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2010年10月末時点の訪問国



2010年09月末...visited 172 countries (77%)



2010年10月末...visited 177 countries (79%)


このマップのルールだと177カ国ですが、

モンテネグロ
コソボ
香港 
マカオ 
仏領 シンマルタン
英王領 マン 
北キプロス
西領 セウタ
西領 メリラ
マップに反映されない以上の国を加えると。。
186カ国を訪問済み。

さて、今月の訪問国おさらい。

ヴァヌアツ
ノーフォーク島
パプアニューギニア
ソロモン諸島
クック諸島

以上5カ国・地域が地図のルールで追加。

--------------

今月も怪しい地域の訪問はなし。

--------------

来月は、新しい国はちょっと訪問できないかも。


NZ 99 AKL-NRT

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NZ 99 AKL-NRT

搭乗口にはまとまった日本人の一団。もう国内線などとほとんど変わらない。日本に着いた日の夜から仕事をすることもあり、さっさと日本モードになってしまいたいしこれもまたよし。


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観光客の比率が高く、北米や中国路線ではお馴染みの、見るからにビジネスマン!二人組!といった乗客は少ない。

順調に終わった旅を祝い!朝からかなりのスパークリングワイン(NZのスパークリングワイン、オイシイねぇ。)を注入しており、飛行機のドアが閉まる前にウトウトしてしまう。気がついたら空の上。

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相変わらず絶好調な食欲で朝食を片付け、シートを倒して改めて就寝。再度気がついたのは、我らがナウルをほんの少し通り過ぎた赤道上空。

太平洋の島々は、〜諸島なんていう言葉でひとまとめにされたとしても、隣の島は水平線のはるか彼方なんてことが多く、カリブのような明瞭な島々の連なりは限られていた。日本列島に生まれた自分の感覚からすると、絶海の孤島が散らばっているような印象だった。

ま、そんな孤島どもを7週間かけて回り、ドバッと散財してしまったけれど、無理して一度に回った甲斐もあってか、島それぞれが持つ個性や、位置関係、文化の濃淡などがきっちり頭に残った。

これは大きい。

ナウルの位置が分かれば、北東にキリバスのタラワ環礁、そこから北がマーシャルのマジュロ環礁、西にアイランドホッピングしながらミクロネシア連邦のポナペイやコスラエ、そこからは北上して、トラック島、グアム、硫黄島、小笠原、伊豆、本州なんていうのが目を閉じても浮かんでくるぞ!

「ララァ、私にも見える!」

おお。

太平洋の島々はそういう意味では繋がった。

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ぬはは、南太平洋の白地図渡されても、線で区切られてさえいれば、国や地域の名前を書き入れられるぞ。なんだか嬉しいなぁ。

さて、到着前の食事。レンタカーでそのままお仕事なのでアルコール抜き。

南太平洋に関しては、かなり「見えてる」状態だけど、今年は旅し過ぎて仕事の方が完全停止不能状態。当然、仕事の将来は「見えていない」状態。サッパリだ。

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ということで、成田に到着したところで、頭をパシッと切り換える。

成田には3泊か4泊してお仕事。

旅の終わりの空港夜明かし


オーストラリアの出入国スタンプと、NZの入国スタンプ。

旅の終わりの空港夜明かし

4/29日はあっという間に終了。

そして南太平洋の旅も東京までバシッと飛ぶだけ。急ぎ足な飛び方もしましたが、観光などをまともにしていないこともあり、リラックスしたり自分のこれからを考えたり、そして魅力的な人達との出会いがあり、充実した7週間でした。

年末までばっちりお仕事する予定で、しばらく平凡で平穏な日々を楽しむことにします。大きな出来事がない限り、ブログは旅ネタや今後の予定などを小出しにしながらの、ごまかし系アップデートの予定です。

あ、南の島の旅行記もまだ抜け落ちている箇所があるので、そのあたりもきっちりまとめないとなぁ。


NZ 45 RAR-AKL

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NZ 45 RAR-AKL

最後の訪問国クック諸島の旅を無事終え、オークランドへ。クック諸島の旅は大きな魚も釣れて有終の美を飾れた。なかなか気分もいい。

だけれど。。。出国税55ドルは高過ぎる感じがするぞ。いくら1NZDが60円だからといって、3300円はないだろう。世界でも指折りの値段だぞ。

確かにマイル発券のその他諸費用は安かったし、RAR-AKLのフライトを有償で買おうとしても思いの外安い印象だったのだけど、ここまでガッツリとられるとは思いもしなかった。

