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木曽空き家プロジェクト Day - 047 うまーくヌレータ。 / Kiso Project Vacant House Day-047

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木曽空き家プロジェクト Day - 047 うまーくヌレータ。 /  Kiso Project Vacant House Day-047

 

漆喰完了!

 

リビングと和室、玄関で合計5樽(1樽18キロ)弱のうまーくヌレールを使って、空き家以上廃屋未満だった家がそれなり、いや、見る角度によってはオシャレ古民家になりました。

 

床などの木工作業は、まず工具を揃えるのが大変で、やるとなったら細かい調整や技術が必要。その上、仕上がりが欠陥住宅!のような地獄な状況になりがち!その場でハラキリしたくなる瞬間が今の家のDIYを進める中で何度あったか。。。数え切れないのですが、漆喰/壁塗りは、道具が少なくて養生(周りを汚さないようにする下準備)が必要なだけで、まず失敗しないので、やっていてテンション上がります。

 

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工具もあまり必要ないし、材料とコテ、コテ板、養生テープを通販で買ってしまえばOK! あらびっくり、軽トラはおろか、車を借りる必要もなし!両親を温泉旅行(嘘の抽選旅行なんかで)に誘い出している間に、ザーッとうま〜くヌレールで実家を文字通り模様替えしてみてはどうでしょう。両親が帰ってきたら、「ありゃー、」と滂沱の涙。こじれてしまった親子の関係までピッカピカ!に塗り直せるかもしれません。

 

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空き家を買ったり引き受けたりするならば、

 

構造がしっかりしていて、水周りやらがなんとかなりそう

 

で、

 

壁紙やら砂壁だけがボロい

 

というのは狙い目だと思う。表に出ている木はヤスリで削ってオイルでも塗れば、いい味出てくるし、繰り返しになるけれど、うまーくヌレールは簡単。そんな都合の良い物件は見つからないかもしれないけれど。


東京駅スンキ蕎麦

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東京駅スンキ蕎麦

 

高架下、油でびっとびとの換気口。駅そばのカウンターの向こうの背の低いばあさんの笑顔。そういった憎めないものが、掃き清められるようになくなっていく。。。なんて書き始めようと思ったけれど、そのスピードが速いのは日本の一部。大丈夫。ノスタルジーに浸りたい方は是非地方へどうぞ!

 

でも、最近のJR東日本の鉄道駅は、どこかの駅の改築が終わったと思ったら、あそこの駅といった様子で、久しぶりの東京駅も、「こんなところ、ここまで改装する必要があったかねぇ」と首を傾げてしまうほど、まああちらこちらに手が入っていて、立ち食いそばが紛れ込む油断や隙がありゃしない。。といった感じ。まぁ、オリンピックが開かれる町だからね。

 

今回は、別の切り口で以前食事をした駅そばにお邪魔する。

 

40年にわたったガリガリ君や駄菓子の食べ過ぎがたたり、味蕾がFランクになっており、味の違いが全くわかっていないので、京葉線ホームに近いこの駅そば屋と他の駅そば屋の違いもわからない。

 

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でも、スンキを入れるとうまいなぁ。。。蕎麦とスンキのマリアージュは、Sランクの味蕾を持ち合わせた方にも試していただきたいなぁ。

 

さて、もうそろそろ、日本の南の方から新鮮野菜がザカザカ収穫される季節になるので、スンキの季節もスンキの頑張りも今月でヤマ。植物性乳酸菌で新年度に備えよう。


木曽空き家プロジェクト Day - 046 うまーくヌルーゾ。 / Kiso Project Vacant House Day-046

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木曽空き家プロジェクト Day - 046 うまーくヌルーゾ。 /  Kiso Project Vacant House Day-046

 

準備OK

 

砂壁漆喰化計画始動。

 

室温が氷点下にならなくなって、体を動かしていれば部屋の中で暖房をつけなくても良くなった「すぅらかゔぁー!ぁおぞおおら。」と歌い出したくなる3月下旬。

 

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雪は降るけれど、昼過ぎには消えて無くなるのが春だねぇ。

 

和室と玄関、通路の砂壁をささっとやっつけてやろうと思います。妻のンテリアコーディネート廻りの作業もひと段落したので、「養生」「漆喰塗り」「補修」の作業を分担してエイヤでやれば、30平米くらい、二日間もあればなんとかなるでしょう。Before Afterをお楽しみに。え?別に楽しみにしていませんって?

