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2011年5月末時点の訪問国


2011年4月末...visited 183 countries (82%)


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2011年5月末...visited 191 countries (85%)


このマップのルールだと191カ国ですが、

モンテネグロ
コソボ
香港 
マカオ 
仏領 シンマルタン
英王領 マン 
北キプロス
西領 セウタ
西領 メリラ
仏海外 サンピエール・ミクロン島
蘭領 クラサオ
蘭海外 ボネール
蘭海外 サバ
蘭領 シントマールテン
蘭海外 シントユースタティウス
仏海外 サンバルテミー
オーランド諸島
ガーンジー
ジャージー

以上、マップに反映されない19の国を加え、消滅したオランダ領アンティル、分裂したけれど、このマップの訪問国リストに1つの国として載っているチャネル諸島を引く。

191+19-2で208カ国を訪問済み。

--------------

今月はモーリタニア、セネガル、ガンビア、ギニアビサウ、ギニア、シェラレオネ、リベリア、マリの8カ国を新たに訪問。若干苦しんだけれど、簡単な国から国巡りをしているので、キツイ旅はまだまだ続きます。まあ仕方ない。
--------------

来月6月の、新しい国訪問予定はブルキナファソ、ニジェール等々、ビザが猛烈に高く、ブルキナに入って五カ国ビザを申請した辺りでパスポート取得費用にビザ代を加えた金額が1,000ドルを超えると思う。恐ろしいぜ西アフリカ!

ギニアでついに雨期に捕まって酷い思いをしたので、今後は道路状況と相談しながら、ルート作りをしたり、ヨーロッパを経由する飛行機旅にしたり、掟破りな西アフリカ旅を進める予定。

*2011年5月31日!

現在位置はマリのバマコです!元気にやっとります!

ネット環境が悪く遅れていたアップデートを、このバマコで一気に取り戻す予定。お時間がある方は西アフリカの旅日記をご覧に下さい。。。。

バマコ 2日目 / Bamako Day-2

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バマコ 2日目 / Bamako Day-2

T/Cの両替にチェック購入時の領収証が必要だったり、CITI BANKのカードで引き落としができる銀行が限られていたりと、少々お金関係で躓くが、それらの問題も無事解決!この後のマリ観光、ブルキナ、ニジェールを旅してもビクともしない金額のCFAを確保!

写真をほとんど撮る事もなく2日間が過ぎているけど、まあそれだけ居心地が良い町だと言う事かなぁ。食事もいけてるのですが、旨い春巻きやサンドイッチが食べられるベトナムファーストフード店なんかもあったりと、何から何まで充実してる。問題は暑さくらいかなぁ。

まずい。根が生える前に早く出発しないと!

バマコ / Bamako

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バマコ / Bamako

ロンプラ最安宿は、居心地の良い日本人宿だった。バマコは停電もなければ断水もない。電気が一日中ついて、シャワーに勢いがあるって素晴らしい。宿ばかりか、タクシーに乗ってもぼられないし、食い物も旨い。

が、脳味噌が完全にマゾになってしまい。心地よすぎるバマコがなんだか物足りなかったりもする。

そんなバマコで、お隣のブルキナファソと、その先のガーナのビザ申請。ここ数年で、西アフリカ諸国のビザが値上がりしており、ブルキナの3ヶ月マルチがが61,000CFA、ガーナの6ヶ月マルチが80,000CFA。腰が抜けるほどビザ代が高いけど、日本で航空券やらをいろいろ提示して取得すると思えばいいか。。。。と思うしかない。

町歩きしていたら、コンゴブラザビルの領事館があったので、ビザ代やらを伺うと、3ヶ月マルチは105,000CFAだそうな。2万円かぁ。。。

ま、そんなバマコで、ビザ申請をしたり、宿で何度もシャワーを浴びたりして一日目が終了。

カンカン - バマコ / Kankan - Bamako

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カンカン - バマコ  / Kankan - Bamako

カンカンで乗り合いタクシーを降りるとさすがにクラクラする。ふぅ、疲れたぜい。アタタタタ。体の節々に加え、頭痛が始まりそうな予感がする。

荷下ろししていると、ガラージュのバイクタクシーのお兄さんが近郊の町やらに乗せようと集まってくる。マリのバマコに向かうと言うと、バマコ行きのチケット売り場を指さして教えてくれる。お、良い奴らじゃない。

チケット売り場に向かうと、バマコ行きの乗り合いタクシーは出払ってしまったようで、直通は午後4時発のバスのみとのこと。午後4時発にアフリカンルールを加えると、到着は夜中だなぁ。バマコはピースフルな町だと聞いているけれど、この体調のままバス移動で夜中着は萎えるんだよなぁ。やっぱカンカンで一泊するか。。。としばし逡巡する。

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ガラージュ近辺には携帯の充電屋が沢山あるので、そこでMacBookAirを充電してもらいがてら料金を弾み荷物を預け、食事をする事にする。

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キャッサバの葉の塩っ気のきいたぶっかけ飯を食い、頭痛薬を投入すると、力も湧き、頭痛も治まりそうなので、しばらく屋台で時間を潰してからチケット売り場に戻る。バマコまで90,000GNF。荷物代は少々ぼったくられたか20,000GNF。