因みに今回の旅で出国税を空港で徴収してきた12の国と地域で、空港税を空港で徴収したのは3カ国。

キリバス   20AUD
サモア    20タラ
クック諸島  55NZD

ぐほっ、ずば抜けてこの空港が高い。

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小さなラウンジは、受付のカウンター席までお客さんに開放するほどの完全満室。おかげさまでテーブル席の自分は隅に追いやられ、パソコンの周りがお花畑状態。

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フライトは順調そのもの。向かい風が強いのか、行きより30分以上搭乗時間が長くなる。

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手荷物をピックアップするエリアにこんなものが。NZは良い国だなぁ。

入国審査、検疫、共にあっという間に完了。本日は空港泊。

10月の28日夕方に出発して、到着したのは10月29日夜。一日どこかに消えてしまった。



ラロトンガ島 / Rarotonga Island 後編



ラロトンガ島 / Rarotonga Island 後編

朝飯をキッチリとって、バスで主都のAvaluaに向かう。小雨のぱらつく中、まずは埠頭でいろいろやってみるが空振り。メッキが追いかけてくるけれど、ルアーにアタックしてこない。ぬぅ。

それならと、先日ルアーを奪い去られ、ダツを釣り上げたAvaluaの浅瀬に向かう。一昨日、川の瀬の様だった浅瀬は、潮が満ちて来ているからか、大きなうねりが入るときだけ波立つくらいで、昨日は膝下位だった場所の水位は腰くらいになっている。50センチくらい潮位が上がっているだろうか。おかげでルアーを投げるポイントは増えたような感じがする。でも、昨日ルアーを奪い去られたのはかなり浅い場所だったなぁ。まあいいか。

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前日に撮った写真。写真右の海岸線が、手前の岩場のように護岸されている。今回釣り上げたのは、写真が切れるか切れないかのトコロ。リーフの裂け目に近い浅瀬。手前の建物が、魚を開くときにキッチンをお借りしたレストラン。


膝下位の深さの浅瀬から、船着き場の深場に向かいながらルアーを投げてゆく。護岸の岩を飛び越えながらそんなことを続け、それまでの腰くらいの浅瀬が終わって深くなり始める水の色が変わった辺りに投げてみると。

着水してルアーを引き始めてすぐに、

ガッッッッッッツーン!

と野太いアタック。

何度もこのパターンでルアーを奪われているのだけど、本日の仕掛けは、昨日の夜に釣り入門を改めて読み直して準備したシロモノ。リーダーも新品だし、結び目も、スプリットリングもピッカピカ。まだ見えぬ魚がだーっと突っ走っても何とか耐えてくれる。

ギチギチにしてるドラグを少し緩め、少しずつ糸をだしながら魚を弱らせるなんてことはパニックに陥っているので思い浮かばず、ラインのテンションだけで魚と勝負する。

浅瀬に浮かんでいる岩場の向こうに走られないよう、少々無理をしながら引き寄せる。ラインが切れることより、竿に不安があるので、魚に合わせて動けるよう、護岸の岩を降り浅瀬に立ち込む。その後は、ひたすら竿を倒しながら徐々に引き寄せ、逃げ込む場所の無さそうな安全圏で魚を弱らす。

水中を走っていた真っ青な魚はおそらくGTとかカスミアジとかだぞ!大きい!これは流石にメッキじゃない。

突っ走りが弱々しくなった辺りで更に引き寄せる。おし、ガッチリルアーを食っている。

簡単には外れなさそうだと確信し、寄せ波の力を使って、一気に引き上げる。魚が油断?している隙に糸をたぐって口に親指を入れ、下あごをつかみ上げる。

よっしゃぁああああ!

大物(60センチくらい)ゲット!

ここで逃げられては大変なので、そのまま護岸の岩を登って、海沿いの公園に出る、そこで初めて写真。因みにクック諸島の主都のど真ん中。日本に置き換えると、日比谷公園みたいなトコロ?

