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The Wave - Coyote Buttes North



The Wave - Coyote Buttes North

Zion / ザイオン

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Zion / ザイオン

イオンの一号店、The Aeonがあるのが、南ユタのこの渓谷。。。っていうのは嘘で、ユタのアウトドア好きは無論のこと、全米のアウトドア好きが目指すのがこのザイオン。salt lakeの馴染みのおばちゃんも、ユタでトレッキングするなら、ザイオンで間違いなし!の太鼓判だったけど、たどり着いて納得。

トレッキングはもちろんだけれど、キャンプ施設が他の国立公園と違って断然整っている。その上、自家用車まで引っ張ってる巨大キャンピングカーを駐車している人より、マイカーでたどり着いて、テントを張って、近くの木にハンモック!なんてのが似合い、バックパッカーの聖地な匂いがする。

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時間に余裕がなかった上、絶壁恐怖症なため、ごくごく簡単なハイキングコースを1時間ほど歩いただけだったけれど、コロラド高原が突然途絶えたギャップが生み出す大景観を少しは味わうことができた。ここから先、ラスベガスまでは一本道。急ぎ足ながら充実したグランドサークルの旅が終わった。

Bryce Canyon / ブライスキャニオン

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Bryce Canyon / ブライスキャニオン

地の果てにたどり着き、定住を志したブライスっていうおじさんの名前が冠された国立公園。堆積岩の浸食と神の手?カービングで作り出された奇観が見所。不思議な光景はグランドサークルの其処彼処に散らばっており、ミニアーチーズや、ミニモニュメントバレー的な場所を通り過ぎたような、通り過ぎていないような気がするが、このブライスも、ほんの少しこんな景色を見たことあるかなぁ、なんて思わなくもない。が、やはり地球ではここだけな場所。最終的には(笑)それなりにグッときた。ただ、アーチーズやこの訪れたザイオンなんかと比較すると、一段物足りないかな?

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グランドサークルを巡っていると、トルコのカッパドキアや、イエメンのシバームやコーカバン(SHIBAM & KAWKABAN)スーラ(THULA)ウィグル自治区のトルファン近郊なんかを思い起こさせる場所があるけれど、ブライスキャニオンでは、奇観に分け入っていきながら、中央アジアの城跡巡りを思い出したりした。

アーチーズ / Arches

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アーチーズ / Arches

1週間前のNYでは、身震いするほどの寒さだったのに、南ユタは春を通り過ぎて初夏の陽気。アーチーズ国立公園への拠点となるMoabの町のマックでWifiを拾いがてら休憩していると、駐車場には屋根なしの四駆にのった半袖半ズボンの家族が、ハンバーガーにかぶりつき、ソーダをバビバビ飲んでいた。

地層の組み合わせに自然環境、風化のタイミングなどなどで、グランドサークルでは自然の芸術、大げさに言えば奇跡に迫ることができるけれど、このアーチーズ国立公園は、脆い岩盤の上に、ほんの少ししっかりした岩盤という地層の組み合わせが、風化によってアーチのような地形を生み出す場所。橋と呼ばすアーチと呼んだあたりに、絶妙なバランス、自然(や神が)が計算づくで作り出した。。。ようなニュアンスがが感じられるなぁ。

アーチーズ周辺は、グランドサークルの見どころの一つというだけでなく、アウトドアスポーツの拠点になっているようで、その中でもサイクリストには天国な様子。国道脇に自転車専用道があったり、国立公園内の道路標識も自転車に配慮したものが多く、そんな素敵な環境の中、つづらの道を駆け上り駆け下りる、ロードレーサーや、マウンテンバイクのサイクリストをたくさん見かけた。嗚呼、猛烈に気持ちよさそうだ。

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チャンスがあったら、自転車を持ち込んで、プリンプリンな女の子の後ろにスリップストリームしたい。

国立公園内の二つのアーチを見物したけれど、良かったのは申し分んなくデリケートアーチ。程よいトレッキングのあと、回り込むようなアプローチでアーチーズに近づき、あの先に?違う、あ、あの先に?なんて焦らされた後に、ドーンと現れる歩きドラマが用意されたデリケートアーチ。崖恐怖症であることも忘れ、その造形美と、写真に載っていたあの場所にやってきた。。的なささやかな幸福感に包まれ、新米旅行者を脱出しつつある友人と、アーチを作って記念撮影したのでした。

デリケートアーチ。おすすめ!壊れてしまわないうちに!