 

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町づくりTMOが軽トラックを1日1000円で貸してくださるのでほんと助かる。ゴミ出し、コンパネ、用材の積み込み。DIYには軽トラとホームセンターが欠かせない。軽トラの貸し出し、木材のカッティングをやってくれるホームセンターが「自転車」で通える場所にあるなら、DIYってほんとお金かからないし、楽しいし、そして作業が早いと思う。

 


神田駅スンキ蕎麦

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神田駅スンキ蕎麦

 

東京の有名蕎麦店がひしめく神田。木曽の蕎麦どころ開田。

 

似ても似つかぬ二つの土地、ある意味、日本の対極にある二つの土地をスンキで繋ごうと思う。ま、こそこそ駅そばにスンキを投入するだけだけど。西の方から天気が回復している様子で、木曽の方はポカポカで、花冷えの東京の方が暖かいくらいな様子。まだまだ暖かい蕎麦を食べたい季節だ。

 

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山手線の駅そばをスンキで巡ろうと思ったけど、外回り(秋葉原→神田)でいくことにする。東京で時間のあるときにのんびりやろう。

人は駅そばに何を期待するのだろうか。TGSなんて言葉があったり、二八蕎麦どころか、八二蕎麦でも、蕎麦って言っちゃうのが外食系の「そば」の正体なんて書かれていることもある。まあいい、消費者だって生産者だって、味わう蕎麦、まずは暖かくてすぐに腹を満たしてくれる蕎麦、食べ分けているんだし。そして、自分自身が味にうるさいわけでもない。

 

ということで、神田スンキ駅そば。

 

うまい。蕎麦は数分前に食べた秋葉原のそれと大した違いは感じられないけれど、スンキ蕎麦になったその瞬間からうまい〜。あうわー、スンキ。

 

かんだ、かんだ、かんだのんの字を一文字変えて かいだ

 

かいだ、かいだ、かいだのいの字を一文字変えて かんだ

 

勝手にこちらで開田と神田を繋げた気分。腹も満たされ自己満足。ふふ蕎麦だけに「つなぎ」が大事。ふふふ。スンキで蕎麦はうまくなったが、こちらの冗談はもう少しカイゼンの余地がありそうだぜ。

 


すんきのテーマソングが決まった。そして上京

 

すんきのテーマソングが決まった。そして上京

 

スンキで巡ったアジア旅を終え、木曽。

 

禁断症状で、外の雪が打ち粉に見えてしまうこともあるけれど、長野に住むと意外と蕎麦を食べなくなります。

 

人口当たりの蕎麦屋の軒数が一番多い長野県は、美味い蕎麦に囲まれていることもあって、「蕎麦は、お客さんが来た時に食べられるから、まあその時に食べれば。」になってしまい、スーパーの茹で蕎麦なんかを買うことはないし、一部の人は茹で蕎麦を「蕎麦」と呼ばなさそうな空気さえ醸し出していて、まあまず、食卓に上らない。少なくとも私の家では。

 

木曽町には、美味い蕎麦屋が片手で余るほどあるのだけれど、DIYの合間に、ふと小腹が減り「あ〜!」なんて言って急に食べたくなるのは、ネパール人かインド人がやっているインド料理屋のアツアツの「ナン」だったりする。そして、日本で暮らしていたらどこの町でも見つかって、とりたてて行きたいインド料理屋、カレー屋が木曽にはないのである。人間そんなもんである。

 

そして、同じ理由でスンキを木曽で敢えて食べる!機会も少ないのが現実。食べるのは木曽でも農家さんや、農家さんと仲のいいおたくが中心だと思う。スンキを食べるならやっぱり蕎麦だ!なんて思ったりしても、ザーッと書いたようにまず蕎麦を食べないし、スンキ料理(もしくはスンキ後乗せ料理)の腕を振るまおうとしても、スンキの季節は真冬。あんまり人は来てくれないんだよなぁ。

 

ふう。では、人口当たりの蕎麦屋の件数が一番多いのは長野県だけれど、日本で一番蕎麦が食べられる町はどこだろう?

