バタヴィア都市囲郭 / Batavia city wall
バタヴィア都市囲郭 / Batavia city wall
場所 上に走っているオレンジが高速道路。その北側に城壁が残っています。
ジャカルタがその昔バタヴィアと呼ばれ、オランダ東インド会社の拠点で、1600年、日本に初めてやってきた船もおそらくバタヴィア経由。17世紀から日本とは貿易を行い、日本の南の台湾や澎湖諸島で明やポルトガルと対峙した際の出撃拠点になったのもこの町(というよりは港)で、本格的な築城外郭の建設が進んだのは、17世紀から18世紀だそうな。
ホームページで古地図や古鳥瞰図なんかをチェックすると、なかなかな面構え。
海側に四つの稜保を備えた星型要塞で固め、その星型要塞の背後に現在の旧市街を丸ごと囲った都市囲郭があり、その都市囲郭に囲まれていた地区のほとんどは、現在でも「ここがインドネシア?」な光景の観光地になっている。いわゆる旧市街だ。
ただ、城壁のほとんどは取り払われており、日本語のホームページではなかなか城壁が出てこず、たどり着くため、歴史好きアメリカ人?のホームページのお世話になった。
現在のジャカルタは、混沌のメガロポリスといった様相を呈しており、地区ごとが島宇宙化しており、アクセスしにくいかもしれないですが、「コタ!」行きのバスに乗り、「バタビヤ!」と連呼すれば、優しいインドネシア人が、旧市街に誘ってくれるはず。
鉄道のジャカルタコタ駅(Stasiun Jakarta Kota)に着いたら、北(海の方)に向かい、広場を抜け、Jalan Kunirを渡って、Jalan Cengkenをまっすぐ北に向かいましょう。高速の高架をくぐって右手に重機なんかが置いてある建設会社の敷地?みたいな場所があるので、その奥(右手/東側)にオレンジ色の屋根の東インド会社の倉庫が見えたらもう少し、その背後に200メートルに満たないですが、バタヴィア都市囲郭の切れっ端が残っています。
切れっ端とはいえ、オランダのアジアの要。見上げるような城壁です。
この地に立って、出島をイマジンするもよし、目をつぶって、オランダへの長い長い船旅をするもよし。
- 2016.03.30 Wednesday
- 外国の城 / Fort, Castle of the world excl Japan..l
- 14:24
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- by 運び屋