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ディジュゴウム → リワ → ボル → 道端 / Djougoum → Liwa → Bol → Unkown Roadside

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ディジュゴウム →  リワ → ボル → 道端 / Djougoum → Liwa → Bol → Unkown Roadside


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昨日は国境越えだけで終わってしまったけれど、本日は満を持しての本格移動。荷台旅なので天気が良いのが恨めしい。朝の5時から当然のように30度越え、6時過ぎの出発時には35度超え。

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途中、Kiskawaという、南海/ダイエーの選手のような名前の村を通りかかり、そこで荷台仲間のモハメド君が降りる。

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リーダー(真ん中)と、BOLからお世話になったドライバー(左)

其処から先は一人のピックアップ荷台旅。体勢もポジショニングも気にせずにいけるのは気ままだけれど、更に気温が上がり、40度。

ピックアップは南南東の方角を目指し、段丘上のような場所を疾走。進行方向右手の段丘下は、乾ききった遙か彼方までの平らかな広がりだ。

「まさか、これがチャド湖の名残じゃないよなぁ。木も生えてるし」

なんて声を出して呟いてみたりするものの、多少起伏に飛んではいるモノの昨日と同じ「極度乾燥しなさい!**」な景色が続く。集落を通りかかると、子供や女性が手を差し出して、物乞いをしてくる。チャドは21世紀になってからの産油国だけれど、サヘルの貧しさを克服できていない。

* 後日調べたら、湖岸線に近いところを走っていた様子。
**SuperDryのジャケットなんか着たら、脱水症状で死ぬと思う。

後戻りせず、マイナーなルートを越えてンジャメナを目指している喜びは当然あるのだけれど、暑さと景色の退屈さ、そして時々振り落とされるような(スーツケースは何度か放り落とされた)悪路のキツさに、正直参ってしまう。ま、ギブアップという選択肢はないのだけど。。。

轍だけのオフロードは、穴ぼこだらけな補修されていない舗装道に比べれば車への負担は少ない位だけれど、それでもガッコン!と時々車が跳ねる。その衝撃に備え、座りながらも荷物を固定する麻縄を手綱のようにがっちりつかんでいなければならないし、紫外線による体力消耗を避けるための長袖長ズボン長グルグル巻きマフラーという身なりは、暑さまではをしのげず、水を飲んでも飲んでもどんどん発汗してしまう。

うう、日本に帰りたい。日本食くいたい。

蕎麦、グリコヨーグルト、うまい棒、寿司寿司寿司寿司、シュークリーム、心太、刺身。。そう!刺身。。ジャム、モスバーガー、冷やし中華、豚肉豚肉豚肉。。あ、ジャムはアフリカにもあるか。ぶつぶつぶつ。

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カラッカラの乾燥地帯。サヘルというより、サハラだろ!

2時間ほど走ってリワ/Liwaの集落で軽食とお茶の2度目の休憩。ついに気温は45度。

この休憩の時に、5台の車に荷物もたいして載せずに分乗したグループのお仕事が判明し、モヤモヤとしていたものが晴れる。彼らはアブドルという英国とチャドの二重国籍を持ったリーダーを中心にする車の輸入業者。どうやら、ベナンのコトヌーからチャドのンジャメナまで車を運んでいる最中らしい。

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車の状態の良さと、載せている荷物が少ない理由がコレで判明。コトヌーで車を買い入れ、ニジェールを経由してチャドに入り、こんな悪路をとってンジャメナに向かうのか?何故ナイジェリアやカメルーンの港で買い入れないのか?っていう疑問が新たに浮かんだのだけれど、そのことについては尋ねそびれてしまった。

リワ/Liwaの集落で水を探すがジュースしか見つからず、焦っていると、1.5Lのペットボトルをリーダーが分けてくれる。頼もしい!

そして程なく、各車バラバラに出発。

荷台に載っていること自体も運動不足と年齢のために大変なのだけど、荷台旅は車が走っているスピードが実際よりも早く感じられる。ジェットコースターのような天蓋のついていない乗り物は、実際のスピードより早く感じられる!と、小学校の頃に使っていたジャポニカ学習帳(科目は忘れたけれど)の最後のページだかにある、「豆知識」のコーナーにそんなことが書いてあったけど、このスピード感が以外と厄介。

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キツイ荷台旅でスピードの感覚をゆがんでしまうと、距離感にも当然影響を及ぼし、状況が厳しければ厳しいほど。。。。

「かなりのスピードで走っているのに、なかなか目的地に着かないぜ!」

と、辛さを増幅させてしまうのだ。。

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そんな理由で、休憩中に目的地と指し示されたBOL/ボルの町までが遠い遠い。走っても走っても景色が変わらないサヘルな景色、休憩中に地図でチェックした距離、そして体感の移動距離のギャップ。飲んでも飲んでも渇く喉と残されたペットボトルの水の少なさが不安を膨張させ、脳味噌がユワンユワンしてくる。

あああ。。。。。。。

。。。。。。。

心がボキッとイキそうになったとき、地平線に大きな電波塔が現れる。

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電波塔自体はBOL/ボルのモノでは無かったらしいのだけれど、2時間半ぶりにまともな集落が現れ、更に走るとボル。街道筋の商店の連なりでピックアップが止まったときは、死にかけてたはずな体が「あぶない刑事」のタカ状態。颯爽と荷台から飛び降り、中央アフリカCFAを店主に投げつけ、