 

長野?山形?島根?いやいやTOKIOである。東京だろう。東京を拡大解釈して大東京圏、首都圏なんかにしたら、蕎麦に限らず、消費量やあつかう店舗はまあ、最大になるだろう。或る1日を切り取って、一人当たりの消費量!となると、花巻あたりのわんこそば屋で、「えー、すごいねー、どこから来たのー」なんて言われた、大食いの誰かさんになりそうだけど。

 

一人当たり消費量や、人口当たりの蕎麦屋の数てのは確かに重要であるけれど、やはり重要なのは、一番消費される土地でどれだけ認知されるか。安定的な生産が可能になった木曽のスンキは、木曽のお土産/不思議な食べ物という軛を絶ち、羽ばたこうとしています。木曽谷の向こうには、スンキ汁のブルーオーシャンが広がっている。ふふふ。宇宙はスンキバージンだらけなのであります。

 

なんてついつい思い立ち、スンキ片手に上洛することにしました。


王都ハリハラーラヤ / ロリュオス都城

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王都ハリハラーラヤ / ロリュオス都城

 

場所

 

チャウスレイヴィボルやバンテアイスレイ、ベンメリヤと今回は、アンコール遺跡群の中でも中心部から離れた遺跡を優先して回った。

 

1、ブータンやネパールのような政教非分離の国での寺院や城の位置付け
2、きっちりと巡らされた環濠
3、城臭がプンプンする脳みそフィルター

 

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などを合わせて回ると、どれもが城や砦や、囲郭にかこまれた都市に見えてしまいきりがない。けれど、バコン寺院を中心とする、ロリュオス都城はアンコールトムが建設される以前に、王都ハリハラーラヤと以外の「城」と明確に位置付けられているし、埋ま利始めている環濠で草を食んでいた牛も「おう、ここは城としてアップデートしてもいいんじゃないの?」というまなざしを送ってきた。よし、アップしよう。

 

ハリハラーラヤは8世紀末から9世紀にかけて栄えていた王都で、アンコール遺跡群の東南に位置している。シエムリアップからも距離はあるが、国道沿いと言って差し支えのない場所に位置しており、バイクで出かけるには丁度良く、観光客で溢れかえる有名遺跡と違って混雑もほどほどで、日程に余裕のあるグループがサンセットサンライズに訪れるような場所となっている。

 

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中心部には国家寺院としての役割を果たしたバコン寺院があり、ほぼ正方形の寺域は豊かな水をたたえた水濠があり、その寺域をふた回りほど大きくした正方形の環濠がうっすらと残っている。

 

アンコールトムのような明瞭な城壁は残っていないけれど、環濠の側に立つと、水牛は話しかけてくるし、城域とした側の鬱蒼とした森からは「わかるよ、『海外の城』にアップしたいんだろ。存分にどうぞ」と古代クメール語で声をかけられた気もした。環濠と鬱蒼とした感じでしか明瞭な城郭システムやディフェンスを感じさせるものを見つけることができなかったけれど、アンコール遺跡群との対比や距離、王都として機能するに十分な城域はあった。

 

サンセットの時間帯には、近くを熱気球がアンコールワット方面に向かって流れていったけれど、いつかアンコール遺跡群と合わせて、空から縄張りを感じてみたい。


木曽空き家プロジェクト Day - 045 うまーくヌレーズ。 / Kiso Project Vacant House Day-045

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木曽空き家プロジェクト Day - 045 うまーくヌレーズ。 /  Kiso Project Vacant House Day-045

 

「前へ!前へ!」

 

という北島監督のようなDIYリフォームの神が降臨したのか、妻は「DIYやったるでー」状態になっている。中長期的なデザインのビジョン、店舗デザイナの仕事の経験を生かし、こちらが町で人と会ったり、買い物に出かけて帰ってくると、風呂場の細かいところにフックや取っ手が取り付けられていたり、キッチンの壁の色が変わっていたりして頼もしい。

 

そうなると、自分に残されたのは力仕事と脳みそに筋力が求められる単純作業となる。

 