Bluff Fort

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Bluff Fort


場所

アーチーズに向かう途中で、道路脇のモーテルが潰れてたり潰れていなかったりする町というより、集落を通り過ぎる。アメリカを旅していると、「Fort」を冠する村名や町名に時々出くわすが、モニュメントバレーとアーチーズの道すがらのBluffの町に「Fort Bluff」なる看板を発見した。道沿いの城址だか施設のようなので、迷わず減速し、看板を辿って、開拓時代の建物がひとかたまりになっている施設の前で停車する。開拓時代のオーク材でドスドスと差し連ねた壁のような開拓時代系城跡は見当たらない。はて、どうしたものやら。。

こちらが声をかける前に声をかけてきたオジさんは、どうやらこの「Fort Bluff」なる施設の整備をしている方なようで、「その博物館でここの歴史がわかるビデオがあるからさ、見ていきなよ。タダだし。」といいながら、開拓時代スタイルの建物を指差す。どうやら博物館のようだ。

博物館に入ると、今度は開拓時代の女性の身なりをした方がいる。

日本でいう民芸館と土産物屋さんが合わさったような屋内には、開拓時代のアイコンである幌馬車なんかが展示され、そういった部屋を巡りながらビデオを見るという仕組み。

内容は、西部開拓時代にアイオワからユタのsalt lakeに流れ、そこから開拓精神と宗教的使命感で新たなる土地を目指す数家族が、約束の地を見ざして、荒野をさまよい、たどり着いたというか、疲れ果て、ここでいいだろう。。という気分でこの土地に根付いたよ。というもの。クリスチャンソングが存分に織り込まれ、女性がミッショナリーの方がつける名札を胸につけていたり、

「ああ、日本からいらしたの。私の息子も沖縄に行っていたわ。」

「あ、息子さんは兵隊さんですか。」

「いいえ、ミッションで。。」

という会話があったりすることからもわかるように、モルモン教の純度が非常に高い映像だし、施設もそちらによったものだった。

こういった土地で暮らすことを決意したのも、住み続けてゴーストタウンになっていないのも、理念や信心に裏打ちされた強さ、しぶとさがもたらすものなのだろうなんて思いながら施設を後にする。施設の中で、なぜ「Fort Bluff」なのかという問いに答えてくれる資料は見当たらなかった。

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帰りぎわに、施設の整備をしているおじさんに

「ここには城郭遺構的(Fortification System)なものが見当たらないけれど、どこかにありますか?」

と尋ねると、

「ああ、残っていないよ」

との答え。

「それじゃあ、なんで『Fort Bluff』と名付けたんですか?」

「ああ、開拓当初は、各家族の丸太小屋を垣根で連結させ、壁を作っていたんだ。ただ、インディアン対策というより、狼やらの動物よけの意味が強かったようだよ。」

とのことだった。あとでホームページなんかで調べてみると、彼の言ったことをなぞるようなことが書かれていた。外敵への対応という意味より、大自然からの結界のような役割で、開拓者家族たちが寄り添い支えあうような集落が、Fortになったようだ。

 

モニュメントバレー / Monument Valley

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モニュメントバレー / Monument Valley

繁体字でGoogle翻訳すると、記念日山谷。

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荒野にメサがポツーン、またポツーンと残って、はるか昔はそれらのメサと繋がっていたであろう頂上が平らな山塊が彼方に伸びる景色。人によってはこの景色こそが「USA」だったりするかもしれない。昨年他界した母親はまさに「西部劇直撃世代」で、西部劇映画のサントラを集めた二枚組CDを持っていたなぁなんて思い返した。そしてまたふざけた写真を撮った。

グランドサークルとして、最後にまとめる予定です!

