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ピトケアンあれこれ 3 / About Pitcairn 3

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ピトケアンあれこれ 3 / About Pitcairn 3

絶海化やら。

ああだこうだ書きますが、アップデートを要約すると以下の通り。

ここ数年でピトケアンに立ち寄る船がグッと少なくなり、島への定期便がNZとの貨客船だけとなる。定期便の往来は年に4回と限られた上、貨客船の船賃は高く、外界との交流が大きく妨げられて、島の未来をも閉ざしている。。。。

ピトケアンの絶海化、島がどんどん不便な場所になって状況について。

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1970年代頃から大陸間の移動は飛行機に取って代わられるものの、貨物船の大型化や高速化、ハイテク化が進むまでは、パナマ運河/北米とNZを結ぶ船の寄港地(接岸はできない)として頻繁に船が訪れたようで、住民達は島の周辺で捕れる魚や新鮮な野菜などと日用品やら食料を交換することで、現金収入に大きく頼らずとも、なかなか気楽に過ごしていたようだ。

「潜りで捕った伊勢エビ(crayfish)は、客船に持ってゆくと、山ほどあるジャガイモやらタマネギと交換できたもんだよ。」

と、昔を懐かしみながら話すスティーブさんの表情はにこやかだった。

そういえば小学校の頃、近くの神社とセットになった公園の銀杏が色づく季節、オオスミくんとギンナンを拾って回ったなぁと思い返す。独特の臭さに閉口というか閉鼻しつつも、収穫した実を八百屋にもっていくと、黒曜石、嘘、お菓子と交換してくれたなぁ。懐かしい。小遣いもらって何か買うのだって嬉しいけど、貨幣に頼らず採集&物々交換ってのは、独特の喜びがあるんだよなぁ。あ、これは昭和の東村山での話。

島に立ち寄る船の数は年を経るごとに少なくなるものの、ニュージーランドとアメリカを結ぶ船が必ずピトケアンに立ち寄り、必要物資の島への供給や島民の外界との交流は維持されていた。が、この住民の足にもなっていた貨物船が2004年頃引退してしまう。

件の事件に絡んでイギリス政府が、島へ大規模なインフラ整備の投資を行い、物資を送る臨時の貨物船などが頻繁に訪れたりしたようだけど、インフラ整備が一段落した現在、島に定期的に訪れる船は、ピトケアン政府(ようは英国政府)がチャーターし、仏領ポリネシアのマンガレバ島を経由しNZとピトケアンを結ぶ、Claymore IIのみ。



Claymore IIは、年に4回ピトケアンに向け航海をしているのだけれど、

NZ → ピトケアン → マンガレバ島 → ピトケアン → マンガレバ島 → ピトケアン → マンガレバ島 → NZ

という形で運行しているため、マンガレバ島とピトケアンを往復する回数は年に8回、NZとピトケアン島の往復は年に4回となる。スケジュール通り運行される船はこれだけ。マンガレバ島とピトケアン島の往復運賃は、観光客が5,000NZD、島民が3,000NZD(らしい)。

島の掲示板に貼られた、運航会社のStoney Creek Shippingの島民向けのスケジュールと運賃が記載されたチラシによると、PitcairnとNZの片道運賃に1,000NZDとあった。これならNZ往復2,000NZDで済むのだけど、片道所要14日間。

Claymore II以外で島を訪れる方法は、他にも三つ程あるのだけど、島民が島からの交通手段と考えているものはClaymore IIのみ。

実家が九州の方が、家族でお盆や正月に東京から里帰りしたら「飛行機代だけで15万円もかかったよ」なんて言ったりするけれど、ピトケアンの場合、家族4人がオークランドとの往復をしただけで、タヒチ経由の半飛行機利用で軽く100万円を超え、全行程を船で往復したとしても50万円以上となる。ぬぇえ。


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結局、この金額と便数の少なさが大きな障害となり、一度島を出てしまうと滅多に家族/親類と交流ができなくなってしまい、観光客にとってはキッツイ目的地となる。

飛行場を作ろう!という意見は昔からあり、島民の願い。滑走路を引くならここという場所も、調査は既に終わっており、デイヴにその予定地も教えてもらったけれど、

☆ 人口50人程度の島のためにわざわざ?まあコスト面。
☆ 短い滑走路で離陸でき、マンガレバを往復できるような機材の調達。
☆ 以上をクリアしても、島民の手が届くような航空運賃にならない。
☆ 島の総督は交替制、どの総督も飛行場建設に真摯に取り組まない。

ということで、現実的でないそうだ。

ぬぅ、島自体には必要十分なインフラが整い、生きて行くにはさほど困らないのだけれど、昨今の島へのアクセスの厳しさは、このとおりどん詰まり感が増すばかり。

アクセスの厳しさがあるなら、小さな国の伝家の宝刀である、税金回避地(tax havens)を目指すとか、何年かキッチリ島に在住すれば、ピトケアン国民と認め、英国かNZでの永住権の資格を与える。なんていう裏技を行使するなんていう方法はないだろうか?その辺りの立法権、行政権は英国がガッチリ握っちゃってるのかな?そもそも何の係累も無い人間がピトケアン人になってしまうなんて、穏やかじゃないか。

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ああ、話が逸れてしまった、

客船でなくともよいから、もう少し島に立ち寄る船があれば、採集&物々交換系気分高揚になり活気も出るのになぁと思う。

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島の子供達は裸足で駆け回り、天真爛漫で弾けるように明るいのだけれど、彼らが将来どんな選択をするのかを想像したり、

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明るく振る舞いつつも、数年後に訪れる島民の団塊がリタイアして以降の未来について展望が開けていない実情を吐露する島民の声を聞いたりすると、

なんともなんとも、切なくなってしまう。

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