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次なるターゲットはくすんだ1F和室の壁と、梅雨時にあらゆるものをカビまみれにするブラックホールと化した押入れであるが、まずは押入れかの襖を取利払うことから始める。湿気を通してしまう壊れかけている内壁は、補修の必要がありそうだけれど、気が付かなかったことにして、石膏ボードをバシッと貼って補強。その上に湿気取りを兼ねた漆喰を塗っていくことにした。脳内筋力に物を言わせ、石膏ボードの切断や貼り付けまでは半日もかからず、順調に進んだ。

 

が、そこからはかどらない。

 

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秋にリビングの壁をやっつけた時の作業スピードと比較して、約7割減。高速道路に乗ったはずなのに車が30キロしか出ていない状態。作業効率低下の一番の原因は、秋にはこねればこねるほど液状化し、油断するとコテ板からとろーんとよだれのように垂れ、床に溢れるくらいだった漆喰が液状化しないこと。なんとか壁に張り付いてくれるまでの状態にする作業は、カキンカキンのハーゲンダッツにスプーンを立てるような感じだし、液状化が十分でない漆喰は、壁面で伸びてくれない。

 

うまーくヌレールはうまーくヌレーズになってしまった。

 

寒さが原因なのか、リビングの一部に使用して使っていなかった放置状態が良くないのか、どうしたのかと思っていたら、嫁から寒い時はダメみたい。「室内施工の際は、室内温度5℃以下では、施工を見合わせてください。外部施工の際も、同様に気温5度以下では、施工を見合わせてください。」とうまーくヌレール公式サイトに記載があるという。嗚呼。そして暖房なしの部屋は5度かそれ以下。もっと暖かいと思ったのは、硬い漆喰と格闘し、体が火照っていたようだ。

 

終わったけれど、結局たかが押入れと側面の漆喰に1日半を費やすことになってしまった。ああ。

 

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予定していた箇所と、残っていたうまーくヌレールの量が一緒だったのでエイヤ!でやっつけてしまったが、次の漆喰工程では、いただいたばかりの大きなストーブにブンブン部屋ごと暖めてもらい、ニス塗りやオイル系の作業と被らないようにしながら進めようと思う。

 

いやぁ、ほんと時間がかかってしまいましたが、悪銭試投している間に細かく、嫁さんが前に進めてくれて本当にありがたい。昨日の家と今日の家が少しずつ変わって行きます。次回はうま〜くヌルーゾ。


秋葉原駅スンキ蕎麦

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秋葉原駅スンキ蕎麦

 

餃子の一人当たり消費がいろいろ話題になるけれど、青ヶ島村に、餃子のパックを大量に持ち込めば、船賃、もしくはヘリコプターの航空運賃を払ったとしても「低コスト」で、餃子消費量ナンバーワンになれるはず。平成の大合併に乗り遅れた、乗らなかった自治体は、人口減を武器に宇都宮や浜松に一矢報いるのはどうだろうか?なんてバカなことを考えながら、山手線スンキ一周の旅の記念すべき一軒目の駅そばにスンキを注入。

 

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注入!

 

外から持ち込んだものを店で食べるのはご法度だろうから、モザイクをつけさせていただく。

 

秋葉原に限らず、駅そばは、いち早く小腹を満たすことが求められる食事であり蕎麦屋。

 

それゆえに、揚げのタイミングが合わなかったり作り置きの揚げ物なんかを乗せ、ただただ想像通りの一杯!と想定内かそれ以下の一期一会になりがち。関東のだし汁との相性が良く、トッピングするだけのスンキ。一歩踏み越えて、スンキ蕎麦を新メニューにしてくれたお店、新しいものに飢えるというか、いつも通りの何時もの何かにうんざりしている人に受けると思うんだけどなぁ。

 

確かめよう 見つけよお 素敵なサムシング ♪

あなたの近所で スンキ蕎麦 木曽の無塩 ♪

 

木曽のオノデン坊やも掃除機からずり落ちる幻の蕎麦。食ってくれないかなぁ。

 

 


スンキ × カンボジア料理

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スンキ × カンボジア料理

 

シエムリアップのホテルは、二人で一泊1000円台にもかかわらず、ひとかどのホテルに滞在することができ、安さゆえの楽観主義スイッチが入ってしまい、ダラダラとしてしまった。

 