「おう!ボルに着いたか?いくらでもボッてくれこの野郎!有難う!」

500mlのミネラルウォーターと、瓶コーラを一気飲み(一部嘘)。

ああ、助かった。うう、良かった。。。

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良かった。。。死なずに済んだ。。。

午前6時過ぎにチャド国境の集落を出発して、午後2時にボル/BOLに到着。

実走時間は約7時間、距離は300キロ弱くらい?ああだこうだ言ったけれど、平均40Km/hは出てるのか。さすがにこれからンジャメナの自動車屋で売られる車。なかなか走るもんだなあ。

そういえば、穴ぼこだらけの酷い道ながら電波塔がみえた辺りから舗装道に入った。ンジャメナは遙か彼方だけれど、この先に何かがあるのだなぁという実感と喉を潤せた事で少し気持ちに余裕も生まれる。

「中国人が荷台に載っかってるぞ?」

という視線には、

「はるばるジャポンからやってきました!ザッス!」

と日本語で返答しつつ、飲み終えたペットボトルを子供達にぶん投げながらボルの家並みを抜け、ボル税関に到着。干からびてしまったと思っていたチャド湖だけど、このボルには湖の入り江が届いており、税関は入り江の奧の船着き場のような場所に位置していた。ここではニジェールからの中古車を通関するだけでなく、チャド湖を介した水運でナイジェリアから砂糖なども輸入しているらしい。

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奧がチャドこの入り江。写真を撮ってたらとっつかまってしまった。

荷揚げの様子を写真に納めようとすると、入国審査官(私服)らしき人間に咎められ、掘っ立て小屋に連れ込まれて、いろいろインタビューされたりしてしまうが、そのインタビュー中にチロチロ中の様子を見ていると、ログブックや入国スタンプらしきモノもおいてある。ロンプラに記載はないけれど、チャド湖を介して、直接ナイジェリアからこのボルに入る国際航路!が出ているかもしれない。

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今回は挑戦できないけれど、新たなマゾルートを発見。実際に、乗客を満載にしたボートが、トトトトという音を立て、船着き場から滑り出していったし。誰か挑戦してくれないかなぁ。。あ、ちなみに後からの情報ですが、ナイジェリア北東のマイディグリの町には、チャドの領事館がありました。ナイジェリア側の船着き場か近くの町で出国審査ができるポイントがあれば。。。などと思う。問題は、このボルの町から先にまともな町やらが無い事だなぁ。。

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町はお世辞にも綺麗とは言えない。

ボルの町では、通関手続きと、銀行での関税の支払い、そしてチャド国内での走行許可などの手続きがあって、結局出発は午後5時。まあ、この時点で今日のンジャメナは無く、野宿は覚悟していたけれど、

「おい、日本人!大変だったろ?グハハ!こっから先は、あのRAV4の助手席だぞ!ファーストクラスだ!」

と大大大朗報。親分に言われた時は、不覚にも泣きそうになった。

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ありゃ?なんだか変な雲行きだなぁ。。

夕闇迫るボルの中心部に再び繰り出すと、どうやら今日は市が立っていたらしく、売れ残った駱駝がボンヤリしていたり、ランクルのピックアップに満載された荷物や人が、慌ただしげに町を出発しようとしている。

ボルを少し出たところで日没。気持ち悪い色の雲が南から迫ってきているなぁと思っていたら、それに飲み込まれる。

雷がバキバキゴロゴロ鳴り響き、突風と吹き上げられた砂塵で5メートル先の見通しも利かない。強烈な砂嵐。あぶねぇ!今夜も荷台旅だったら、旅中止レベルの体力と精神の消耗だった。あぶねぇ!

そんな嵐の中、酷い舗装の道を少しずつ、RAV4は前進し、1時間ほどで嵐を抜け、更にそこから1時間ほど走って、本日の野宿場所兼集合地点に到着。今回は、ドライバーと二人旅なのだったけれど、グループ内では一番の若手か。尋ねなければあんまり言葉を返さない静かなタイプのチャド人だけれど、危なっかしいところ無く、集合地点には一番乗り。ボルで買った羊の煮物を二人でつつき、日本語でこれは「ひつじ」と言うんだよと、教えると、

「ヒツジヒツジヒツジ」

と繰り返してくれる。良い奴さがにじみ出てくる。

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ヒツジw

が、しばらくすると食事の途中に睡魔に襲われた様子で、ゴロリと地べたに寝転がり鼾をたてて寝てしまった。運転ご苦労様なのが一番の理由なのだろうけれど、「ヒツジ」という言葉を繰り返し発生させた事で眠気に襲われたようにも思え、なんだか面白かった。

そのうちに、仲間の車も無事に砂嵐をくぐり抜け、無事に集合地点に全ての車が集まってくる。今日はみんなで食事を取る事もなく、各自車の簡単な点検だけ済ませてからの自由睡眠。自分も外で寝るか車の中で寝るか聞かれたような気がするけれど、正直、車の中で横になった後は、体を動かす気にはなれなかった。。。皆さんお疲れ様でした。

嗚呼、熱い日本の風呂につかりたい。



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