八丈島(八重根漁港)-青ヶ島 / Hachijo-Jima(Yaene Fishing Port) - Aoga-shima
八丈島(八重根漁港)-青ヶ島 / Hachijo-Jima(Yaene Fishing Port) - Aoga-shima
直撃はなかったみたいだけれど、10月は南太平洋でボコボコ台風や熱帯低気圧が誕生し、南からのうねりが青ヶ島にぶつかり続ける季節。
波や風を避ける第二の港を持たない上、運用されている三宝港の防波力にも限界がある青ヶ島。旅行をプランした頃はは、「まあ、どうにかなるでしょう」と高をくくっていたけれど。。。
甘くない。
出発数日前から、台風や天気情報、気象庁の波浪予測のサイトなんかをチェックして、島の運行情報電話にかけると。。。
「本日は運休です」「本日は運休です」「本日は運休です」「本日は運休です」
ほんとにこんな感じ。
あららら、これはまずい!金に糸目は付けず、青ヶ島に絶対行ってやるぜモードを発動し、ヘリコプターの便を問い合わせると、9人乗りの八丈島−青ヶ島の便は軒並み満席になってしまっている。
のののの。。ようやく出発前日の船が、
「限定(引き返しもあるYO!)出航」
となり、なんとか青ヶ島に行ってくれた様子。そのあとにチェックした波浪情報をチェックする限りでは、旅行期間は台風と台風の合間になるようで、前後の台風のうねりが瞬間的に八丈ー青ヶ島海域に届かなくなる間隙といったタイミングだったようです。。。
日頃の行いの酷さの割に、島旅の神はその所業に気がつかなかったようで、なんとか青ヶ島にたどり着く事はできそうな上、底土港から島の反対側に位置する八重根漁港まで、ヒッチハイクなんかで送り届けてもらえた。八丈に辿り着く前に、軽トラ荷台旅なんかも経験でき、幸先が良い。
ただ、島旅ではこういったサポートに頼らざるを得ないことを覚悟していたので、お礼のちょっとした品物(千葉&静岡土産)を用意していた。使い捨ての一期一会になってしまうから、結局お世話になるばかりな旅を続けて来たから。。少しはその場で。。。な作戦がバッチリだった。短い時間だけれど、島で暮らしている方とお話をしているうちに漁港に到着し、相方も船の前で笑顔で迎えてくれた。気持ちよい出航。
いろいろ慌ただしいのだけれど、最後の最後の出港時には、全てが整って気持ちよく。。。
嗚呼、こんな旅を去年まで頑張ってたなぁ。。でも、出航できた事の感慨の大きさは、太平洋や大西洋の孤島への旅と遜色ない。いいぜ、青ヶ島!
船長の器用な操船で、小さな八重根漁港の中で船を切り返し、出航。時間は10時過ぎ。
すぐに八丈小島が右手に見えてくる。
そして、港から離れれば離れるだけ、八丈島の全容がつかめてくる。。おお、八丈島。大きい。
50人前後の乗客を乗せる事ができる還住丸に乗り込んだ乗客は、自分を含め10人にも満たず、乗船客も島の島民というより、身なりからして、青ヶ島にお仕事で出かける方だけかもしれない。
八丈島が霞み始めた頃、船が進む方角に、うっすらと青ヶ島が見え始める。
太平洋の海原から突き出た絶壁の島は、雑に切られた大木の切り株のようにも見える。御蔵島も過激なルックスをしていたけれど、青ヶ島もなかなか人を寄せ付けないシェイプ。この島の話を、ピトケアン島で出会った島馬鹿の旅人にも教えてあげたいなぁ、なんてふと思った。
船室に戻って、ウトウトしているうちに、船は島のすぐそばまで順調に進んでいて、船が作った波でイルカが遊んでる。
島の絶壁の上、海面から230メートルだか250メートルの位置にまばらに広がっているはずの青ヶ島の中心地は、集合住宅の端っこがスッと見えただけで、それもすぐに崖の角度に遮られ、見えなくなってしまって、そこから島の南の三宝港まではただただ、300〜500メートルの崖崖崖。
おおお、すごい島だね。
三宝港の入港は午後1時前、3時間弱の船旅。
うねりで激しく船が前後に動くため、岸壁側に人がついて、タイミングを見計らって引き上げてくれる。
上陸! 青ヶ島に上陸!
- 2013.10.14 Monday
- 国内航路 / Island hopping in Japan
- 13:37
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- by 運び屋