UA869 HKG-SGN
UA869 HKG-NRT
アップグレード !
キター !
苦節33年。デリーから香港までのフライトをバックパッカーのなりで
搭乗して以来、初めてのUAの国際線F-Class搭乗です。
近距離国際線のため、アメニティーが配られなかったり、
食事が一つのトレーでのサーブなど、少々の違いは
ありますが、何はともあれ。。。
「Mr.Hakobiya, What would you like to drink?」
的に、名前で呼んでくれるFクラス搭乗です。
今回の幸運なアップグレードは、中国の旧正月と思われる旅客増から、
まずYがオーバーブックし溢れ、玉突き状態でCが溢れ、
私のような不良1K@CがFへUP!するというパターンだったと思われます。
この程度で大騒ぎしてしまっては、普段の自分の人となりがあらわに
なってしまうので、火照る気持に蓋をして、「あ、今回はFなんだ。」
的な涼やかさで搭乗前のドリンクを頂きます。
離陸後、ほどなくしてドリンクのサービス。
シャンパン
上品な甘さが弾け、広がって、少しずつ酔わす。酔いが回るというより、
幸せな気分が痺れに変わって体にしみてゆくような感じ。
(心も体も完全に舞い上がっています。。。。。)
食事を頂き、何度かシャンパンをお替わりし、
フルフラットのシートを楽しんでいると、あっという間に
目的地までの中間地点。
その上、体内の興奮物質が一気に分泌された反動と酔いからか、
ストン。。と眠りに落ちてしまい。。。
気がつくと、到着前の機内放送。
ただでさえ短い搭乗時間が、体感的に半分になってしまいました。
「嗚呼!」
名残惜しげにシートを通常の元の位置に戻したりしていると、
座席脇の手荷物収納スペースに、布で包まれた何かが置いてあります。
!
「イヤっ!そんなことしないで!優しくされるの。。。
アタシ。。慣れてないの。。。。」
な気分。
この幸せな気持を誰にどう伝えてよいのやら。。
なふわふわした状態でホーチミンに到着です。
大勢の出迎えの人。韓流スター?
12年前に来たときは、初日の夜につま先から腰辺りまで何かの虫に食われ、
熱にうなされ、ようやく外に出られるようになったとたんに、町でインチキ
両替商(というか詐欺)に小銭をせしめられ。。。鳴かず飛ばずのダメ外人の
ように日本へ帰国。。。という、何しにきたの??的な思い出ばかりの
ホーチミン。
ですが、安宿街のカフェでぼーっとしていると、じわじわと当時の自分や
鳴かず飛ばずなりに自分が見ていた光景が浮かんでくるものですね。。
(はぁ、俺も年だね。。。)
虫さされの痕はすぐに消えましたが、いつの間にやらその頃に
罹ってしまった放浪病は未だ完治せずに悪化の一歩をたどり、
むしろそれを正業にして糊口をしのいでいます。
また12年後に同じ場所に来るようなことがあれば
流石にもう少しは落ち着いていたいなあ。。などと思うのでした。
中華麺を思い起こさせるたわわな電線や、でこぼこの歩道。
道路に溢れるバイク。アジア的喧噪にホーチミンの町は覆われています。
- 2007.01.31 Wednesday
- フライト / Flights
- 23:34
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- by 運び屋