calendar

S M T W T F S
  12345
6789101112
13141516171819
20212223242526
2728293031  
<< July 2014 >>

categories

archives

メールとTwitterアカウント

courier_jpn☆hotmail.co.jp

☆を@に変えて!



Twitterアカウントはcourier_JPN

GK 624 KOJ-NRT



GK 624 KOJ-NRT

歩き旅を終えた鹿児島を少し歩いてみようとも思ったけれど、鹿児島は酷暑。歴史探訪しようなんいう気分にはならず、こんな季節に歩くやつはほんと馬鹿野郎だと思う。そんな暑さの鹿児島で、安宿を探したり、テントを張れるような公園を探したりするのが途端に嫌になって、ホームシックに襲われる。ジェットスターの成田行きは、直前に19,000円前後、荷物料込みで20,000円を越え。二日後にチケットは6,000円になるのが分かっているので、吝嗇旅行者の自分に取っては、身を切られるような思いだけれど、ポチッとな。



鹿児島空港で鶏飯をもりもり頂いて、成田。成田発最終のJRでの帰宅は午前様だったけれど、家でぐっすり休む。ようやく歩き旅が終わったことを実感する。

徒歩旅行 vol.0096 大泊野営場 - 佐多岬

936063_10204356829224826_6856426339999645312_n.jpg

徒歩旅行 vol.0096 大泊野営場 - 佐多岬

ほんの少しの誇らしさと、ここまでたどり着けた幸運、南の岬ならでわの植生や集落の雰囲気なんかを楽しみながら、佐多岬に向かう。
 
そして、ゴール。

10524728_10204356829024821_4401081588458181653_n.jpg



家を空けてばかりな僕を応援してくれた上、淡路島と最後のゴールまで一緒に歩いてくれた妻、己の道を真っ直ぐ進め!と名付けてくれた両親、旅の最中にお世話になった皆様、ありがとうございました。

10559662_10204356829664837_7732756601990545647_n-1.jpg
96日もかかってしまいましたが、佐多岬に無事到着しました。
これから宗谷を目指すカナダからの旅人と一緒に写真を撮る。日本縦断になれっこになってしまっている佐多岬ホテルのスタッフの方とお話しさせていただいたが、外国人は南から北を目指す日本縦断が多いそうだ。



10405547_10204356829824841_455492904683341193_n.jpg
頑張れよー!

歩いたり自転車で旅している人が通りがかったら、声をかけてあげてくださいね!ストイックに旅しているように見えて、人から声をかけたりすると、本当に嬉しく、その土地のことを忘れなくなるんです。旅人は。



徒歩旅行 vol.0095 根占港 - 大泊野営場

th_DSC02400.jpg

徒歩旅行 vol.0095 根占港 - 大泊野営場

歩き旅は足が出来上がってしまえさえすれば、疲れたり足の痛みで無念のリタイア!なーんてことにはならなくなるので、不安材料は熱中症くらい。涼しいうちにどれだけ歩けるかが勝負なので早く起きて、パッキングを済ませてしまえば、残りはルーティン。一日が半分終わってしまったような気持ちになる。

15キロはフルパワーで歩き、残りは休み休みで。。なんて考えながらさっそく歩き始める。

th_DSC02376.jpg

th_DSC02377.jpg

th_DSC02386.jpg

th_DSC02389.jpg

th_DSC02391.jpg

th_DSC02392.jpg
th_DSC02393.jpg

th_DSC02397.jpg

th_DSC02398.jpg

th_DSC02399.jpg
最後のカーブ

th_DSC02406.jpg

根占から南は、海岸まで崖が迫り落石防止の隧道があるような険しい地形。ハイビスカスが所々で植えられているので、ハワイと言われても信じる人がいるんじゃない?と思うくらい。時折現れる集落近くや平らかな場所は丁寧に耕され、頭を傾け始めた稲穂が棚田で光っている。

海岸まで迫る地形で東からの朝日が遮られ、日光の直射攻撃を受けずに旧佐田町の中心部に10時前にたどり着く。目的地の大泊までは10キロ程度。油断は禁物だけれど、もう大丈夫だな。と安堵し、最後の大きなスーパーだろうから豆腐や納豆、鳥のたたきなんかをモサモサ食べて再出発する。

最後の最後に峠が立ちはだかり、相当消耗させられたけれど、その先に展望台を備えた砂漠のオアシスのような公園があり、そこの東屋でたっぷり休憩を取る。しばらく歩いて大泊の集落。

