2019年のカフェ営業終了!
- 2019.11.30 Saturday
- カフェクーリエ / Cafe courier
- 07:14
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- by 運び屋
CI 928 HKG-TPE
チェックインカウンター、セキュリティーチェック、搭乗口。どこも静かで、クリスマスソングやアナウンスが喧騒に優って、ターミナルに響く、サンクスギビングやクリスマス当日の夜のようなだった。
香港の人々が大きな選択をする前夜。国際的な選挙監視団も無事到着している様子だが、機内で手に取った新聞には、最後まで抵抗を続けたPoly Uの写真が特集され、海外への移住の問い合わせが8月以降急激に増えており、マレーシアやタイ、カナダなどが注目されているという記事があった。
アジアの国際線でも人の往来が密で頻繁なHKG-TPE路線だが、この便は香港で起きている事が影響しているのか振るわない様子で、B737なのにも関わらず、搭乗率は1/4以下だった。
CX 766 SGN-HKG
研修で出し切ったからか、目が覚めると帰国便を乗り過ごしていた。ということで、香港を経由して日本を目指す。成田に住んでいた頃は、旅が終わって帰途に着く最後の空港で荷物を預けると、成田で荷物を引き受けてタクシーに乗れば「いっちょあがり!」だったのだが、高山に住んでからは、一番近い国際空港が富山なため、どこで休憩入れるか、ホテル予約するとか考えるようになったり気が
抜けない。
いや、気が抜けたから飛行機ミスったのだが。。。
数時間前の購入で、200ドルちょいだったけれど、機内は8割ほどの搭乗率。安いのでガラガラだと思ったら大間違い。残席が少なくともできる限り売り切るというスタイルなのかな?
成長
ベトナムの永遠のライバルであるタイとのサッカー対決がハノイであり、中心部は交通規制が敷かれるほどのパブリックビューイングだった。その喧騒から少し離れた所で、ベトナム歴10年、15年越えの方々との会食に誘っていただき、楽しい夜だった。
ベトナムと自分の娘の成長を一緒にするのもアレだけれど、「成長した姿」にクラクラすることと、成長「してゆく姿」を見ることとは、やはり別物だ。当然のことだけれど。
旅人時代に感じた、駐在者や、その国で覚悟を決めた人たちの話が面白い。
翌日は、企業が抱える課題に研修参加者が取り組む。
という1日。
この研修の仕事で何年にもわたってご協力いただいているのだけれど、会社が抱える課題が毎年毎年、成長に合わせて変わって大きくなってゆくのが素晴らしい。
高山はいい所だし、ビジョンやポリシーを持って仕事をしている人だっている。けれど、成長が難しすぎたり、そもそもそれを希求していないが故に、課題が変わらなかったり、解決されなかったり、課題を解決するべきものと捉えていない向きもある。
そのような状況こそがやる気のあるヒトビトにとってブルーオーシャンじゃないか!とかましたいところもあるが、誰にでもそう言えるモノでもないんだよなぁ。
我が日本サッカーは、ヴェネズエラに大敗したようだが、ベトナムはタイと引き分けた様子だ。
半弓道場は静かなシーズンを迎え、
お客さんの数はぐっと少なくなりましたが、海外からのファンやインスタ見たという方や、大阪の圓山大弓場の常連さんが来てゆっくりじっくり楽しんでくださる雰囲気になりました。
ホーチミン / Ho Chi Minh
涼しい時間帯にホーチミンを歩いたが、サブウェイがあった場所がクラフトビールの店になり、馴染みの通り彼方の高層ビルが、目の前にできた新しい高層ビルで見えなくなったり、今回もホーチミンは様変わりしていた。毎年この時期にホーチミンに来ているが、一昨年と去年の成長幅より、去年と今年の幅の方が広がった気がする。
職業柄、カフェのデザインやそのインテリアが気になるが、ベトナムだったらこれくらいでいいでしょといった店がぐっと減った分、手抜きをしない、どこに出してもおかしくないような店舗がカフェやレストランが増えた。あからさまに増えた。
街が激しく様変わりしている中、ささやかなコロニアル建築というか、サイゴン時代を思い浮かべるような一昔前の建物が壊されたり落書きされていたりして痛々しい。朝になると鳥を集めて声を楽しむ憩いの場所になっていた公園の中の店は、取り壊されて更地になっていた。
