カラファテ El Calafate その6 ようやく小さな鱒を釣るが
さて、
今日は韓国人カップルと
ガクもなか夫妻の5人で釣り。
アルヘンティーノ湖の近くのポイントでルアーを全てロストし、
完全停止不能状態な自分でしたが、地元の釣具屋で
ルアーを補充して活を入れ、大物が釣れるという対岸へ!
乾燥したステップ地帯を沢山見てきたけれど、アルゼンチンの
南部は本当に人口が希薄。モンゴルやモンタナでさえ一時間か
そこら車を走らせば、ガソリンスタンドや小さな集落くらい
あるというのに、ここパタゴニアは大きな国道や州道が交差する
ジャヤンクションに何もない。。。。
至る所にコンビニがある日本の釣りの感覚で出発したので、
なんだか釣りを始める前からちょっとテンションが下がる。
ま、そんなこんなで対岸。カラファテの町なんて、大地に
へばりついた苔程度にしか見えない。あらためてパタゴニアの
手つかずな自然と広大さに驚かされる。。
湖にずぶずぶ入るので、ズボンの膝下が変色釣り開始。
程なくして小さな鱒を掛ける。。が、ジャンプされてバラす。
下手くそなりに考えてルアーを投げるのだけれど、精神を研ぎ澄まして
ルアーを通過させる場所、所謂いそうな場所というのがのっぺりしていて
分かりづらい。。そのためにだらだらと引っ張っていて。。あれ?
と思っても、それから脳を経由してバシッとアワセるまで時間がかかる。。
うーん湖のポイントは、どうも釣れそうな場所の見極めが難しい。
まあ、それでも辛抱強くスプーン(TOBY)をぶん投げ続けること1時間。
ようやく、小さな鱒がかかる。不幸な鱒はいつものジャンプ戦術で
フックから逃れようとするけれど、上あごと下あごにガッチリ
かかってしまい、逃げられなかったようだ。かわいそうに。。
日本から来た下手くそに釣り上げられた鱒は、釣り上げた
場所から程無い生け簀に放り込まれる。
生け簀。大きすぎたのと、魚が元気を取り戻したので、
なかなか捕まえられない。。
で、その後は風が強くなり、思っているようなた釣りができなくなる。。。
辛抱強く3時間ほど竿を降り続けるのだけれど、アタリはなく、たいして
大きくもない鱒が唯一の獲物となる。。。
が、先ほど放り込んだ生け簀が大きく。。。
魚を捕まえることができない。。。
うううう。。
ということで、魚の石打漁(カッチン漁)や、ベア・グリルスの
サバイバルな状況下での狩猟を参考に、その辺の木で生け簀を
バチンバチン叩き、魚を弱らせる。
水たまりをバチンバチン叩く原始人その1
が、流石にパタゴニアのトラウト。なかなか弱らず。。。
時々麻痺したように体を捻るような姿を見せるけれど、
どうしても素手では捕まえられない。。。
水たまりをバチンバチン叩く原始人その2
ようやく、ガクさんに助けてもらい、ニジマスを
竿先のルアーに引っかけてもらいGet!!!
更に、ナイフを車においてきたため、
その辺で割って作成した打製石器で、魚をしめることに。。。
右手につかんだ石器で残酷だけどトドメをさします。釣られたニジマス君にしてみたら、ただ釣られただけでなく、
小さな水たまりに投げ込まれ、そこで死ぬか生きるかの恐ろしい
体験をさせられ、捕まえられたあとも、石器で
動脈と脳を断ち切られるという、辛い思いをさせてしまいました
本当に申し訳ない。。
えらにそって動脈を断ち切り、頭に刃を入れ、脊髄を断絶させ、
絶命させます。すまんニジマス君。
ったく、石打漁に石器で血抜きって。。。俺は原始人か!
ただ、その甲斐あってか、塩焼きにして宿の皆さんに
おすそ分けしたのは、なかなか好評。
魚には辛い思いをさせてしまったけれど、骨と頭以外は、パリッと
皆さんに平らげて頂きました。
これなら十分成仏されたでしょう!ニジマス君有り難う!