?になってしまい泳ぎにはあんまり適していない。

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プライベートブランドのパスタが2.2ドル。

ナウルには公式の首都がない。シンガポールがシンガポールなんだし、ナウルもナウルで良いじゃないかと思うのだけど、その辺りにそれなりのこだわりがあるのかもしれない。ま、

「ナウルの首都はどこ?」

なんていうクイズを出すヤツがいたら、向けられたマイクを取り上げて、そいつで一発ぶん殴るか、

「教えてヤレン」

とでも答えればよい。

さて、ヤレン。滑走路を少々はしゃぎながらまたぎ、政庁舎に向かう。ナウルは島の燐鉱石の採掘、島での商売どころか、政府職員まで外国人任せにした、恐るべき国家運営を行ってきたらしいのだけど、政庁舎の職員のぱっと見は南の島の人。そもそも、ナウル人がどんな人種なのか分かっていないこともあり、国籍なんかは正直分からない。

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パスポートやビザを取り扱うのは、Dept. of Justice & Border ControlのImmigration Passport Div.すぐに親切な女性が対応してくれる。が、肝心の担当官が、Menen Hotelで外国からの賓客とのカンファレンスがあり不在、ビザにサインをすることができずと申し訳なさそうに言われる。明日は金曜なので、少々心配だけど、「ビザやヤレン!」という雰囲気ではない。まあいい、明日また出直そう。

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※ビザに関しては、無事にこのあとに取得できたのですが、情報不足もあって、ナウル入国の大きな障壁になっていると自分は感じたので、別途アップデートいたします。

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さて、当初の目的のもう一つの食事。

気を取り直して再度滑走路を跨いで、空港ターミナル脇の中華料理屋に向かう。屋外のテーブル席の一画に蒸し器がデンと置いてあり、蓋を開けると飲茶。バラエティーさでは本場には遠く及ばないけれど、ナウルの商店で見かけた品揃えからは想像できない、しっかりした飲茶。恐るべし、中国人。

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左のナウル人?が昼前から愚痴っていた。

その飲茶で腹を満たしつつ、ビールを一缶空ける。ビールを飲むと、あーあ、充実した1日だったなぁといった気分になって一日が終わってしまうというパターンがほとんどなのだけど、なんだか今日はテンションが高い。それなら、ヤレン / Yaren地区に隣接するアイオ / Aiwo地区にでもいってみるか。燐鉱石の積み出し施設やらがあるはずだ。

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滑走を北西の端まで歩き、そこから右手、所謂北野方角に体育館のような建物がみえる。その建物は近づいてみるとCIVIC CENTREなる建物。ぱっと見たところ、体育館といった建物だけど、一階にネットカフェと品揃えが悲惨なスーパーがある。

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2階は台湾の大使館があるそうだ。隣は警察署(そのうちヤレン地区に引っ越すらしいが)と郵便局と携帯電話Digicelの店舗が入った建物。ただし、その日に訪れた際は月曜のフライトが到着するまで、携帯電話の入庫は無いとのことだった。

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好調なのかな?その建物から少し北に行った通りの向かいに、この国に二つしかないホテルのうちの一つ、UD-N AIWO Hotelが建っている。ホテルからはDHLで貨物の発送が可能。

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どうやらこのエリアが、頼りないけれど、ナウルの商業的中心地と言えそうだ、がまぁしかし、活気がない。この国の経済状態の深刻さそのものと言える。けれど、歩いている人や、バイクに乗ってすれ違う人達は笑顔に笑顔を返してくれる。経済的に破綻した国や貧しい国の中心部といえば、近づかないほうがよい、所謂、物騒な場所と相場が決まっているのだけど、ナウルはここでもまた特別のようだ。

ヤレン地区を北に突き抜け、鉱石の積み出しを見物に行く。

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島の中央で採掘された鉱石は、ヤレン地区はずれの山側に集められ、一時的な加工か粉砕でも行われるのか、一旦プラントに集められる様子。加工の済んだ?燐鉱石は、島の周遊道の下をコンベアで通し、そのコンベアがそのまま海に突き出した鉄の橋に続き、輸出される。

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どうやら、燐鉱石は完全に掘り尽くされたのではなく、多少は掘られているようだ。が、後から詳しい方のはなしを聞くと、今輸出されている燐鉱石で得た代金は国の借金返済に充てられるそうだ。一旦枯渇したと言われた燐鉱石がようやく掘り始めた途端に、持って行かれるとはなんだか切ないなぁ。

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そのコンベアを左手に眺めながら、小さな港を見て回る。この港は建設されてから100年ほどたっており手狭。小さな船が数隻は入れるほどの船泊りといった施設で、6週間に1本しか来ないというコンテナ船からは小型船が行き来して荷役するそうだ。コレは大変だろう。商品はオーストラリアやインドネシア、ソロモン諸島といった国々からの輸入品。商品が高くなるはずだ。この港の反対のMenen Hotelの北にも小さな港があるのだけど、こちらがメインの港だろうか?