ホーチミンがもう手の届かない向こう側に行ってしまったなんて言ってしまえば、簡単なのだけれど、経済成長を背景にして、研修をサポートする人材のレベルもどんどん上がっており、豊かさと同時に人材が育ち、そういった人材は報酬に見合う場所で飲み食いしたいのも事実。
ノスタルジーは余計なお世話だろうなぁ。。。
かつては、安い賃金に依存し、働かさせる場所であった東南アジアが、日本にとって商品を買ってもらうサービスを楽しんでもらう場所になった。という厳然たる事実を突きつけられながら、どう次の時代に生き残っていくのか。。。
という研修をファシリテートする一週間が始まった、ビビってはいない。これは武者震いさ。
看板娘と妻の奮闘
カフェの仕事に加え、子育て、自分自身の日本での仕事を任せていることもあり、心配しているが。。。
ドタバタしながらもなんとかやってる。。と妻が連絡をくれる。インドから手に取るように、妻と連絡が取れコミュニケーションで多少はサポートできるけれど、やること満載になった妻からのメッセージが格段に頼もしくなっている気がする。氷点下の朝になるような季節の高山で、看板娘と一緒に奮闘してくれている。
妻は、高山に縁もゆかりもなかった台湾出身、カフェ経営者同士で仲良くしていたり、娘を巻き込みながら楽しんでいる姿に頭が下がる思い。私も頑張らねば。
TG 566 BKK-SGN
セキュリティーゾーンから、なんとかライフと書かれた帽子やアメニティを身につけた、マルチ商法の軍団がいるなぁ。。と眺めていたら、そのまま一緒の搭乗ゲートになって同じ飛行機だった。
あっという間のホーチミンまでのフライトで、ベトナムアライバルビザを取得してから、両替、SIM交換などを済ませてタクシーを待っていると、空港近くのビルの上の看板が、さっきのマルチ商法のソレだった。
6E 75 BLR-BKK
前日の10時過ぎ、そろそろ寝ようかと思っていた時、枕元の電話が鳴る。
「おい、明日の空港行き、どうなってるんだよ?」
と、フロント経由で、空港から町へ運んでくれたドライバーが連絡をよこす。営業努力(しつこさ)に驚いたけれど、そのガッツに免じて、
「わかった、明日の6時に来てくれ」
と、伝えて寝る。
枕元の電話が、朝の4時半に鳴る。
「おい、着いたぞ」
「うるせえな、6時に来いって言ったろアホタレ。ンァああ。。5時半まで待ってろ。。」
と、伝える。シャワーを浴びている間にセットしていた目覚ましがなる。
「グッドサービス?次にバンガロールに来るのはいつなんだ?」
と、空港への道すがらでドライバーが話す内容は、すべてこんな感じ。
道が混んでいなければ、ウーバーのが安いし確実だから、そんなに闇営業(メーター回してない)したり、するんなら、3割は安いウーバー使うぞ(ウーバーに客取られるぞ)、というか、その営業マインドがあるんだったら、もっと違うことに使えよ。。。
なんて思いながら、空港に向かった。
一昨日到着した空港はピカピカで、国内線ターミナル付近には、飛行機を使って修学旅行に行くインド人のグループがいたり、中国やアジアどころか、海外からの旅行者がほぼゼロなのに賑わいのある空港が新鮮だったりした。
飛行機はほぼ9割インド人の搭乗客で、予定通りバンコクに到着した。
Bangalore / バンガロール
今回は、来年早々にここで行うファシリテーションの下調べと、コーディネーターさん達との面通しで実質的な仕事はほぼないバンガロール。
思わぬ経緯で、来年この町で仕事をすることになるが、ごくごく単純なインド浦島太郎状態であることに加え、スタートアップやインドのITを支える企業や人材が集まることもあってか、牛が寝転んでいるインドな光景の中に、老いも若きも、貧富の差を物ともせずスマホ、立ち食い定食屋でもコード決済、メーターのついたトゥクトゥクにウーバー(使い勝手悪いが)と言ったレイヤーが重なり、見たことの無い景色だった。
北インドでは見かけない、堂々とした酒屋、バナナリーフ。
細かいエスニックや、階級制度、宗教や貧富の差などがあるだろうけれど、アジアで訪れる場所で見かける旅行者や海外からの労働者がおらず、南アジアな人々ばかり。久しぶりばインド純度高目な様子の中、異邦人気分を楽しんだ短い滞在だった。
アフリカとインドは、行くまでが少し億劫なんだけれど、やはり来ると楽しい。大変だろうけれど、この町で悪戦苦闘する日本人の移住者やインターンの方ともお話ができ、刺激的で少し羨ましかったが、一筋縄にはいかない交通渋滞なんかがあると、家族でここに来るのは旅行ですら厳しいかな。。。とも思った。