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木曽空き家プロジェクト Day - 060 小学校解体 / Kiso Project Vacant House Day-060

 

木曽空き家プロジェクト Day - 060 小学校解体 / Kiso Project Vacant House Day-060

 

お世話になっている方主催のBBQが木曽、妻の台湾との友人の会が東京であり、タイミングに感じたので帰国となった。完全燃焼とは言えないけれど存分に旅をし、やりきった気持ちで九寨溝の峠を越えたあとは、少しでもあの町この町でいい旅してやろう、いろんなもの見てやろうという気がスーッと抜けていき、広州や釜山では、早く日本に帰りたいモードになっていた。まあ新しいことでもう一踏ん張り!という気持ちである。

 

木曽に帰ってきたタイミングで、小学校解体スケジュールが早まったりして、急遽、床材のレスキューに出向くことになった。

 

住民が少なくなって、廃校となりその後は公民館として使われていた校舎の床材はしっかりとシア厚みがあって、まだまだ部屋に来る人々を支える気満々の様子。小学校ができたのが70年以上前、材が木として命が宿した段階からすれば、100年以上前のものを焼却処分から救い、信頼できる木を愛する木曽の男に引き渡すことができたと思う。

 

一枚一枚は大したことないけれど、釘が刺さったままの床材が、教室二つ分ともなると相当な量である。再利用には、加工が必要だけれど、その過程で愛着が増しどこかで床材としては第二。森で育った頃からすれば第三の人生を歩んでくれるだろう。

 

解体とそれに伴う足場工事の時間が少なかったために、SNS経由で拡散させたところ、思いの外反響があり、こちらの想定している以上の方が木曽まで出向いて、校舎に残ったあれこれを持って行ってくれたのだけれど、宝の山に見えてしまった方には近隣の皆さんという、地方独特の熱視線を受け止めることができなくなってしまったこともあったようで、地区の人からクレームを頂いてしまったり、年の常識と地方の常識のギャップなどを痛烈に感じてしまったこともあった。

 

 

でもよい、一番最悪なのは、材や古道具が何にも顧みられず、ゴミとして焼却されたり処分されてしまうこと。フリーライダー気味の方のやんちゃはあれだったけれど、燃やされるよりはマシ。古材のことを考えていた木曽のメンバーの中で、一番頑尽力されて、交渉ごとに関わってくださった方に余計な手間をさせてしまったのが無念で申し訳なかったけれど。ゼロではない。救いだったのは、手間を取らせてしまった方が、大変なのに清々しい顔をされていたことだ。

 

「古くて良い物を見直すのは社会が成熟してるのだ!」という上から目線にならず、「あなたたち、そんなものを持って行って何に使うの?」と見下され半分面白半分な、道化でも良い。価値観のギャップの間を行き来して、その上がりを頂戴する運び屋であろう。旅人であろうと感じたのでした。

 

 

そんなことがあった夜のバーベキューにはなかなかの珍客が乱入し、楽しい夜だった。まあ、それは別途アップデートすることにしよう。


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