さて、身軽になったので市場に出向いてみる。

市場の建物に「VILLE DE KANKAN」と大きく書かれているのでその周囲で写真を撮っていると、市場近辺での交通整理をするような身なり、半官半民風ななりの2人組の男が現れ、

「ここは写真を撮っちゃいけねーんだよ」

みたいな事を言い始め、カメラを取り上げる。片方が少し英語を話すようで、パスポートを見せろやらと凄んでくる。

「阿呆タレ、真っ二つにされて、市場の肉屋に並びたくなかったら、早くそのカメラを返せ、この糞外道が!」

と言い返したいところだが、

「市場の写真を撮っていけないのは、残念なことですが、そんなこととは知りませんでした。申し訳ない。画像は消去するのでカメラを返して下さい。」

と穏便にお願いする。

が、カメラを取り上げた片割れが、自分の首に俺のGRをぶら下げてふんぞり返り、もう片方が

「返してほしかったら何か彼にあげなさい」

なんて言ってくる。ほう、始まった。ようやく始まったか西アフリカ!だなぁ。

彼らは同じような服装をしているのだけれど、おそろいの帽子はかすれた文字で「FOSSIL」と書かれている。悪い冗談ってのはまさにこのことだなぁと思う。ついでに言うと、英語を話す方がギニアの国旗のプレートのようなものを胸につけているが、そいつが逆さまだ。

が、ここで「FUCK」や「STUPID」なんて言葉を使うと相手の思うツボなので、

「分かりました、まず、あなた方には何かをあげるつもりはありません。返してくれないなら警察に事情を説明し、日本大使館に連絡を取りますので、今から警察署に行きましょう」

と、先ほど通り過ぎた警察署の方角を指さして返答する。正直、この方法がベストな選択だとは思えないけれど、2人のオヤジは頭のてっぺんからつま先まで、糞野郎な雰囲気で満ち満ちており、こういう輩とは白黒つけないとどうしても気が済まない。

一瞬ひるんだ表情を見せたので、市場周辺の人だかりを指さし、彼らが見ていたというゼスチュアをし、再度

「警察に行こうぜ」

というと、黙ってカメラを返される。

アホタレが、ったく恥を知れ。素敵な人間達と戯れて気持ちよかったギニア滞在が最後で台無しになるところだったじゃないか。

「お前らのような輩が、この国を訪れる外国人のギニアに対する印象を毀損し、信用を損ない、どれだけ協力や援助、投資といった機会を逸しているのか分かってるのかアホタレ。難癖つける交通整理をするくらいだったら。川端でしゃがんで膝でも舐めてろ、この野郎。」

と言いたいところだが、ここでもエア抗議。グッと堪えてその場を去る。

とっつかまった後ろには、

「MARCHE DE POISSONS DON DU JAPON」

日本の寄付によって建てられた魚市場?

の記載。日本の善意が助けてくれたのかもしれない。

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バスで通り過ぎるときに撮影

そんなことがあったので、出発までの残りの数時間はバスの近くで時間を潰す。

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俺が食っているところを撮れ!とオヤジ。

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バスは2時間ほど遅れて出発。荷物を満載し、補助席もびっちり乗客で埋まっているけれど、乗り合いタクシーに比べれば何ともない。ただ、エアコンが効かない上に窓がほとんど開かないため、車が停車すると猛烈に暑い。オマケに大音響のマリ演歌が流れ続ける。うーん、こりゃ耳栓必携だな。

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ギニア出国の際、西アフリカの外から来た自分だけな為、少々他の乗客と異なる出国手続きとなるものの、荷物検査などでかなり時間がかかる事もあり問題なし。

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日没前に一時停車し、乗客の7割くらいがお祈りしてた。

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マリに入ったチェックポイント前で牛のグリルをパックンチョ。

全ての出入国プロセスを終えたのは真夜中。マリに入ってからは疲れもあってか、バスの中では大音響のマリ演歌が流れているのにも関わらず寝てしまう。バマコのバスガラージュに到着したのは朝の3時過ぎ。所要時間は9時間くらいだった。

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到着!

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バスの荷卸しが一段落付くまでお茶を飲んで過ごし、日が昇るまでバスの中で過ごす。

コインドゥ - ゲケドゥ - キシドゥグ - カンカン / Koindu - Gueckedou - Kissidougou - Kankan

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コインドゥ - ゲケドゥ - キシドゥグウ - カンカン  / Koindu - Gueckedou - Kissidougou - Kankan

コインドゥで乗り換えたバイクタクシーは、すぐにシェラレオネ側のチェックポイントに到着。トラックなど(乗り合いタクシーもあるかもしれない)でも移動ができるようで、荷台に乗って移動する人達が手続きをしている。

つい1時間くらい前に入国審査をしたばかりだったので、出国スタンプは要らないでしょなんて言われるが、お願いしやっす。と言ってスタンプを押してもらう。手続きを済ませ、少し走ると川。どうやらこの川がシェラレオネとギニアの国境になっているらしい。渡し船(1000レオン)に強引にバイクを乗せ対岸に渡る。

