NH 105 LAX-HND
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巡航高度に達したので、トイレに入る。
鏡に向かい合いながら、リビアの旅を終えたトリポリの空港で、妹から母の具合が悪いというメールが入り、急いで日本に帰ったことを思い出す。
お袋は自分が結婚するまで踏ん張ってくれたが、帰国して担当医に話を聞いてからは一本道だった。ジャカルタで仕事をして日本に戻ったら、祭や子育てでドタバタしながらも、ようやく高山生活に専念だ。なんて思っていたのだが、そうは問屋が卸さない。
「もうなんでもない。」
くらいになって市民農園のジャガイモを送りつけてくるくらいに、親父は回復して健康を取り戻してくれるだろうか?いや、回復してもらわなくてわ。
機内では、SPOTLIGHTやパッドマンを鑑賞。
SPOTLIGHTは、重い映画テーマの特産地ボストンが舞台。今回も、ズシンと来た。
題材となってる事件は、ほんの少し前の世界、NYテロがあった頃、大きく取り上げられたカトリック教会の性的虐待に関することなのだけれど、ぱっと見は現在の姿とほとんど変わりない15-20年前の世界とは、人間の心の持ちようやら、テクノロジーなどの外面ではわからない部分が大きく変わってしまった現在にこそ観る映画。正義やジャーナリズムがぐらついているからジンジン感じてしまう。
パッドマンは地球の裏側、インドが舞台だけれど、最近のインド映画は、これまた突き付けられる映画が多い。昔は「凄いなぁ、」で終わっていた映画の鑑賞後の感覚が、歳をとることによって、自分自身は間違っていない、いやまだまだだな。。なんて思うようになった。
到着
乗り継ぎ時間が長いので、ANAのカウンターに出向いて、ジャカルタまでのスルーチェックインの荷物をここで引き取る旨伝える。朝から余計な仕事を増やしてしまいごめんなさい。
色々野暮用を済ませると、夜も明け、親に電話をしても大丈夫そうな時間だったので、父親に電話した。
- 2019.03.18 Monday
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- 22:24
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- by 運び屋