本土最南端の大泊郵便局に留め置いていた着替えなどを引き取って、局内に置かれていたログブックにちょろっと書き残して大泊の野営場にたどり着く。ここから佐多岬までは小さな集落が一つあるだけ、あと5キロくらいだ。楽しい旅が終わってしまうという寂しさがほんの少し。

最後の最後も山道だったこともあって、

「日本は海に囲まれた山国である」

という思いをあらためて強く感じた。



 

徒歩旅行 vol.0094 鹿屋市串木野 - 根占港

th_DSC02363.jpg

徒歩旅行 vol.0094 鹿屋市串木野 - 根占港

錦江湾が見える最後の峠を越えるまで、前日同様、平らだーなんて油断しているとアップダウンなシラス台地の道。錦江湾にぶつかり、まだまだ距離があるけれど、ここから佐多岬までは一本道!気分も高揚するけれど、海岸沿いは海岸沿いでアップダウンがありなかなか気が抜けない。その名も、「峠」なんていう地名があるなかなか険しい道。錦江町の入り口でひと風呂浴び、休みを適当に入れながら、海岸を南へ南へ。完全に真夏に突入してしまった灼熱の道を南へ南へ。

th_DSC02352.jpg

th_DSC02353.jpg
鹿屋のある意味、現代日本的な国道沿い。

th_DSC02355.jpg
大隅線の廃線跡

th_DSC02360.jpg

th_DSC02362.jpg

th_DSC02365.jpg

th_DSC02364.jpg
開聞岳だ!



ようやくたどり着いた根占の集落で午後の汗を洗い流して、公園にテントを張る。本土最南端?少なくとも今回の旅の最後のコンビニで明日の食料を買い入れ、雄川の河口にかかる橋を渡っていると、海の向こうに灯り。山川や指宿の温泉街のものだろうか、色がついている灯りもある。さっさと明日の為に早寝するような根占の町に、軟式テニスのボールを打つ「ポコーン、ポコーン」という音が響く。さあ、明日は最後の一人旅だ、気合い入れていくぜ!



 

徒歩旅行 vol.0093 都城市牟田町 - 鹿屋市串木野

th_DSC02345.jpg

徒歩旅行 vol.0093 都城市牟田町 - 鹿屋市串木野

加久藤峠が最後の難所だと思っていたけれど、そんなに世の中甘くなかった。。

志布志線の廃線跡の遊歩道が歩きやすく、このまま旅が終わっちゃうのかなぁ、なんて油断していたのだけれど、その道が途切れ、鹿児島県に入るあたりから、平坦なサツマイモ畑や茶畑なシラス台地と、えぐられた深い谷底の田んぼな景色を交互に繰り返すアップダウンの激しい道。国道269号線に蛇行している箇所がいくつかあるのは分かっていたし、衛星画像なんかを見た印象ではたいしたことなさそうだったのだけれど大間違い。

th_DSC02327.jpg
都城は和弓の生産日本一(あ、世界一か)。弓道の世界では有名な町なのです。

th_DSC02328.jpg

th_DSC02333.jpg

th_DSC02336.jpg

th_DSC02337.jpg

th_DSC02340.jpg

th_DSC02341.jpg

th_DSC02347.jpg

th_DSC02348.jpg
局留めで荷物を留め置きしていた細山田郵便局さん。ありがとうございます!郵便局は歩き旅人の味方です!

シラス台地。。。なんとも弱々しい名前なのだけれど、歩いてみるとキツい!地図帳で色分けされるほど標高差ではないのだけれど、がっつりと高低差がある。地理の時間で習ったけれど、台地と谷津なアップダウンの千葉茨城とは大違いだ。アザっす!勉強になりました。猛烈な暑さで、本日の野宿は無し!あと少し歩けば「伊集院」という名前の土地があったのだけれど、諦めて国道を左折。元ラブホテルなビジネスホテル泊。


徒歩旅行 vol.0092 JR吉都線 小林駅 - 都城市牟田町


th_DSC02324.jpg

徒歩旅行 vol.0092 JR吉都線 小林駅 - 都城市牟田町


出発前に、出勤前の友人のお父さんにえびの高原をご案内していただく。南九州は個性派ぞろいの火山があり、歩いていても地球!を感じられる。9時過ぎにスタートした歩き旅はアップダウンもほとんどなく、だらだらと都城におりてゆくような道だったけれど、日が傾き始め、都城が近くなったときに土地がドーンと、一気にひらけて驚く。あまりにもひろやかなので、このまま海にたどり着くのではないかと思い、GPSの高度計を確認してしまうほどだった。

th_DSC02301.jpg

th_DSC02304.jpg

th_DSC02311.jpg

th_DSC02316.jpg

まずは都城へ!が自分が自分にかける言葉だったので、安堵やいろんな思い出がないまぜになり、あやうくこみ上げてしまうところだった。鹿屋はあるけれど、ここが最後の「都市」かなぁ、なんて思いながら町一番の安宿にたどり着くいた。