ギニア側の入国審査では、荷物を検査されたり小銭を要求されたりするが全て無視する。渡し場のギニア側には渡し船を待つ人が多く、渡し場からすぐの所にちょっとした集落がある。成る程、シェラレオネ側にもバイクタクシーが待っていたりしたことを考えると。。。。

コインドゥの町から渡し場までバイクタクシー、そこで渡し船に乗ってギニアに入り、入国手続きを済ませてそこから集落まで歩き、そこからゲケドゥまで乗り合いタクシーやバイクタクシーっていう手もあるかもしれない。まあ、節約できても300円程度だろうけど。因みにコインドゥからゲケドゥへの直行バイクタクシーは50,000レオン。約1,000円だった。

国境からゲケドゥまでの道はダートながらキッチリと固められておりスムーズ。バイクのスピードも出る。

結局コインドゥから国境を越えてゲケドゥまでの所要時間は1時間ちょっとで済む。乗り合いタクシーに屯する両替商を捕まえ、USドルを40ドルほどギニアフランに換えてもらう。レートは1USD=6500GNF。

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当初はこのゲケドゥで一泊するつもりだったけれど、日も高い上、テンションも高いので、そのまま北のキシドゥグを目指す事にする。有り難い事に、キシドゥグ行きの乗り合いタクシーは、あと2人くらいで出発しますよな状態。結局、ゲケドゥの滞在は30分位でキシドウゴウに向かう乗り合いタクシーが出発する。

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キシドゥグ行きはギニア名物、猛烈窮屈乗り合いバンタクシー。コラムシフトでもないのに、前列に4人乗車、二列目には当然のように4人乗車、三列目には子供と女性の4人乗車、天井に3人となんと15人乗り。

三列目の女性が黒装束で体を覆ったムスリムで、その旦那さんが途中でドライバーに声をかけて車を止め、昼過ぎの礼拝を道端で行った。シェラレオネにもムスリムが多く、夕暮れ時のアザーンや、祈りの風景をよく見かけたけれど、車を停車してまでお祈りをする事はなかった。東ギニアはシェラレオネよりもう一段、イスラム濃度が濃いのかもしれない。

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舗装状態の悪い道の為、100キロちょっとの移動に約3時間かかるが、ジャングルを突き抜ける岩山が現れたり、景色は中々だった。

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さて、キシドゥグに着いたけれど、この町の見た目も他のギニアの町同様パットしない。そろそろ日が沈みそうだけれど。。。と悩んでいると、コナクリ行きや、カンカン行きの乗客を集める声がする。そうか、ギニアは日没後でも移動ができるんだったな。

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今出発しても、夜中過ぎにカンカンに到着するのは目に見えているので、キシドゥグで一泊するべきか迷うが。。。ホテルを探し当て、チェックイン、早起きしてチェックアウトし、またこのバスガラージュに戻ってくる事が億劫になり、カンカン行きを選択。

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乗り継ぎ時間は1時間ちょっと。セネガルからギニアまでの国々は、キッツイ移動とバスガラージュでの人とのやり取り自体が観光みたいなものだけど、キシドゥグのバスガラージュで言葉やゼスチュアを交わした人は子供から老人まで、素敵な人ばかりだった。

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そういえば、ギニアの東は、リベリアやシェラレオネと国境を接している事もあり、現地語とフランス語がメインだけれど英語もカタコトなら通じる。

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そうこうしているうちに出発。キシドゥグの町もすぐに尽き、日も沈む。勧進の車の方は、穴ぼこだらけの舗装道路なためスピードが上がらない上、穴にはまったショックでしょっちゅうエンストを起こしたりして車が止まる。シートは助手席窓側になったけど、助手席は当然ギニア人とシェアなのでキツイキツイ。

キシドゥグからカンカンまでは約300キロ。悪路に加えて車がぼろいので、1時間で30キロ進めるかどうかといったところ。この調子が続くとカンカンまで10時間以上かかるのか。。と考えるとクラクラしてくる。けれど、まあ仕方ない。何度も車を降り、エンジンの押しがけを手伝ったりしながら北を目指す。

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暗闇の酷い道だったけど、停車したときの星空は見事で、蛍がスーッと瞬いたりして綺麗だった。

エンスト以外に一度休憩を挟み、夜中の2時くらいまで走り、真っ暗な集落で車は停車。今日はこれにてドライバーもギブアップといったところかな?前回のガブウからコナクリの時のように酷いトラブルは起きていないようだけど、今回も車中泊。乗客は近くの民家に分泊したようで、自分は他の乗客に広々とした後部座席をあてがわれる。

朝からの移動で疲れていたのか、ペットボトルを枕にし、体を曲げて横になるとすぐに意識が無くなる。

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辺りが明るくなる頃、なんだかポツポツと落ちてくる。嗚呼!雨だ。窓側シートで、その窓が締まらないんだよなぁ。シャワーを浴びたいなんて思ってしまったのがいけなかったかな?

