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伊保田港 - 三津浜港 / Ihoda - Mitsuhama

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伊保田港 - 三津浜港 / Ihoda - Mitsuhama


雨宿りしている軒先、バスの待合所、鉄道のボックスシート、銭湯の湯の中。

旅をしていると見知らぬ人とすれ違い、時に短い言葉を交わしたり、思わぬ親切を受けたりする。

「どちらからお越しですか?」

「千葉?東京?わざわざこんなところに。」

「へぇ、こんな田舎ににそんないわれがあるのですか」

「裏山のお城は、そんな立派なものじゃないですよ。。」

「私も若い頃は旅しててね。。。」

言葉を交わし始めてから、その土地の昔話になったり、僕の方からどんな旅をして、どんな場所を歩いて来たか。。なんてことになる。。。。

。。のだけれど、ここ最近、特に今年に入ってから、会話がいつの間にやら。。

「中国がどうの。。」「どこどこの国のマナーが悪い」「三国人が云々。。」なんていう話に、あっという間に飛び火するというか、脈絡のない三段論法というか、リズムでそういったことを話す人がすごく増えた気がする。

その人たちなりに情報を得たことも、不安やストレスなんかの蓄積なんかもあるのだろうけれど、実体験として酷い目にあった遭わされた経験のない(と思われる)方だったりする。

過疎が進んでいるのに道路だけはピカピカで野太い土地の寂れたバス停。鄙びたフェリーの待合所での会話がそんなのだと、心底がっかりする。

お城や日本の文化の紹介がてら、日本人にしか見えない隣国の友人と旅していたり、町を案内している時にこういう人に出くわすと、陰々滅々な気分だけでなく、ただただ恥ずかしくなる。

義憤にかられて、今の日中関係や日韓関係に憤ってる人もいるだろう。その人はその人なりに真剣なんだとも思う。けれどやっぱり、見ず知らずの初対面のニンゲンに政治的な話しをするのならば、ある程度は、徐々に地上を離れるような離陸であって欲しいし、実体験に基づいたこと、できれば目の前にある事象現象をもって語るべきだと思う。

床屋談義、銭湯談義なんてのがあるのは承知だけれど、何の脈絡もなしに「習近平は、マルクス主義だ、けしからん!」なんて言うのは、言っているおじさんの方が目の前のニンゲンに対し、けしからんと思う。それで、僕が「そうですね、けしからんです!」といっても、溜飲を下げるような効果もないはずで、そのおじさんの不安やストレスが解消されるのか疑問に思う。いずれにせよ、なんだか方向が間違っていないかと思う。

更に、こういった問題が複雑にするのは、そういったがっかりトークをし始めるおじさんが、

「余りもので悪いんだけどさ、お腹空いてるでしょ。これでも食べなよ。。」

なんて言って、話しのオカズのように、どこかでもらって来た弁当や、袋の中から取り出した蜜柑を二つ三つ手渡してくれたりすること。その他大勢の方より、優しかったりすること。

心の中で、感謝と失望のダブルバインドが起こる。

引き裂かれる程。。とは言わないけれど、

「前日に出会った人と、その人の人生なんかをぼんやり考えながら。。」

という旅の習い性もあって、24時間くらいは、頭の中でモヤモヤしたものが堂々巡りする。

海外を旅行している最中に、熱心なムスリムに改宗を迫られたり、隣国に対しての罵詈雑言の聞き手になったり、大国に対しての怨嗟の声を拾ったことは旅行中にもあった。そして頷きながら、冷めた目で見ていた。

が、いざ自分が日本人として国内を旅し、そういう人たちに出会うと。やっぱり言葉に詰まってしまう。

さて、三津浜港行きの船の待合所で出くわした、人の良さそうなおじさん。

会って間もなく、話しの雲行きが怪しくなり、「○国の道は汚い、あいつらは○馬の土地を買い占めて」云々。

このままいくと、聞いていられない調子になりそうなので、「日本だって、原発やいろいろな問題が山積みですよね」と返す。幾分トーンが下がる。自分がそういった日本の問題に真摯に向かい合ってるかといえば、向かい合っている度はゼロに等しいのだけれど。

Cool JapanとCoolじゃないJapan。

おもてなしとおもてなさない

いいところをのばすのももちろん大事だけれど、日本人の苦手な負の側面と向き合ったり、嫌なことを無いことにしてしまうことや、それらを解消したり緩和することだって大事じゃないのか。

三歩進んで二歩下がるでなく、二歩進んで一歩下がるだって、一歩の前進。

なのだから。。。。

なんてことを船に乗ってから二三日。しばらく考えてました。

コメント
う〜ん、今はそういう現実があるんですね。
外から訪ねてきた若者に対等に話すにはそんな話題がいいんじゃないかというお・も・て・な・し?
年寄りはこんなに知識があるんだぞと自慢したがる、家族は聞き飽きてる、他に話す人もない、あら、旅人が隣に。。。
もし日本人に見える同行者がいたらほんと赤面&謝罪の一幕ですね。

若いころは国内も一人旅していましたが今は連れと一緒なのであまりふれあいはないですね。
  • ルソイ
  • 2013/12/08 9:19 AM
ルソイさん

偶然が続いたのかもしれないですが、月に一度くらいでしょうか、こういったシーンに出くわしま、非常に萎えます。これに「日本の技術がすごい」やらがセットになると、ご飯の味がしなくなります(笑)。

ま、かくいう私もアメリカなんかに対しては複雑な思いがあるのですが。。

完璧なニンゲンもいなければ、国家も無いのですから、人の悪口より、自分のコンプレックスや駄目な部分と向かい合うことに力を傾ける方が、世界が美しくなるのに。。と思う今日この頃です。


  • 運び屋@モーニングライナー
  • 2013/12/09 9:17 AM
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