 

徒歩旅行 vol.0091 球磨郡錦町西 - JR吉都線 小林駅

10423985_669008799846183_8089817087375376263_n.jpg

徒歩旅行 vol.0091 球磨郡錦町西 - JR吉都線 小林駅

寄り道を含めても、昨日は25キロ以下の歩きだった為、テントからはい出した時の体の感じが軽い。半休してしまったため、予定の日数を考えると佐多岬までの「貯金」がなくなってしまったけれど、テントを担いでいる上、あまり補給の出来なさそうな峠越えだったので、正解だったかもしれない。

国を跨ぐ峠越えというのは、今は寂れていても重要な交易ルートだったり、街道筋であったりするものだけれど、人吉とえびの/小林方面は、山のキツさなどもあるからか、交流が乏しかったそうで、その影響か、今回のルート上には峠をはさんでの集落から集落の間隔がかなり長い場所がある。

10568903_669008783179518_7821077227431499804_n.jpg
th_DSC02283.jpg

10556369_669008806512849_7012463136132011252_n.jpg

th_DSC02294.jpg

th_DSC02295.jpg

th_DSC02299.jpg

新幹線が通った今、えびのから福岡に人を送る時などでは、高速で新八代に一気に抜けたりすることもあるが、人吉は通り過ぎてしまうらしい。

前置きが仰々しくなったけれど、覚悟していた程ではなかった峠越えだった。自動販売機なんかの補給ポイントが無かったのも何とかなったし、太ももにビンビン響く上り坂も、ループ橋やトンネルなどの珍しい景色や、時折現れる涼しげなショートカットのおかげで気がまぎれた。

難所を越え、FBに県境越えの写真をアップデートしていると、ブラジルW杯の余韻を堪能しているはずの友人が、「地元地元!」と声をかけてくれ、地球の裏側から初孫を授かったばかりのご両親に連絡を入れてくださる。歩きを終えたあと、京町温泉のいいお湯に案内してくださった上に、フルコースの晩ご飯をごちそうになる。

小林の公園で野宿の予定が、まさかの暖かい布団でぐっすり睡眠させていただくことになる。ありがたすぎて涙も出ない。ここではお礼することぐらいしか出来ないけれど、まずは最後まで問題なく歩ききって、旅が無事に終わったことをご報告しようと心に誓う。


徒歩旅行 vol.0090 球磨郡球磨村一勝地 - 球磨郡錦町西

th_DSC02273.jpg

徒歩旅行 vol.0090 球磨郡球磨村一勝地 - 球磨郡錦町西

球磨村の一勝地集落から一気にえびのに抜けるのは厳しいと思ったので、今日は人吉のはずれまで。別府ほどではないが、人吉には至る所に温泉が湧き、公共浴場になっており、汗と涎と涙でベットベトになっている我が身にはありがたい。大好きな人吉城にザックを担いだまま寄り道したときに、眼鏡をかけた少年とすれ違う。前回の人吉城訪問時に、相良の殿様をワイルドなタッチで書き上げ、表彰されていた少年にそっくりだった。。。。真夏の夢かな。。

th_DSC02266.jpg

th_DSC02270.jpg




 

徒歩旅行 vol.0089 JR鹿児島本線 新八代駅 - 球磨郡球磨村一勝地

th_DSC02229.jpg

徒歩旅行 vol.0089 JR鹿児島本線 新八代駅 - 球磨郡球磨村一勝地

入浴剤が混ざったような色をした球磨川をひたすらさかのぼる一日。

現在の国道が出来る前の、旧国道、昔の人吉街道沿いに歩けば良かったのだけれど、日陰をたどろう、最短距離で歩こうなんてアザトイ根性を丸出しにしたために、水の補給は出来ないは、道は大して良くないわで苦労する。

八代から人吉までの渓谷沿いは、平らな土地乏しく集落もまばらで橋の数が少ないので、この道を真夏に歩こう!なんてことを考える人は、万が一のときにギブアップできる鉄道と並走する旧道を歩くことをお勧めします。土日であればSLに警笛を鳴らしてもらえるかも?