雨期はまだ始まったばかりのようだけれど、昨日も朝に雨が降った。この時期にこの辺りを旅する人は、朝の雨を頭に入れておいた方が良いかもしれない。

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右半身をビショビショに濡らしながら北に向かっての移動が再開する。比較的道は良くなってきたけれど、ラジエターの水が尽きたり、段差で機関系統の接続が外れたりで、すぐ車が止まり、30分と走り続けてくれない。

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カンカンまであと50キロに迫ったあたりの田舎で、とうとうラジエターの水が尽き、「近くの村に水を取りに行ったりで時間がかかるから、暇つぶしでもしていてください。。」みたいな事をドライバーに言われる。他の乗客が車を降りて歩き出したので、それについて行く。

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またマンゴー狩りかぁw

たわわに実ったマンゴーの木を乗客の1人が見つけ、乗客全員でマンゴー狩りを楽しむ。この季節の西アフリカは、市場で売られるのはもちろんだけど、道沿いやらにも採りきれない量のマンゴーが実るので、車にトラブルが起きるともれなくマンゴー狩りのオプションが付いてくる。

西アフリカの男も女も、マンゴーとマンゴー狩りが大好き。今回は乗客の若い女性が木に登ってワッサワッサ木を揺らし、ボトボトとマンゴーを落とし、それをキャッキャ言いながらみんなで拾い集め、車の修理を待ちがてらモサモサと頬張る。いい朝飯代わりになった。

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ようやく車が動き出し、1時間もしないうちにカンカンに入る。

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ふぅ、到着

町は道幅がゆったりした地方の中核都市といった印象。時計を見ると午前9時半。300キロの移動に、結局15時間もかかってしまった。。平均時速約20キロw。ったく泣けてくる。

カイラフン - フォヤ - コインドゥ / Kailahun - Foya - Koindu

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カイラフン - フォヤ - コインドゥ  / Kailahun - Foya - Koindu

朝方、かなりの雨音がしたので目覚めてしまう。昨日はシャワーを浴びるて横になるとあっという間に意識が無くなってしまい、パッキングやらを済ませていなかったのでまあ丁度良いか。

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今日はGRはパソコンやロンプラと一緒に厳重にビニール袋に入れ、バックパックに突っ込む。防水用カメラをウエストバッグに入れ、フリータウンでプリントアウトしておいたこの辺りのGoogle Mapの地図はクリヤファイルに入れテープで留めた。これにて「雨雨降れ降れ、もっと降れ、アタシのいい人連れてこい」状態な雨期雨期モードなパッキングへの換装完了。これで100%フルパワーでリベリアに突入できるぜ。

身支度を終える頃に昨日のドライバーが迎えに来て、8時前に宿を出発し、カイラフンの雑貨屋でUSドルをレオンに両替する。因みにシェラレオネの辺境エリアでのUSドルの換算レートは

1USD=3,500

と非常にレートが悪い。元々フリータウンでレオンをATMで引き出し、それを変えたUSドルだったので、なんだか損した気分。

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カイラフンからフォヤまでは約50キロ。先日のケネマ - カイラフン以上の悪路になり道も細くなるが、雨期に入りたてと言う事もあってか、今朝の大雨の水を大地が吸いきってしまったのか分からないが、ダートの道はそれほどぬかるんでおらず、バイクを降りなければならないのは、小川の丸木橋を越えるときくらい。

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ひたすら走り続けると、朝靄のジャングルの中に巨大な岩山がボコボコ現れ出す。岩肌が剥き出しになって急傾斜な山は、木がへばりつく事もできないようだけど、雨でしっとり濡れたそれらの山は、なんだかアフリカが剥き出しになっている感じだ。

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エチオピアで会った女性パッカーが、アフリカは移動しながら「大地の移り変わりを見ているだけで楽しい。」なんて言っていて、その時は「なに格好つけてるのよ、この子は。。」なんて思ってしまったけれど、確かにアフリカの景色の雄大さ、沿道に生きる人々が送ってくれる笑顔は、移動の辛さを補って余りあるかもしれないなぁと、バイクにしがみつきながら思う。

西アフリカには残念ながら魅力的(個人的視点から)な町は少ないし、移動の辛さはインド並かそれ以下なんだけど、トラブルやら遅れで待ちぼうけを食らわされる時こそ、アフリカ人の生な部分にも触れられる。

まあ、そうでも考え方を変えないと、ほんとに辛いだけの旅になってしまうので、キッツイ移動自体が西アフリカ旅の醍醐味なんだと思い込むようにしています。

途中、催涙弾を発射する銃やら、自動装銃をがっちり構えたシェラレオネ兵がぞろぞろと歩き、何やら緊張感漂うベウドゥ/Beuduの町(この日は選挙が行われていたからかな?)を通過する。ベウドゥ/Beuduの町の入り口と出口で友好的でフレンドリーなチェックポイントでパスポートを提示したりして、再度山道を走る事約15分。竹で建てられたイミグレーション小屋に到着。

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Bueduのチェックポイントにて

近くの村の人が、嘱託で任されているような印象のイミグレーションはノンビリとしているものの、キッチリと出国スタンプを押してくれる。対応は丁寧で賄賂の要求やらは一切無かった。