そんな公園の海岸から、いきなり変なアジア人がガッツポーズで魚を携えて現れ、写真を撮り始めるものだから、のんびりバカンスでこの島の中心に来ていた方々が、キョトーン。でもすぐに「おお、やったねぇ」なんて顔をしてくれる。これは嬉しい。

さて、持てあますサイズだけれど、魚も弱ってしまっているし食わなきゃいかん。が、まさかこんなのが釣れると思わないので、ナイフはおろか、十徳すら持ってきていない。



厚かましいお願いとは思いつつ、船着き場のそばのレストランに向かってナイフを貸してくれとお願いする。店員の人も、びっくり半分で「さっき向こうで釣り上げた人ね、ドウゾ!あ、写真撮らせて」なんて快諾してくれる。

キッチンの洗い場をお借りし、かわいそうなGTにここでトドメを刺し、エラと内臓を取り出す。パンパンの胃袋からはイワシやアジが出てくるかと思いきや、浅瀬でよく見るストライプの魚。この魚を食べに浅瀬に出てくるのかな?

しばしの間、洗い場を貸してくれたキッチンの皆さんにお礼をし、ガソリンスタンドでビニール袋をもらい、それに魚を入れてバス停へ。一時間に一本のバスが程なく到着する。今日は調子が良いぞ。

バスを魚臭くして、30分後に宿に到着。宿に戻ると、ちょっとしたヒーローに。

が、ここは南の島のバックパッカーズ。日本人宿じゃないので、獲物を食ってくれる人がいない。喜んでくれたのは宿の猫だけ。

ということで、格闘しながらなんとか三枚におろし、皮をはいでサクにしたGTは、丸一日かけ、手持ちの食材を使って全て平らげました。Cook諸島では自炊をする気満々だったけれど、全部自炊な上に、最後の4食には自分が釣った魚まで加わり、いろんな意味でCook諸島でした。ま、味はともかく(笑)。

ここから下は画像中心のアップデート。

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三枚に下ろして。

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中落ちもキッチリ確保し、

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アラ汁

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アラ汁ベースのベトナムうどん、フォー。

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カルボナーラに混ぜてみたり。

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もちろん刺身で頂いたり、

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炊き込みご飯にしたり

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食いきれないので、ニンニク醤油でステーキにしたり。見栄えが悪いなぁ。

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中落ちはそのまま醤油で頂いたり、

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唯一、喜んで魚を食べてくれた猫。



ラロトンガ島 / Rarotonga Island 中編

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ラロトンガ島 / Rarotonga Island 中編

クック諸島は、ニュージーランドの一部でもなければ、独立国とも言えないちょっと不思議な立ち位置の国。ニュージーランドとは、旧宗主国と自治領といった関係でなく、対等な自由連合協定という関係を結んでいる。

クック諸島とニュージーランドの関係を簡単、自由連合協定をザーッと書いてみると、以下の通り。

この人口1.5万人の「国」は、その名の通りクック船長に1770年に発見され、イギリスの保護領となる。その後、1901年にNZの属領となる。ただ、属領となったとはいえ、NZ自体がイギリスから独立したのはそれから46年後の1947年。それまで緩くイギリスがNZに任せていたクック諸島の統治は、NZに晴れて完全委譲される。

さて、NZは張り切って統治に力を入れたものの、そのNZの統治(張り切り)がクック諸島の伝統などに合致せず、クック諸島の住民の反発を招き、自治を要求する声が強くなってしまう。結局、クック諸島は独自に憲法、議会、首相を持つ、もう一歩踏み込めば独立といったレベルの高度な自治を有することになる。

通常であればこのまま近隣諸国と外交関係を結び始めたり、国際連合に加盟したりして独立に向かうのだけど、クック諸島はNZと対等な関係を持ち外交や安全保障を委ねるという選択をする。

それが自由連合協定。1965年に締結。

NZと結ばれた自由連合協定では、NZで働き、クック諸島に送金もできれば、NZパスポートで自由に海外を往来することもできる。これといった産業のないクック諸島では、このような条件は独立することより捨てがたかったのだろう。

現在、NZとしては、遙か彼方(東京から香港くらいの距離)の1.5万人の諸島の面倒を見なければならず、連合協定はさっさと解消し、独立してくださいよというのが本音らしいけど、クック諸島側は否定的とのこと。

え?

