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TN 305 TUN-TIP

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TN 305 TUN-TIP

入国許可書が発行されても、トリポリ行きのフライトが確保できない以上、5日間くらいはチュニスかチュニジア国内で過ごさねばならない。

5日間か。チュニスを出るか。

ガイドブックを持っていなかったけれど、チュニジアは南部の砂漠地帯が見所だったよなぁと、ネットサーフすると悪くない。悪くないと言うより、辿り着いた旅行記ホームページが素晴らしく、引寄せられる。

うまくいかないあれやこれやに苛立ち、ささくれ立ち、阿修羅のごとく憤怒していた気持ちが、旅行記のページをたどっているうちに穏やかになってゆく。菩薩な気持ちになる。

旅心が折れずにあと一歩のところまで来れたことは、前を行く先達の旅行者が綴った旅行記に癒され勇気づけられ、「俺もそこに行きたい、見てみたい」という気持ち、溢れてくるものが涸れなかったからだなぁ、なんて思う。気鬱の虫が時々蠢く自分のブログは、旅人の前へ進む気持ちを後押しできているのかな?

さて、チュニス名物のクレープでも食うか。なんだそりゃ。

メールで本日中に添付されてくるはずの入国許可証が、午後になっても届かないのが気にかかるが、仕方がない。催促のメールだけ出し、のんびりできそうなカフェで南チュニジア作戦を立てるか。。。と思いながら歩いていると、通りにエジプトでも見かけた看板。リビア航空のオフィス。

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空席確認がてらオフィスにお邪魔する。カウンターの女性も素晴らしく美しい。トリポリへの直行便はいつから空席が出るのか尋ねると、

「今日この時間での予約は厳しいけれど、明日の朝ならば。」

との返事。りょ? 朝は10/2まで直行便は取れないといなされてから数時間もたっていない。にわかに信じ難く、聞き直すと。

「満席に近いけど、数席余裕がありますよ。」

ときわめて前向きな対応。

「そうですか、じゃ、お願いします。ネットでチェックしたら満席だったので、明日飛べるなんて、びっくりしちゃって云々。。。でも、なんでこの時期はこんなに混雑するの?」

「夏休みが終わって、皆学校に帰るシーズンなんです。」

ら?

なるほど、情勢が怪しくなって入国に制限が出ているのかと思いこんでいたけれど杞憂だったようだ。よく考えれば、リビア行きのフライトが満席続きで、チャーター便を飛ばす程ってのは、情勢の良し悪しで考えればむしろプラスじゃないか。お姉さんがビザの有無を尋ねてきたので、

「入国許可は昨日出て、レターは本日中に準備できる。」

と伝える。

「あ、それはだめ、レターの現物を見ないと予約をお作りする事はできません。。」

なんて、野暮な事は言わない。

さささとパスポート情報を入力し、予約を作ってくれる。

「明日の朝のフライトには間に合わないので、夜1915発のフライトで予約を作りました。税込みで、TND210(約10,500円)。昼頃までに、料金とパスポート。ビザか入国許可のレターを持って、ここに来て頂戴。空港には5時までに到着している事。」

手をビットビトにしてクレープを頬張るはずの昼下がりが、一転。大きくリビア入りの前進となった。

町を散策した後、ネット屋でチェックした時にメールは届いていなかったけれど、安宿に戻ってパソコンをひらいた途端にメールが届き、

Please find attached your Libyan Business Visa Approval. The approval is in Arabic and lists your passport number as it is in your passport.

という内容が書かれたメール。「Business Visa Approval」らしき(アラビア語が読めないため)Pdfファイルがばっちり添付されている。

よし。明日の夜にはリビアに行けそうだ。

そして翌日。ネット屋で「Business Visa Approval」をコピーし、リビア航空のオフィスに向かう。既にビザを持っているか、ビザ無しの旅行者を扱う事が多いからか、最終的な発券まで時間がかかったが。。

それでも10分程で、発券。

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夜の7時のフライトなのだけれど、気が急いてしまい早めに空港入りしてしまう。最後の最後でちゃぶ台返しされるなんてことには慣れっこだけれど、チェックインも無事に済み、ボーディングパスも無事発行。

ゲート前で、出発を待つ乗客はアラブ系のみ。

国際線であれば、アフリカの田舎路線だって、たいていは南アジア人や出張民工系東アジア人、コンサル金融系欧州人が必ず何人か混ざるものなのだけど、自分以外に一人もいない。ゼロ。異邦人は私だけ。

ただ、搭乗時の緊張感はない。見るからにコワモテのパシュトゥーン人の男達に囲まれたカブール行きなんかと比べれば、やんちゃ坊主が駆け回って、その平和さが鬱陶しいくらいだ。知らない町、それもトリポリで夜中の到着になるのは気にかかるが、まあこの客層なら何とかなるだろう。

搭乗前のパスポートチェックも無事にパスし、ボーディングブリッジに向かうと、黒服の明らかに安全保安要員といった、目つきが鋭く大柄な男がドア前に立っており、ほんの少しだけ剣呑な空気。まあ大丈夫、守っておくんなさいね。そんな黒服より、ボーディングブリッジの窓からちらりと見えたコクピット内部が気になる。