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イミグレーションを越えると、道がどんどん細くなり、ついには人が歩いて踏み固めただけのトレックになってしまう。自動車の轍も無し。

成る程。

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Beuduの町には車やトラックもあり、通過したときは、「なんだよこれならバイタクに高い金額を払わなくても、乗り合いタクシーやらで何とかなったんじゃないか?」と思ったり、「リベリアに向かうのはバイタクだけだよ。」と言っていたカイラフンのオヤジに騙されたか!なーんて疑ったけど。このルートはバイクか自転車か徒歩でしか通過できないや。途中で出入り口の着いた茅垣のような箇所もあったし。

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最終的にはこんな道になってしまう。。

そんな緩衝地帯をしばらく走り、初めてのリベリア側の集落。

村の入り口が簡単なチェックポイントになっており、これまた嘱託入国管理官やら嘱託税関職員なのか、ただの村人ともつかない人間に審査を受ける。ここでは入国スタンプなどがないため、Foyaの入国管理事務所に出向くように指示される。酷い賄賂請求はされなかったけれど、何か奢ってくれいやら、人の話を聞かなかったり、荷物検査をしたりと、リベリアの第一印象は悪い。

そのチェックポイントをやり過ごし、次の集落を通過するときに、これまた村の若者達が設置したようななりのチェックポイントがあり、そこでは賄賂請求と荷物チェック。このチェックポイントのリベリア人の対応は、「賄賂をよこさねーと通さねーぞこの野郎」な上から目線で、人を舐めた態度。何とか所定?の通行料をドライバーが払って解放されたけど、初めのチェックポイントと併せ、リベリアの印象が非常に悪くなり、Foyaでの滞在は止め、通過してシェラレオネに戻る事に決める。

30分ほど走るとFoyaの郊外となり、道を尋ねながらFoyaのイミグレーションオフィスに出向く。

ログブックに自分の名前を書き入れるだけの簡単な手続きなのだけど、あれやこれやと質問が多い。リベリアに入ってから道ですれ違った人達は笑顔に笑顔を返してくれるし、子供達も手を振ってくれ、リベリアの人々に対しての印象は回復どころか、いい国だなぁと思うくらいだけれど、どうも役人やその周辺の人間のレベルが低い。

自分達が効率的に動かない分、国の発展を妨げ、外国人のリベリアに対しての印象を毀損している事に気がついていない。仕事を煩雑かつスローにして、自分達の椅子を保持し、しがみついているような印象すら受ける。

まあいい。リベリアといったって辺境エリアだし、いろいろ遅れているところもあるのだろうということにしておこう。

結局、イミグレーションオフィスではああだこうだ言われながら、ログブックにいろいろ書きこまれた程度の手続きで終了。入国スタンプは押されなかった。

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昼時なので、ドライバーを誘って飯でも食いながらここから先のルートを考えようということになり、フォヤの中心部に戻って食堂に入る。ここで料金も支払ってしまう。80,000レオン。

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無口だけど、仕事キッチリなカイラフンのバイタクドライバー!

リベリアの印象が今一歩なのと、フォヤの町がパットしないので、そのままコインドゥという、シェラレオネの一番端っこの町に向かってもらう事にする。30,000レオン。

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飯を食っているとなんだか通りが騒がしくなり、様子を見ているとどうやらパレード。独立記念日か何かなのか、51周年の文字が入ったTシャツや揃いのユニフォーム姿の学生や子供らが踊ったり、声を上げたりしながら田舎道を練り歩いて行く。上手な踊り手やらグループのリーダーにお捻りが投げられたり、沿道のオバチャンが一緒に踊り出したりとなかなか面白い。音楽に合わせ、こちらも日本代表として下手くそな踊りや、東村山音頭を披露したが、お捻りは出なかったw

しばらくパレードを見物して出発。フォヤとコインドゥを結ぶルートは、道路状況は悪いものの、大型車の通行も可能なダート道。

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フォヤの中心部から、リベリア側チェックポイントでの出国手続き(賄賂請求や荷物検査は無し)、シェラレオネ側でのチェックポイントの入国手続きなどを含め、所要1時間弱だった。

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コインドゥの町は、バイクタクシー乗り場周辺しか見ていないが、田舎の村といった趣だった。ゲストハウスはあるようだけれど、まだ昼過ぎで時間もあるので、スルーすることに決定。ギニアのゲケドゥ/Gueckedou行きのバイクタクシーはすぐに見つかった。

フリータウン - ケネマ - カイラフン / Freetown - Kenema - Kailahun

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フリータウン - ケネマ - カイラフン / Freetown - Kenema - Kailahun

フリータウンからケネマに向かうバス(25,000レオン荷物代2,000レオン)の出発時間は早い。定刻が6時発。

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前日にバスチケットを買ったときも、チケット売り場のお兄さんに「バスはほぼ定刻に出るから、6時前にはバス停に来なくちゃ駄目だよ」と言われたが、キャンセル待ちのお客さんを乗せたりで多少時間がかかったものの、10分程しか遅れず、まだ日が昇りきっていないフリータウンを乗客満載で出発した。