尚更分からない。それでは、お笑い芸人に例えてみよう。

一郎という大御所芸人の事務所から、一郎の一番弟子である二郎が一郎のお墨付きをもらって独立する。一郎は、一郎の事務所の新入りで二郎の付き人であった三郎も二郎のの独立に合わせ移籍させる。

さて、独立した二郎。新事務所設立で張り切る余り、三郎への指導が行き過ぎる。ここで、付き人な上に芸歴も浅い三郎が反発。二郎はすぐに破門でもすればよいものの、事務所自体が小さな所帯ということ、気の迷いが相まって、二郎は三郎を一人前の相棒としてしまい、コンビ「二郎三郎」を何故か結成してしまう。

無名無芸の三郎にとって、人気お笑い芸人である二郎とコンビ「二郎三郎」を組んだのは全くの僥倖。「二郎三郎の三郎です!」と自由に芸能活動する有様。

二郎はほぼ100%ピン芸人として活動。とんだお荷物を師匠から預かってしまったと思いつつ、生来のお人好しさもあって、売れない芸人の渉外活動の肩代わりをしてやることも多々あり、正式にコンビを解散するに至らない。やんわりと解散を打診しても、知らぬ存ぜぬの三郎に参っている状態。嗚呼、不景気だし、困ったもんだといったところ。

一郎が英国、二郎がNZ、三郎がクック諸島。

余計こんがらがった? すいません!

兎に角、

「英国がクック諸島をNZの属領としたこと」

ここが、ターニングポイント。これに尽きる。この英国の線引きが、自由連合を結ぶ根拠となり、NZが一存ではクック諸島を切り離せない論拠となり、クック諸島が大きく出る力の源になっている。

イギリスが、クック諸島の統治を国連の信託統治等なんかに託していたら、切り離されるように独立し、ツバルやキリバスのような厳しい国家運営という茨の道を歩んだと思われる。イギリスが何故、NZの属領にしたのか?そのあたりに興味が湧く。クック諸島という名前故か?

そんなことを考えながら、クック諸島の国旗のユニオンジャックを見上げると、なんだかその部分だけがいつにも増してピカピカ光るように感じる。

まあ、勝手な放言はこの辺りにしておこう。兎に角、変わった経歴・状態の国なのです。

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三日目は祝日。

ゴスペルデーらしい。なんだ?ゴスペルデーって。

祝日は島のバスが日曜スケジュールとなり、町もひっそりとしてしまうとのこと。幸か不幸か前日の晩から天気も悪い。ということで朝方まで読書をし、朝遅くに目を覚まし、ボンヤリと釣りに出かけ、宿の前のラグーンで小さなハタを釣ってすぐに引き上げ、戻ってハンモックにゆられて読書、炒飯を作って、また読書、時々PC。

なんていう一日を送る。

天気は悪いが過ごしやすい。日本の5月くらいの感覚。


ラロトンガ島 / Rarotonga Island 前編

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ラロトンガ島 / Rarotonga Island 前編

宿に到着したのは午後4時過ぎ。

日没まで時間があるので宿の近くのラグーンで少しルアーを投げてみるが、小さな魚が追いかけてくるだけ。ヒットには至らない。

6時前に宿に戻る。NZ時間だとまだ5時(夏時間のため、冬時間ならば2時間の時差があり4時。)くらいなのだけれど、遅寝早起き、飛行機で飲んだお酒などがジワリと効いてくる。Gショックのタイムゾーン表示はHNLとある。クック諸島は、ホノルルと同じタイムゾーンなのか。

少し横になるつもりがそのまま就寝。こういう寝入り方は翌日に疲れや頭痛が残ったりして嫌なんだよなぁ。。。と薄れゆく意識の中で考えたが、幸いなことにすっきりした目覚めだった。

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コーヒーだけ飲んで、竿を持って再度ラグーンに出かけるが、海藻がプカプカと浮かんで邪魔をする上に、風向きが悪く釣りにならず、早々に引き上げる。宿に引き上げ洗濯をする。

本でも読んでのんびりとするかと思っていると、町に行くから乗ってくか?と宿のオーナー主人が声をかけてくれる。釣り道具を軽くまとめてバッグに突っ込み車で中心部に向かい、中心部の西の埠頭前で降ろしてもらう。