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偏光サングラス越しに撮影すると魚がたくさん。

ここまで来ると、Menen Hotelまでの帰り道もちょっとした距離。テンションもまだまだ落ちていないので、このまま北に歩いてみることにする。残りは1/3。

ただ、やはり寂れているとはいえ中心地、そのあと見るべきものはほとんど無かった。

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零戦かなぁ

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高角砲

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高角砲の連射モードと単発モードかな?

港の裏で日本軍の高角砲と、戦闘機の一部、機雷などが野晒しで展示されているところがあって、「ホウ」と思ったけれど、その程度。

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別途アップデートしますが、首をかしげるような比率でランドローバーが島民に保有されていること、島一番のショッピングセンターが、経済・政治・援助等を支える外国人職員が住むメネンホテルの真逆にあること、海岸線の所々に日本軍のトーチカが残っていることくらい。

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人口1万人程度の国にしては、明らかに過剰気味のガソリンスタンドやその跡があるのは、公共機関が発達せず、小さい島なのにみんな車を持っていたという昔お金があったという証だろうか。

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運動しよう、歩こう!ナウル人の半分以上が糖尿病と言われています。

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細々と採掘を続ける鉱山の他には台湾の協力による、養鶏養豚場や自動車整備場、ゴミ収集、電線の保守作業くらいしか、人々が働いている場所がない。

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小国ながら、自分の足でぐるりと一つの国を回りきる気分は悪くはないのだけれど、この島の将来を支えるような産業の萌芽や、ナウル人によるナウルを再興しようという心意気を感じることはできず、考えれば考えるほど、行き詰まり感を感じてしまった。

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Menen Hotel前、ゴール地点。

そんな気分をよそに、日が暮れようとする東の港では、子供も大人も海に飛び込んでふざけている。なかなか楽しそうだ。それを見ていると、部外者が無責任にああだこうだ放言するのも、まあなんだか馬鹿らしくもなる。


コメント
ダラダラ書いているようでいて、すっごい含蓄のあるリポート。こういう国の人々の人生もまた同時代なんだよな〜。
善悪やら正邪だけじゃはかれないよなぁ。
ただ、泳ぎにくい海岸、というのだけはちょっと残念
  • w_yoshi
  • 2010/10/12 11:24 AM
w_yoshiさん

少々思い入れが出てしまったからか、どうも文章が長々となってしまいます。

ナウルに住んでいる人はもちろんなのですが、援助で島にきている台湾の青年や、島一番のスーパーを経営するインド人、広東省から来た料理人等々、いろんなモノを背負ってこの国で人生を送っており、いろいろ感じるモノがありました。

そのあたりも別途アップデートの予定です!
  • 運び屋@ブリズベン
  • 2010/10/13 4:06 PM
9/25発のエアメール(消印は28日)、17日かけて10/14に千葉に到着しました! ハガキの絵が、鉱物資源のプラントのイラスト……何がなしこの国の現実を表しているようでちょっと哀しいです。

これからも旅能力をぞんぶんに発揮して、高くそして低く飛ぶアネハヅルのように国境を越えて欲しいと思います。
こちらは次号『旅行人』に載せるグルジア建築の原稿に取りかかります!
  • w_yoshi
  • 2010/10/16 8:02 PM
w_yoshiさん

ナウルから日本へのエアメールは、ソロモン諸島のホニアラ、オーストラリアのブリズベン、そしてシドニーかケアンズを経由して日本に向かうようです。

乗り継ぎが厳しいこともあって時間もかかりましたが、ナウルと日本のささやかな橋渡しができたような気分がし、嬉しい限りです。

旅能力が錆び付き始めておりますので、西アフリカ攻略を前倒しし、次回の帰国もストップオーバー気味でまた旅することにします。

『旅行人』楽しみにしております!
  • 運び屋@ブリズベン
  • 2010/10/17 9:29 PM
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