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フリータウンからケネマまでは300キロほどあるけれど、今までの日アフリカ旅で一番と言っていいくらい完璧な舗装道路。マイルストーンは100メートルごとに置かれているし、小さな集落や村にもきっちり標識がたてられており、走っている場所を掴みやすい。

シェラレオネは、フリータウンを除いてほぼアフリカの熱帯雨林系田舎でできあがっており、道中の景色は簡単なプランテーションの他は、ジャングルと、その一区画を丸ごと焼き払う系農業が進められた黒い大地の二種類。雨期の前の「野焼き」みたいなものなのかもしれないけれど、見た目はちょっと痛々しい。

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一度、軽い食事休憩を挟み、ボー/BOという比較的大きな町を通過し、約6時間でケネマに到着。ボー/BOはケネマまで1時間半くらいの場所なのだけれど、そのあたりから平らかな大地に起伏が目立ち始め、ケネマに入る頃には丘陵地帯と言っても良いような景色になっていた。

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ケネマに到着!

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乗ったバスは、郵袋なんかも一緒に運んでいた。

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ケネマは通り過ぎただけだけれど、「Diamond Dealere」の表記が町の商店の多くにあり、映画ブラッドダイアモンドを出発前に中野基地でみたことを思い出す。ケネマはダイヤモンド採掘の中心。町自体に見所はあんまりないが、採掘場見学のツアーもあるそうだ。

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カイラフンに向かうタクシー乗り場は、フリータウンからのバスが停車する場所から少し離れており、乗り場までの道案内と荷物担ぎをお兄ちゃんにお願いし、5000レオン程お礼に手渡す。

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やべえ、俺、テンションで負けてる!

タクシー乗り場では、運良く8分の入りのカイラフン行きのランクルが見つかり、言い寄ってくる乗り場のマフィアに2,000レオンほど掴ませ、前方のシートをゲットしておき、出発までキャッサバの葉っぱの塩っ気の聞いたぶっかけ飯を喰らい、子供らに相手をしてもらって時間をつぶす。アフリカの子供は、日本では手垢が付いて誰も笑ってくれない顔芸や、リアクション芸に100%の反応をしてくれる。嬉しいねぇ。

出発直前に車にわらわらと集まってきた売り子からバナナやらガムを買って、運転手や近くの乗客に配って仲間にしてもらい出発。

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町外れのチェックポイントから丘陵地帯となって、道も細いダート。ランクルなので安心だけど、普通の車だとキツそうな箇所も多い。集落を過ぎるとアップダウンの激しい密林、そしてまた集落。時々見晴らしの良い場所にも出ると地平の彼方まで濃い緑が波打ちながら広り、どころどころにポコポコと山が点在するといった景色だった。

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山の中で故障や事故を起こす事が命取りになっているのを知っているからか、コワモテのドライバーは、カーブや急坂でクラクションを効果的にならし、対向車に道を譲る。シェラレオネの田舎の都市集落間の移動は、悪路や酷い轍をモノともしないバイクタクシーがなかなか活躍しており、彼らにビュンビュン抜かれるのだけど、それらを蹴散らしたり、邪魔するような事はしない。最後までキッチリペースを守っての運転で好印象。

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午後2時にケネマを出発して、午後7時にカイラフンに到着(30,000レオン荷物代5,000レオン)。

ランクルの近くにワラワラと集まってきたバイクタクシーのドライバーに、明日のリベリアのフォヤ行きの情報なんかを聞き、真面目そうな顔つきの青年ドライバーに明日のリベリア行きをお願いし、彼に適当なゲストハウスまで送ってもらう。

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宿で荷物を降ろし、外を見ると綺麗な夕焼け。

フリータウン / Freetown

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フリータウン / Freetown

凄惨な内戦を繰り広げたシェラレオネの首都フリータウン。旅行者が沢山訪れるような町ではないけれど、少ない旅行者が残したブログやらを拝見する限り、シェラレオネの国ともども評判良し。

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さて、どんなもんかと中心部の宿を根城にして2泊3日してみたが、自分の感想も同じ。賑やかなアフリカンカオスな中心部はごったがえしているもののサイズが程々で、歩いているといつの間にか下町に入ってしまい、そこで生きる人々は穏やか。笑顔に笑顔が返ってくる。

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町のランドマーク、コットンツリー。

これまでの西アフリカの首都は、ダカールやコナクリのようにサイズが大きすぎ、カオス過ぎて疲れてしまうか、ヌアクショットやバンジュールとその近郊、ビサウのようにパンチに欠ける。。。な両極に別れており、町歩きを楽しんだ記憶がない。

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けれどこのフリータウンは、徒歩と縦横無尽に駆け回るバイクタクシーOKADAで気儘に移動ができる上、町は海を望む丘に面しており、暑さはきついけど、山の緑と海と空の青の景色がふとした場所から臨む事ができる。それだけで気持ちよくなるのは、山と海と空の調和にうるさい日本人の性分かもしれないけど、兎に角気持ちよい。いい町だなぁフリータウン。

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前述したけれど、人も穏やか。そして食べ物が旨い。昼間歩く限り(個人的に夜でもいけちゃいそうな気がするくらい)、凶悪犯罪な臭いは全くせず、通常の旅人モードの警戒程度で十分町歩きできる。シェラレオネまでたどり着くのが大変だけれど、皆さん是非ドウゾ!