小振りとはいえ、ラロトンガ随一の埠頭のある入り江は、深さもあってただただコバルトブルー。潮で洗われるからか風向きがよいのか判然としないけれど、ほとんどゴミも浮いていない。天気の良い埠頭で根掛かりにも気をかけず、ルアーをバンバン投げられるのは気持ちよいねぇ。

これで魚の一匹でもかかれば、最高なのだけどそうはいかない。メッキが追いかけてくるが、ふわーっと水中から現れ、ルアーを一瞥、二瞥、三瞥くらいして、ふっと消えてしまう。もう少し深いところを攻めた方が良いのかな?

数個あるルアーを取っ替え引っ替え試すモノの、結局一匹も釣れない。

場所移動。

大きなコンテナ船が入ることのできる埠頭から、地図にある小さな入り江に向かう。観光船やスキューバ船等の小さな船が数隻だけ停泊できるリーフの切れ込みになっているようで、こちらの入り江の周辺がラロトンガで一番賑わいのあるエリアのようだ。

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入り江の左の浅瀬は潮が動いているからか、川のようになっている。苔でも食べているのだろうか、キラリと時折腹を見せる水色の魚が、流れに逆らいながら十数匹で群れている。ルアーを投げてもただ逃げてしまう。ボラだろうか。ボラなら釣れないよな。

反応なしかと思っていると、水色のボラのような魚とは明らかに体色が異なる青い魚が悠然と泳いでいる。膝ほどの水深の川のような浅瀬にまさかGTなんてと思って、試しに近くにルアーを投げてみると。

悠然と泳いでいた青い魚が、突如ルアーに向かって突進、

ばっっちいぃいいんとルアーをひったくる。

強烈な引きがラインを通して竿に伝わる。

驚き戸惑いながらも、ウォッシャァアア!と竿をたて合わせる。

ヒットぉお! フッキング!

が、強烈な引きで、不安定な岩の護岸で体勢を崩してしまう。その体勢を崩した時に竿の角度が悪くなったのか、バッチーンという音と共に、竿の先の重みが無くなる。

嗚呼嗚呼嗚呼

ルアーを奪った魚が口に刺さったミノー(ルアーの一種です)を、外そうと、30メートルほど沖で波しぶきを上げ暴れている。活性が上がったのか、咥えているのは偽物の餌であるにも関わらず、それを奪おうとして、仲間のGTがウワーッと集まっている。その数5,6匹。どれも50センチ以上はありそうだ。

そして、なんとか外れたピンクの背のミノーに、他のGTが襲いかかる。ザバーン。なんたる獰猛さ!

そんな光景に見とれているうちに、仕掛けのセットし直しのタイミングを逸してしまう。そしてそのGTのアタックも、少し目を離した隙に見えなくなってしまう。

マーシャル諸島、グアム、そしてこのクック諸島。

メッキクラスを卒業した、50センチを越えた程度のシマアジ系の魚に、全戦全敗だ。ルアーを持って行かれるばかりで、一匹も釣り上げたことがないぞ。

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仕掛けをセットし直し、ダツを釣り上げる。

ダツは表層のルアーに対しての反応がすこぶる良く、偏光グラス越しの水面下を正に矢のように走ってくる。

矢のようだな?と思ったところでちょと釣り上げた魚が「ダツ」なのか「ヤガラ」なのか自信が無くなり、宿に戻ってすぐに調べたのだけれど、「ダツ」は内蔵辞書には掲載されておらず、「ヤガラ」のみが載っており、「簳魚」とあった。1番目の「やがら」の説明には、1、矢の幹。鏃(やじり)と羽根を除いた部分。普通は篠竹(しのだけ)で作る。とあった。なるほど。

話が逸れたけど、その後の釣りも市内散策もサッパリ。

切手と葉書購入程度の市内散策を終え、バスで宿に戻る。

島の中心であるAvaruaエリアを時計の12時とすると、宿は8時くらいの位置。Avaruaまで時計回りに来たので、帰りも遠回りとなる時計回りのバスにしてみる。これでめでたく島一周となったのだけど、バスから見た限りではだらだらと宿、リゾートホテル、島民の住宅地がだらだらと続くパットしない光景だった。

