KANAZAWA
KANAZAWA
母方の一族旅行で、中学か小学校高学年の頃に金沢に来たのが初めて、社会人時代にバスガイドの友人のサポートで飛騨高山とセットにしたバスツアーで来たのが2度目、通り過ぎるのでなくきっちり金沢を歩いたのは今回が3度目だと思う。
兼六園の雪つりなんかはもちろん印象に残っているけれど、初めての金沢の一番の思い出は、うどんのだしが、いわゆる関西風(なのかな?)で、「透明なのに味」があったこと。
料理好きな母が下ごしらえやらで保存し、冷蔵庫の中に置いておいた出汁を「ただいま」「あぢー」「なんか飲み物ない〜!?」のコンボからの出汁一気飲みをし、薄い麦茶の味がせず、ブベーっと吐き出したりしていた、無知な子供時代を過ごし(すまないかあちゃん。)、金沢。「おお、うまい!」なんて言ってうどんを食べたと思う。兼六園の中のうどん屋さんだったような気もするし、そうでない気もする。もちろん、あの味がそのまま再び口の中に広がることはないが、旅先の見たことない食事がおいしくて衝撃!というくくりにすると、初めての記憶かもしれない。
2度目のバスツアー便乗系は、携帯が二つ折りの頃だったから、10年前くらい。ガラケーのだったと思う。高山の友人と久々の再会を果たせたこともあって、東京からバスで金沢に向かうと、途中に松本や高山や白川郷がある。という土地勘をつかんだ旅だった。
そして、3度目。ああ、前置きが長いな。
ゲストハウス巡り。
金沢のゲストハウスでこれまた有名なHATCHiに、旅先で出会った友人が勤務しており、突然のお邪魔にもかかわらず、チェックアウト後の部屋をザーッと案内していただいた。ゲストハウス、勤務?と思う人もいるだろうけれど、このHATCHiは、神奈川県のリノベーションの企業が、金沢の伝統工芸やArtistさんと作り上げたゲストハウスというかホテル。元は仏壇屋さんだったそうだ。
すごいな。
最近は、本屋さんの中に泊まれるような、特色のあるゲストハウスが多いけれど、このHATCHi、リノベーションがまあ本気。素直にカッコよく、美術館の宿泊棟といった感じすらする。というか、こういった素敵なスペースを表現する語彙力がないので許してください、ほんとすごいホテルだった。急にお邪魔したにもかかわらず丁寧に案内してくれてありがとう。阿波踊りとねぶたで跳ねた友人よ。
ほんの少し前まで、ゲストハウスといったらIKEAの二段ベッドを突っ込んで「はいOK!」みたいな感じだったのに、ここまでやるか、歩き旅でヘトヘトになって汗みどろになったら、敬遠しちゃうしされちゃうかもだけれど、ここまでやったらお客さん来るだろうなぁ。。なんて話たらその通り。
外国人比率は半分くらいで女性も多いいようで、3月下旬からずーっと満室だろうとのこと。。。
THE SHARE HOTELS「ここは、北陸ツーリズムの「発地」。北陸の玄関口となる金沢から、その先の北陸へと旅人をいざなうための、多様なきっかけが詰まったホテルです。」とあるように、ゲストハウスというより、ドミトリーもあるホテルだね。ここは朝昼晩楽しそうな空間だなぁ。ロートルパッカーが忍び込む余地はないかもしれないけれど。。。
金沢はあの時、うどんで驚かしてくれたけれど、今回は、ゲストハウスで愕然とさせてくれました。木曽がどうのこうのいうより、自分がいろいろ取り残されているかもしれん。まずいぜ。
- 2017.03.20 Monday
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- 20:58
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- by 運び屋