褒め褒めした割りに、滞在が短かったため、リベリアビザの取得やらで終わってしまったけれど、心身ともにリフレッシュできました。出発の朝も「おっしゃ!行くぜ!」と気持ちよくバッグを担いで宿からバスステーションに歩き出す!

過酷な内戦の時代をくぐり抜け、癒えていない傷だってあるだろうに、旅行者をこれだけ居心地が良くさせるのは、シェラレオネとその国民の潜在能力があるということだと思う。国連やNGOなどの機関と協力して、ルワンダに続く「アフリカの奇蹟」を是非とも実現してほしい。

経済的な側面と同時に、長い戦争で断絶した文化や地域社会の繋がりなんかも回復しますように!

がんばれシェラレオネ。やっぱ平和が一番だな。

コナクリ → フリータウン(パメラップ=グバラムヤ国境経由) / Conakly to Freetown via Pamelap=Gbslsmuys Border

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コナクリ → フリータウン(パメラップ=グバラムヤ国境経由) / Conakly  to Freetown via Pamelap=Gbslsmuys Border

コナクリは、見所もなさそうだし、夜の停電にバケツシャワーで萎え萎え。一泊で切り上げ、旅人に評判の良いシェラレオネにさっさと移動する事に決定した。

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まずはロンプラの、ギニアビサウの出入国の項。

Land

SIERRA LEONE

The journey from Conakry to Freetown is pretty straightforward, and the final dirt sec- tion should be sealed soon. There are several taxis brousses daily (US$13, seven hours) from both Gare Voiture Bambeto and Gare Voi- ture Matam in Conakry. A bus also goes to Freetown (US$14) from Gare Voiture Matam on Tuesday and Friday. Taxis waiting at the border town of Pamelap also connect to most other large Sierra Leonean towns.


Gare Voi- ture Matam(コナクリの中心部に近い都市間乗り合いタクシーステーション)までタクシーで向かうが、タクシーの運ちゃんとコミュニケーションが上手くいかず、Matamの警察署で降ろされる。結局警察のお世話になりGare Voi- ture Matamにたどり着く。ありがとう、ギニアの警察官。ただ単にラッキーだったのかもしれないけれど、パスポートやらカメラやらを取り上げ、賄賂を要求する嫌な連中という認識が更に改まりました。

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フリータウン直行の車もあったけれど、乗客が集まっていない様子なので、まずはギニア側の国境の町パメラップ/Pamelap(40,000GFR/荷物代10,000GFR)を目指す事にする。ちなみにフリータウン直行が105,000GFRだった。

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乗車するが、相も変わらずギュウギュウ詰め。タクシーにも慣れたけど、キッツイなぁ。

国境までは3時間弱。

そこから、フリータウン行きの乗り合いタクシー(25,000+5000荷物代Leone/600円位)に乗り換えるが、外国人の私は出入国審査手続きに時間がかかるので、他の乗客とタクシーを決めた後に別れ、オカダ/Okada/バイクタクシーを10,000Leone/約200円でチャーターし、ギニアとシェラレオネのチェックポイントをクリアする。お兄ちゃんのバイクのガス欠なんかがあって多少時間がかかり、所要時間約45分。

ギニア側の最後のチェックポイントで悪徳役ポリスに捕まってしまい、邦貨にして50円くらいカツアゲされてしまうものの、賄賂請求はそれ以外で無しでスムーズ。

丁度自分の全てのプロセスが終わる頃、他の乗客とタクシーのシェラレオネへの入国審査と税関検査が終了しており、タイミング良く出発。後部には太ったオバサンと俺と男性。これまたキツイ。

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シェラレオネに入って驚いたのは道の良さ。途中のPort Loko付近が整備中で脇道に逸れた以外は、ゆがみ一つ無い完璧な舗装だった。また、途中、鉄道を整備している箇所もあった。なんだ?ギニアとシェラレオネは舗装道どころか鉄道で結ばれるのか?

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国境からフリータウンまでは4時間弱。入国審査を含めた首都間移動に約8時間かかった。バスが停車した場所から中心部までは、バイクタクシーのOKADAで3,000レオネくらい。

移動自体はスムーズで問題なしだったけど、順調なフリータウンまでの移動だったので、同時に物語性も無し。

大きな躓きはなかったけど、所要時間はロンプラ表記よりプラス1時間。ドアツードアだと10時間弱くらいだった。できればコナクリのバスターミナルを朝の8時には出たいところ。このルートを考えてる方は、早めの出発をオススメします。

ガブウ → コナクリ(ピッチ=フラモリ国境経由)後編 / Gabú to Conakly via Pitche=Foulamory Border The Second Part.

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ガブウ → コナクリ(ピッチ=フラモリ国境経由)後編 / Gabú to Conakly via Pitche=Foulamory Border The Second Part.