中心には緑の山がズドンと聳え、波頭が押し寄せる紺碧の海に島箱囲まれているけれど、ラロトンガ島は良くも悪くもそれまでで、それ以上のモノはないんだなと感じる。ダイビングにもトレッキングにも興味がない方にはちょっと退屈な島かもしれない。

食事を作ってそれを平らげ、洗濯物を取り込んで部屋に引っ込む。今日乾かした洗濯物の一部は、成田に帰ってから着るんだなぁなどと思ったりする。

NZ 46 AKL-RAR

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NZ 46 AKL-RAR

UAのマイレージの規定では、成田からオークランドそしてこのラロトンガまでビジネスクラスを利用しても、9万マイルしかかからない。

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成田からオークランドまでの距離は成田からロサンゼルスとほぼ同距離、オークランドからラロトンガは、成田から香港の距離とほぼ同距離なのだけど、ロサンゼルスから成田を経由して香港までビジネスクラスの発券をしようとすると12.5万マイルかかる。

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その上、NZ Airはビジネスクラスのマイレージ枠を余り出し惜しみしないのか、比較的簡単に発券できるのも嬉しい。ストップオーバーのNZで雄大な自然を満喫し、もうひと飛びして青い海で日焼けし、全行程をビジネスクラス。それでたったの9万マイル。運び屋的な仕事が全くNZで見あたらないのが、つくづく残念。

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ラウンジでアルコールをガッツリ注入し、余裕を持ってゲートに向かう。オークランドからラロトンガを経由してアメリカに飛ぶ路線もあるみたいだけれど、本日のフライトはラロトンガまでのようだ。前回のNZの搭乗はノーフォーク島行きで、8割が爺さん婆さんという変わったフライトだったけれど、本日は子供を連れた家族が多い。優先搭乗でゲートに並んだ家族だけでも10組はいたかと思う。

さて搭乗。

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機材はなんとB777。クック諸島の人口は1万4千人弱。我が東村山の10分の1の人口の国にB777。供給過多ではないか?と感じるけれど、8割くらいの搭乗率。十分採算がとれる搭乗率だなぁ。それにしても仮に280人以上搭乗者がいるのだとしたら、クック諸島の実に人口の5分の1ってところだぞ。何があるんだクック諸島?

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因みに東村山から車で20分くらいの距離に、航空自衛隊入間基地、米軍横田基地、米軍基地跡でもある昭和記念公園、旧所沢飛行場跡(日本で初めて飛行機が飛んだ由緒ある飛行場)なんかがあるけれど、一つも利用できる空港がありません。羽田の国際化は有り難いのだけど、羽田だって1時間以上かかります(泣)。

3時間ちょっとのフライトのため、機内アメニティなどは用意されていませんが、れっきとしたフルフラット。食事はあんまりだったけれど、機内で出されるアルコールは素晴らしかった。おかげで食後の記憶がない。

クック諸島の主島、ラロトンガは雨が降りそうな空模様。

11月25日の午前10時過ぎに出発し、到着は11月24日の午後3時半。

サラリーマン時代の暦だと、給料日に飛行機で飛び、飛行機を降りたら給料日前になるってことか、なんて思う。

入国審査はスムーズ。食品と釣り道具の検疫も簡単なチェックのみ。

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乗客としては数人目に空港ロビーに降りたったけれど、宿のおじさんがのんびりとした人でピックアップが遅く、空港でピックアップされたのは、一番最後でした。



オークランド / Auckland その4



オークランド / Auckland その4

明日からクック諸島。クックでクック!ということで宿の近くのアジア食材店で少々自炊アイテムを買い込む。その後は日本に帰国してからの準備。Skypeで成田のレンタカーやホテル予約をしたり。

そんな作業を一休みし、新聞の日曜版を読んでいたらデリーでつい先日まで開催されていたコモンウエルスゲーム(英連邦加盟国を中心とした国々のオリンピックみたいなモノ)の総括のような記事。オーストラリアの独壇場でしょどうせ、と思い最初はチラ見だったのだけど、メダル獲得数の記事が目にとまる。今回のニュージーランドはふるわなかった悔しさもあってか、スポーツ大国である小国のニュージーランドらしく、各国の獲得メダル数の記事に
、人口あたりのメダル獲得数のランキングがリストされている。

で、その人口あたりのメダル獲得数のランキングで見事No.1に輝いたのが我がナウル国!