アンテロープキャニオン / Antelope Canyon

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アンテロープキャニオン / Antelope Canyon

Waveの抽選に見事外れてしまったので、抽選会場のあるKanabの町からPageの町に引き返しアンテロープキャニオンへ。

他の観光客とグループ渓谷探索になって、穴の底の静謐を独り占めすることはできないし、親切すぎるナバホのガイドさんが、撮影ポイントを細やかに教えてくれちゃうから、素敵な同じアングルの写真がSNSを介して世界に拡散されるってのもご愛嬌。美しいという言葉で十分だ。

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半日車で走って、観光地、また半日走って絶景なんていう日がもうしばらく続くけれど、奇跡的な自然条件の組み合わせ、タイミング、そしてこれを見つけ伝えた人があったからこその。。。。

世界に名だたるグランドサークルなんだなぁ、なんてことを、じわじわ感じ始める。さて、次はどこだ?

ホースシューベンド / Horse Shoe Bend



絶壁恐怖症のため、崖の縁の縁までは行けなかった。崖のふ。。くらいまで。

レンズの特性なんかもあるけれど、川の蛇行をバッチリ収められない。







「あどでぇ、おちりのあながキュッとなって、おそそのまわりがシュワシュワするぅ。」

なんて、精通直前の小学生みたいなことを言っている自分に、大蛇行の存在は大きすぎるし、崖は深すぎる。写真なんか撮れようがないのだ。

グランドキャニオン / Grand Canyon

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グランドキャニオン / Grand Canyon

慣れた旅行者気取りの副作用で、どメジャーな観光地はどうも敬遠してしまう傾向にあったけれど、今回は、新米旅行者ならではの、キラキラとした世界への視座を頼りにする旅。

そんな彼に引き寄せられて、グランドキャニオンにやってきた。セドナからドライブしてやってきた夕方のグランドキャニオンの景色、夕陽に染まる大渓谷。もちろんすごいと思ったが、感動はほどほど。

が、

翌日、寒い最中で仰いだ朝日がじんわり気持ちよかった。

見晴らしはイマイチだけれど静かが取り柄な場所で朝日を待っていたのに、突如現れたスプリングブレイク旅行中の学生さんwithセルフィー棒のワーキャーで静寂を破られ、グランドキャニオンの見栄えも人生最大の渓谷っぷりとはいえ、昨日の見栄えとあんまり変わっているように感じなかったのだけど。。。。

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とにかく、朝日が気持ちよかった。うまくいかないことやら、旅の前と後のことばかり考えてNY以来ずっと寝つきが悪くもやもやしていたものは朝日でジュワッと霧消した。この日の朝を境に、流れは変わった。

その後、大渓谷トレッキングの中では、ごくごく簡単で短い部類なのだけれど、下りから始まる不思議なハイキングをして更に気分爽快。半裸で大渓谷を駆け下りてゆくトレイルランナーにバビューンと追い抜かれたり、わずかながらだけど大渓谷に分け入っただけ、大渓谷の雄大さを感じるという贅沢な経験をした。次回はコロラド川まで降りたいなぁ。

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グランドキャニオンに来たら是非、下り1時間、上り2時間、合計3時間くらいのトレッキングを是非どうぞ!

セドナ / Cedona

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セドナ / Cedona

セドナが特別な場所であることはわかるけれど、不感症なため、パワー云々は一切感じなかった。

こういった大地や台地の端で、大きく崩れ込んだ土地というのは、水が集まって、人間だけでなく動物や植物を引きせ、それらの力に満ちる地勢的な一等地。神聖な場所になったり、都が置かれたりし易い土地柄かもしれないなぁなんて思う。こういった土地を大事にし、禍々しい要塞や砦なんかを築かなかったのなら、ネイティヴアメリカンは本当に尊敬されるべきだなぁ、なんて思う。

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ただ、どうもうまくいかなかった旅が、セドナの翌日からドンドン上向いた。。。

ことを考えると、来て良かったのかもしれない。なんて、旅の終わりになって感じている。

今回でかけた相棒に加え、学生時代の友人夫婦が今月末にセドナるらしいので、この4人の今後1年間くらいの運勢をフォローアップしても面白いかもしれない。。あ、そんなことやったらネイティブアメリカンの人たちに笑われるか。
 

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