そんな宿の脇に、これまたリーズナブルでうまいカンボジア料理を出す店があり、足繁く通っているうちに言葉を交わすようになって、可愛い息子さんがオーダーを取りに来てくれるようになった。

 

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アジアの観光地に限ったことではないけれど、流行った食材やサービスはあっという間に真似&トレースされ、同じユナメニューの屋台が軒を連ね、値段も安くなってしまうがまあリーズナブルになってゆく、町の普通のレストランおそういった屋台なんかの価格競争力に引っ張られて安くなってゆくが、まあしっかり時間をかけて食事を作ってくれるにもかかわらず、まあ安い。

 

昼だと二人で5ドル。夜だとそこそこ頼んで10ドル。簡単なイングリッシュブレックファーストが宿代に含まれているので、夫婦で生きて行くのに、1日30ドルくらいしかかからない。ベトナムラオスの強行軍で休養が必要だったこともあり、思い返しても本当にありがたやな、宿と料理屋だったので恐縮だった。そんな真剣に料理を作ってくれるお店に、「なんとか!これにこれを入れて巻いて。。」とお願いすると、「いいよ!」との笑顔。こころよく、「スンキ生春巻き」を作ってくださった。

 

さて、スンキ春巻き。

 

発酵が進んで、若干のエグミが出てしまっているが発酵調味料であるナンプラーと合う。スンキがレタスなどに取って代わってしまっている分、シャキシャキ感は失われてしまっているが美味しい。自分で後乗せ、ちょい足しできる料理でないものの、ライスペーパーは日本のスーパーでもよく見かけるような一般的な食材になっていることからすれば、海外でわざわざ食べなくても、日本で楽しんでみてもいいかもしれない。

 

プラホックやトゥック・トレイと合わせられなかったのが心残りであるが、残りのスンキをもりもり食べてスンキ旅は終了。どうだった?なんて言って、主人も気持ちよく心付けを受け取ってくれた。

 

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今回のスンキ旅の収穫は、

 

発酵食品や発酵調味料との相性の良さ


フォーとマリアージユ

 

この二つ。

 

カンボジアのご飯が最終回になり、そこで満塁ホームランは出なかったけれど、まあいい。

 

ありがとう東南アジアの料理たち。スンキ〜ベリマッチ。


アンコールトム / Angkor Thom

 

アンコールトム / Angkor Thom

 

場所

 

植民地フランスに「再発見」された偉大なるカンボジアの遺産は、再発見当時のアンコールトムが崩落が激しかったり、密林に埋もれていたこともあって、保存状態がよかった「アンコール・ワット」がアンコール遺跡群の代名詞となった。

 

 

とはいえ、最大級の都市遺跡はやはりこのアンコール・トム (Angkor Thom) 。

 

アンコール・ワット寺院の北に位置していて、寺院的色彩の強いアンコールワットと違い、まごう事なき城砦都市遺跡といえる。当時のフランス人でさえすぐには信じなかったのであるが、この巨大都市、なんと12世紀後半、ジャヤーヴァルマン7世により建設されたといわれている。

 

 

 

アンコールトムを訳すと、大きな都市という意味で、ゆったりとした環濠を備えた堂々たる姿は、アジア、いや世界有数の遺跡と呼ぶにふさわしい。長大でそそり立つ城壁は、なんと一辺3km、8mの高さも立派だ。ただ、攻城機の発達に呼応して強化されていった同時期のヨーロッパやイスラム圏の城壁と比較すると、死角をカバーするシステムなどが施されておらず、アンコールトムの中が、豊かで彩りのある「技巧的」な遺跡で満たされているのに比べると、大きいだけでシンプルすぎるように思える。はっきり言うと、城壁として頼りない。

 

 

観世音菩薩が5つの城門の四面に彫刻されているのも、武力より宗教の力で国家の統一を図ったり、王を奉ったことの表れかもしれないし、当時は、この辺りで最大の動物であったであろうアジア象は近くで見ると巨大だし、バイヨンの戦いのレリーフに彫られたているのは目がつり上がり、最終兵器!といった形相だけれど、南門の城壁上から堀の向こうのElephant Rideの出発点で草を食む姿を見る限り、

 

「小さい小さい」

 

といったサイズに見える。アンコールトムの城壁からすれば取るに足らない存在のように思える。

 


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