人口あたりのメダル獲得数が2位の40,000人に1人のマン島を遙かに引き離して、ダントツの1位!なんと5,000人に1人!

※ 人口1億2,700万の日本が、5,000人に1人の比率でアジア大会でメダルをとったら何個になるでしょう?中国は?

これはナウルの現状などからすると立派だと思う。殊勲と言っていいだろう。ナウルの高校で体育を教えている台湾人青年、Maalang君の喜ぶ姿が目に浮かぶ。かの島国では大きなニュースになっていいることだろう。クックからお祝いの葉書でも送ってあげよう。

おめでとう!人口あたりのメダル獲得数No.1 !

今回金メダルを獲得した種目はウエイトリフティングなのだけど、今の大統領もウエイトリフティングの元選手で、コモンウエルス大会のゴールドメダリスト。いわばナウルのお家芸。ナウル人は力持ちだったのかぁ。

さて、見事、77キロ級コモンウエルス記録でゴールドメダル!を獲得したのは、Yukio Peter選手。Yukioというのが日本名にしか思えず、さらにいろいろと気になる。

ユキオ選手は国民の英雄になっているんだろうなぁ。今の大統領とのホットラインができて、将来ナウルにユキオ大統領が生まれるかもしれない。

あ、そうだ、ナウルの残った記事のアップデートをしないと。

繰り返しになりますが、明日からクック諸島です。あ、クック諸島に着いたら、また10月24日なんだよなぁ、ああなんだかややこしい。


オークランド / Auckland その3



オークランド / Auckland その3

喰ってばっかでまともに動いておらず、体重が増えたなぁ。

口寂しいなんていって普通の人は煙草をくゆらせたり、ガムを食べたりするのだろうし、そもそも口寂しいからといって、人は何かを食べたりしない。まずは我慢だろ。

で、忍耐の欠片もない運び屋は、口寂しいからとカレーを食っているのです。もうこれは死ぬかもしれません。

さて、そろそろ日本。その後の予定はほとんど決まっていない。今回の南太平洋のスケジュールは、ワールドカップ前の5月頃に確定させ、5ヶ月前には航空券の発券も済ませていた。そこから考えると、不安になるくらい何も予定を入れていない。というより、一度日本に身を置いてじっくり作戦を立てたい。

ブリズベンあたりでゴニョゴニョ考えていたときは、帰国後すぐにヨーロッパに飛び、西アフリカに行こうと思っており、実際にライアンエアーのマドリッド-フェズ便なんかを予約していたのですが。。

そいつは放棄します。

一度前のめりになった流れを急停止し、体勢を立て直すなんてのは、ハーケンを打ち込んで放置するのに似ている。それがライアンエアの3000円の航空券だとしても。でも、ちょっと片付けなければ行けない仕事が出てきたのと、パスポートの残りのページ数や、今後の訪問国のことを考えると、一度は日本で難関国のビザ取りや情報収集をしなければならないのも事実なので、ま、ちょっと腰を落ち着かせます。それでも11月は2回くらいは海外に行くだろうけど。

あ、友人や旅でお会いした方が、年末に向かう忙しいときなのだけど、一年に一度くらいなら。。的に声をかけてくださるのも嬉しい誤算です。

ということで、日本で帰ってからロケットスタートできるよう、本日も宿近辺を軽く散歩する程度で、仕事の準備などなどしております。カレーを頬張りながら。。

せっかくだから、ブラウザのブックマークも日本でお仕事モードに変更しているのだけど、アフリカのバス会社Intercapeとか、アイスランド航空みたいな、しばらく出番がないページが沢山放置してあり、そいつらを旅のことを振り替えながら消し去ったり。ブックマークしている旅ブログも、日本に帰国している方が実に多くなった。・。。。

安住の地に向かう旅、夢を叶える旅、楽園を求める旅、人と出会う旅、いろんなブログがあるけれど、運び屋のブログは何だろね、故郷に捨てられた寂しい独身オヤジの旅?

まあいいや、こんな人生ですが、一段落させたら、カキーンとハーケンを打ち込み、一つ目の頂上を目指して!頑張りますよ。

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