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(前編から続く)
川を渡り終えると、小さな集落がありそこで初めてのギニアのパスポートチェック。少し走り、「DES FRONTIERES DE FOULAMORY」の表記のあるチェックポイントでギニアの入国審査。こちらもまた賄賂やら追加料金をせびられる事も、税関審査などの面倒な手続きもなく無事入国。

国境のチェックポイントを写真に撮って何か悶着すると面倒なので、ロンプラに国境の名前を書きこんでいたりすると、他の乗客がいろいろ話しかけてくれ、ギニアに入国後は、南東ルートをとってLabeを目指すのでなく、南西ルートを通り、Bokeに向かうらしい。

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その後走り出してすぐに日没となり、村と村とを結ぶようなダートの道を走り続けて2時間半、コウンビア/Kounbiaという街道筋の町で停車。どうやらここで食事をするらしい。「NOKIA」という自分の海外用ニックネームを運転手に呼ばれ、手招きされるまま食堂に入ると、ドーンと盥マフェが出てくる。

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お盆飯をドライバーや助手達とかっくらう

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これは羊のグリル。他の乗客が死ぬほど食わせてくれる。

百戦錬磨の歴史が顔に刻まれすぎ、運転手ってのはとっつきにくいのが多いけれど、ロンプラアフリカ版を抱えたボッサボサ頭のアジア人を気に入ってくれたらしい。運転手がさくっと奢ってくれた。お礼に、助手の少年にペットボトルの水を奢る。

コウンビア/Kounbiaからは広めのダート道。

児童労働の定義が何歳からか分からないけれど、15歳位?の少年助手は、荷揚げや、チェックポイントでのポリスへの気配り、運転手のサポートなどなど、ほんとによく働く。日本にだって、料理人顔負けのしっかりバイト君を厨房で見みかけたりするけど、まさにそれ、仕事っぷりが見ていて気持ちよい。

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コウンビア/Kounbiaを出てすぐ、夜中の11時過ぎに後ろのタイヤがダブルでパンクするというトラブルが起きたときも、あっという間に車の下に潜り込んで、ジャッキで車を持ち上げてタイヤを外し、今度はすぐに車の上に積んである予備タイヤを下ろし、あっという間に交換を終えてしまう。運転手の手を一切煩わせず、何も指図されずに、自分だけが泥と油だらけになってリペアを済ませてしまう。おおお、君は将来大物になるよ。

ま、彼の奮闘もむなしく、深夜2時に更に重大なトラブルが発生したらしく、運行はコレまで!車は夜中のダートロードで停車。近くの村で適当に朝を待つことになってしまった。かくいう自分は、5時起きということもあって眠くてたまらず、車の中に残った乗客と寄り添い寝てしまった。

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朝。

どうやら、右後輪のシャフトとカバーがボッコシ折れてしまったらしく、まずは朝ご飯を食べw、それから村の修理工場のジェネレーターの出撃。車が停車しているところまで引っ張ってきて、火花を散らしながらシャフトを仮溶接し、グラインダーで十文字に傷を入れ本溶接。

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ドライブシャフトが折れました。

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サスペンションやらも外した大がかりな修理だったので、なんと修理完了はお昼前!パンクなら朝飯前!だったかもしれないけど。。出発は丁度12時だった。。。

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マンゴー狩り

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アジア人が珍しいのか、無限に暇つぶしの相手をしてくれる

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ただ、あまりにも時間がかかるので、他の乗客と一緒にマンゴー狩りをしたり、近くの集落にお邪魔して写真を撮らせてもらったりと、なかなか楽しく過ごす。何時にコナクリにたどり着けるかが若干気にかかるけど。。

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出発後、Bokeの町で昼食と更なるタイヤ交換をし、ようやく南の幹線をコナクリに向かう。舗装が酷い箇所とビッチシしてスピードが出るところの差が大きいが、なんとか明るいうちにコナクリ郊外に入る事ができたようだった。道中興味深かったのは、コナクリに入る前に広がるテーブル台地の景色の雄大さと、運行を停止したはずの鉄道が走っていた事くらい。

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さて、コナクリ中心部に向かう途中でトップリ日が暮れる。午後9時、コナクリ空港近くで約30時間の旅は終了。運転手と少年助手にありがとうと言って、抱き合ってお別れ。

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コナクリ中心部の宿までは、タクシーで30,000GFR/380円位。半島のどん詰まりに中心部があって遠い上、すっとぼけなタクシー運転手をなだめ諭しつつ、ようやくたどり着いた中心部の宿が真っ暗闇の大停電中。懐中電灯xバケツシャワーのコラボには流石に萎えてしまった。まあ、コナクリはすぐに脱出しよう。

疲れはあるが、ボケでは、こいつらかよ。。と思っていたとっつきにくそうな運転手と生意気そうな助手コンビと少しずつ打ち解け、最後は楽しく別れる事ができたのが何よりもの収穫。あ、そうだ、チェックポイントでの賄賂要求なんかは全くなかった。ドライバーが事前につかませてるのかな?

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