途中、へばってバス停で休んでいると、ご近所?のご老人から声をかけられる。

「どちらからですか?」

「千葉からです。」

「千葉からですか、歩き。そうですか、昔、予科練の千葉の方がこの道を通って、人吉や鹿児島の方に抜けていったですよ。」

「戦中のお話ですね、お父さんそれにしても元気ですねぇ!この国道は民家が少なくて難渋しましたが、昔の街道はやっぱり川向こうですか。」

「そうです、こっちの道は国道が通るまでリヤカーを引いたらすれ違えないくらいでしたよ」

「やっぱり。。。(嗚呼、失敗した。。)それじゃあ、それまでは往還だったんですね。」

「そうそう、よく往還なんて言葉をご存知ですね。。」

なんていう会話をする。その先の橋で旧道側を歩く。旧道側をほとんど歩かなかったことは残念だったけれど、日本にもこんなに立派な川があるんだなぁ、と感じさせる素晴らしい川と渓谷。東京から来ようとすると、遥か彼方に感じてしまう土地ではあるけれど、行く価値は絶対にあると思う。



th_DSC02212.jpg
撤去工事中の荒瀬ダム

th_DSC02216.jpg
th_DSC02224.jpg
久しぶりに走るSLをみた。@球磨川第一橋梁

th_DSC02242.jpg
蜀の桟道を思わせる旧道。日陰が嬉しい。

th_DSC02246.jpg

th_DSC02250.jpg
th_DSC02256.jpg
th_DSC02258.jpg
帽子かぶってる(笑)子宝に恵まれなくなるのでは?

th_DSC02259.jpg



 

徒歩旅行 vol.0088 JR鹿児島本線 川尻駅 - JR鹿児島本線 新八代駅

th_DSC02209.jpg

徒歩旅行 vol.0088 JR鹿児島本線 川尻駅 - JR鹿児島本線 新八代駅

xx10411785_666728433407553_2903726343942308271_n.jpg

xx10523147_666728363407560_7953186489418944441_n.jpg
鉄道も嫌いじゃないけれど、動物も好きだなぁ。巨人機みたいでかっこいい!

xx10509588_666728376740892_4364040456991782348_n.jpg

xx10556345_666728340074229_3749033938276298919_n.jpg

xx20140718_327659.jpg

xx10494841_666728270074236_4760278911903857798_n.jpg
スイッチバック!

金曜と日曜の朝に、話題の豪華列車ななつぼしが阿蘇に停車するそうなので、半休足日なのにも関わらず、5時半起き。駅で列車を待っていると、ほぼ乗客専用の和食レストラン(割烹)にスタッフの方々が入ってゆく。鳴り物入りで運行が開始された豪華列車だけれど、さすがに色々なことが落ち着いて来たようで、普段通りの阿蘇の朝の景色になじんでいる。乗客のお付きの人のような添乗員さんと話しながら切り離し作業を眺める。「もう殿様行列ですよ」なんて仰る。ちなみに添乗員さんは添乗員さん用の隠れ部屋が客車に用意されているそうだ。猛烈に狭いシートらしいが、ななつぼしに乗っていることに変わりはない。いいじゃない。

ハラハラと鉄道から降りて来たお殿様、いや、乗客に声をかけられる。大抵がお年を召した方。若くても40代くらいのおばちゃん。「あら、鉄夫(てつお)君?」「学生さん?」なんていう上からな言葉を浴びせられるが、まあそれは想定内。だまって写真を撮っている上品なお客さんもいるけれど、地方空港とかでよく見かける「地方のお金持ち」みたいなタイプが大半で、何も言っていないのに「若いうちにこんな列車に乗っちゃいかんよ、君!」なんて言われる。

サンダル履きで、ちゃりんこをこいで、阿蘇の気持ちよいゲストハウス(阿蘇び心さん)に戻る。早朝ツアーは朝の6時半から。どこかにアップされていた写真が印象的だった天空の道なるスポットに連れていってくださる。ななつぼしの旅がゴージャスでJR九州が威信をかけた傑作であることに文句は無いが、このゲストハウスの早朝ツアーは最高だった。是非、一度皆さんにも足を運び、できれば木曜泊して頂きたい。

th_DSC02207.jpg
xxIMG_6686.jpg

th_DSC02208.jpg

xxIMG_6696.jpg
い草!生産日本一は八代市!

th_DSC02211.jpg

早朝ツアーを終えて休む暇もなく列車に乗り、スイッチバックされながら熊本に下り、川尻駅から再スタート。とうとう本気で猛烈な夏がやってきたといった一日で、普段なら国苦にもならないアップダウンが、キツい。出来れば八代市街を越え、球磨川の河川敷まで歩ききりたかったけれど、新八代でギブアップ。相変わらず駅前になんにも無い駅なので、晩ご飯は駅の売店で手にしたクッキーだった。






 

| 1/3PAGES | >>