新撰地誌 巻四
新撰地誌 巻四
フリーマーケットで見つけたトップ画像の左下、古めかしい装丁の地理の教科書。
明治19年 版権免許
明治20年 訂正再販御届
とある。
「欧羅巴ハ、東大陸ノ西北部ニシテ、北緯三十六度ヨリ、七十度ニ至リ、西經十度ヨリ、東經六十度ニ至ル、大洲中ノ最小ナルモノナリ、」
で始まり、
現在の文章と、ひらがなとカタカナの使い方が全く逆な文体で、ときどき挿絵(白黒)を挟みながら欧羅巴や南北"亜米利加"大陸などを解説してゆく。その文章も十分よ生み深いのだけど、章ごとに現れる色刷りの地図。これが面白い。
1887年頃の南アメリカ。 南亜米利加
美味しそうな地図。明治20年のカラー地図。木版画かな?
チリとの戦争に敗れ、ボリビアが内陸国になったのは1884年なのだけれど、時間的なずれもあって「ボリビアに海」な地図。
もうひとつ。
パタゴニアが一個の独立国かのように、赤線でくくられてる。この辺りの歴史は馴染みがない上に、参照できる資料も少ない。。けれど、この「パタゴニア」のエリアが、チリやアルゼンチンと線引きされた理由のひとつには「マプチェ族」や「アラウカニア・パタゴニア王国」が関わっていそうです。
古い地図を眺めていると、旅したような気分になれるので、旅にあまり出なくなった「運び屋」は時々地図のアップデートなんかを使用と思ってます。
- 2013.11.11 Monday
- 地図 / Maps
- 18:26
- comments(0)
- trackbacks(0)
- -
- by 運び屋