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進行方向、左手の座席の機長席で出発前の確認なんかを行っているのが、どう見ても女性だ。

アラブの女性の社会進出が、欧州などに比べて遅れており、自動車の運転すら許されていない国もあるというのはお馴染みだけれど、A320クラス以上の機材で女性が機長と言うのは、ここがヨーロッパでもアメリカでも珍しく、驚いた。

これくらいの機材の機長となると、パイロットとしての相応の飛行時間が要求され、彼女は長いキャリアがあるはず。もし彼女がリビア人でこのリビア航空で勤務していたのなら、当然カダフィー政権下でもパイロットとしての経験を積んできたであろうし、ステップアップが可能な社会であった証明ともいえる。

リビアビザの発給を待ちながら旅している事をエジプト人やチュニジア人に話すと、カダフィーを一方的に悪とするより、ばらまき型独裁の恩恵や、それなりの統治が行き渡っていたのも事実で、追いやるにしても、あの「鳥をしめる」ような殺し方は無いよ。。という語る人も何人かいた。

そんなことを思い出す。新リビアはどのように自分の目に映るのだろう。

さて、機内はほぼ満席で、独り身の自分に「席を交換していただけますか」と客室乗務員氏にお願いされる程。

エコノミークラスのみのモノクラスで、コクピット後ろのギャレーには、「Jet2Go」のカートが収まっており、欧州の格安航空会社からお下がりで購入した機材かもしれない。

フライトは一時間ちょい。機内食のサーブはなく、お菓子とコーヒーが配られただけ。格安航空会社のお古機材?と言う事もあってかモニターなんかもついておらず、機内では本を読んで過ごした。

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女性機長の「間もなくトリポリ国際空港です。。」のアナウンスの後しばらくして、窓の外に灯火がポツポツと現れ、それが近づいて着陸。パチパチパチと拍手が上がる。自分も負けずにパチパチ。

飛行機をようとすると、女性機長さんが「Welcome to Libya」と笑顔。

ボーディングブリッジは壊れているようでターミナルに付属したスポットへの到着になるが、タラップがつけられ、もう一度階段を上って入国審査上に向かう。

外国人用のカウンターに向かうと、

「あちらでビザをもらって来い」

と言われ、審査場奥のブースでパスポートとビジネスビザの許可証を渡す。リビアのビジネスビザは受け入れ先の会社が各自のレターヘッドなどで申請した内容を、関係機関が承認し、その機関のスタンプとサインが入ったコピーを入国審査場でがファイルし、同じコピーを持参した旅行者にビザを発給するというもの。



カウンターの窓越しに作業を見守る事数分。SIEMENSやら、某国石油メージャーのレターヘッドと一緒に挟まれた、自分が持参した許可証と同じレターが見つかり、103リビアディナール(6,000円ちょい)を支払って、ビザ発給!そして外国人用のカウンターに戻ってスタンプポン!

空港機能が麻痺しているのか、急ごしらえの大型テント/プレハブのようなBaggage Claimを通って空港の到着ホールに出る。リビアだ。

これで、自分が国や地域だと思い込んでいる248カ国のすべてに足を踏み入れた事になる。

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到着ホールのドアを開けたら、宝箱なんぞはなく、手すりに体を預け誰かを待つひげ面のオヤジや、生意気そうな兄ちゃんがズワーっと並んでいるばかり。声をかけてくれるのは、タクシーの客引きだけで、期待していた世界中の美女に囲まれ、キスの嵐。。。は無かった。

少し電池が残っているiPhoneをチェックすると、空港の無線LANは快調のようで、FBのチェックインではトリポリ空港がバッチリ出てくる。何か書いてみよう。せっかくだから。。と思うが、どうも心から湧き出てこない。無理に感慨深く語っても仕方がないので、足跡を残さずに、電源を落とす。

夜も遅いので、トリポリ市内まではタクシー。25リビアディナール。




コメント
ラストきたぁ〜〜〜
おめでとさん
次は「地球の一人歩き」発刊ですな
  • 大熊猫
  • 2012/10/03 1:49 AM
大熊猫さん

ご無沙汰です。

おかげさまで、40を前に、退路を断たれたニートの出来上がりです。

地球の一人歩きはまだまだ続くので、駄ブログを校正している時間はありません。

前進あるのみ! グホ!
  • 運び屋@トリポリ
  • 2012/10/03 2:40 AM
こんにちは〜。
以前、大熊猫さんのところでお会いした、archerです。

何はともあれ、おめでとうございます〜。
引き続き、マイナーな国々の旅、楽しみにしてますね!
そういえばトリポリってアラビア語ではタラーブルスっていうんでしたね。なんかトラブルの複数形みたいで不吉ですね!ホモとかホモとかホモにはくれぐれもご注意を!
archerさん

あざっす、精神力が回復するまで、しばらくマイナー国はパスかなぁ、いずれにせよまだまだ行きますよ、お楽しみに!

ぶらりどん

上手くいかねぇ以上、トラブル未満なことが続発しております。

が、瑣末な出来事も5回続くとおもちゃの缶詰状態、立派なトラブルになり、昨日は一日ぶっ倒れ、旅の予定に至っては半分もこなせずに出国と相成りそうでゴザンス。

  • 運び屋@トリポリ
  • 2012/10/03 4:22 PM
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